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2019年12月25日 (水)

「ルパン三世 THE FIRST」:まんが映画の活力   #ルパン三世ザファースト #ルパン三世 #レティシア #山崎貴

002_20191225214301 映画『ルパン三世 THE FIRST』は、あの「ルパン三世」の3DCG版。しかも監督は山崎貴。山崎さんは『ドラえもん』も3DCGにして成功させた人ですから、期待できます。で、実際とても面白かったんです。想像以上に面白かったと言っていいでしょう。「LUPIN THE THIRD」なのに「THE FIRST」っていったいどういうことだよ!などと難癖つけていられないほどに面白かったんです。

とは言え、3DCGにしなきゃいけない意味は最後まで見出せませんでした。別にいつもの2Dでもいいじゃん、って感じで。まあ、「まんが映画の持つ活力」をしっかり見せてくれる限りにおいて、どっちでもいいんです。

 

 3DCGに違和感は特にありませんでした。全然自然で、全然ルパンです。そして、アクションにことごとくアイディアがある。ここが(出来が良い時の)ルパンなのです。巨費を投じたハリウッドのVFXものみたいにただ芸もなくドンパチ撃ったり爆発させたりしているだけじゃ、映画が面白くならないという当たり前の事を、きちんと理解しているのです。荒唐無稽なんだけど、アクションの創意工夫と、見せ方の技術の高さがしっかりしているのです。

 

 いつもの登場人物の他に、今回はレティシア(声=広瀬すず)が重要な役どころ。『カリオストロの城』のクラリスばりに、可憐でキュートな印象を残してくれます。この魅力的な少女(とまだ言える)キャラクターは、かなり大風呂敷を広げた展開とのバランサーとしても機能していたと思います。

山崎監督、今年は『アルキメデスの大戦』といい本作といい、いい仕事しています。なぜかアンチの多い人ではありますが、やはり当代きっての娯楽職人に違いありません。

 

 

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