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2019年12月17日 (火)

「いだてん」と「グランメゾン東京」   #いだてん #グランメゾン東京 #宮藤官九郎 #のん #及川ミッチー

NHK『いだてん』が、15日に最終回となりましたね。終始視聴率の悪さが話題になった作品でしたが、質的には上々。面白かったなあ。特に終盤の、つまり1964東京オリンピック開催に向けてのあれこれには、毎回興奮したり感動したりしておりました。個人的には今までの大河ドラマの中で、一番だと思います。でもまあ、大河ドラマもともとあんまり見てないんです。三谷幸喜の『新選組!』は一応面白かったし、山南敬助(堺雅人)のキャラクターと切腹への展開が素晴らしかったんですけど。『いだてん』では、宮藤官九郎が「らしさ」や趣味性をい出しながらも、近代もの大河ドラマにふさわしい格とスケールを維持して、きちんと職人性も感じさせました。いい仕事じゃないですか。

失敗があったとしたら、前半(1~6月)がほとんどまるまる金栗四三がらみで、1964年五輪に向けての歩みは、半年間待たざるを得なかったということ。そして、中村勘三郎演じる金栗がヒャー!ヒャー!うるさいだけの魅力薄な男だったこと。 一年を通して、64年五輪への田畑政治(阿部サダヲ)を中心としたあれこれをじっくり描きながら、その間に過去の五輪の流れを回想的に入れる構成の方が良かったんじゃないかなー。結果論ですが。そして、クドカンさんだから落語を入れてくるのも、落語を使ってメタな展開にしてくるのもわかるんだけど、確かに一般的にはねえ…。「(落語パートなんて)別になくていいんじゃね?」と思う人が多いだろうってのもわかります。『あまちゃん』ぐらいストレートな作りにした方が良かったんでしょうね。

とは言え、大江戸はそんな本作を支持いたします。関東大震災の神回とか人見絹江の神回とか、凄いもん見せてもらったって感じでしたもん。終盤でも、大松監督と東洋の魔女だとか、浅野忠信の「政界の寝業師」だとか、充実しまくってましたから。終盤は駆け足になり過ぎちゃって、エピソードを掘り下げる時間もなくって、ちと残念。ペース配分間違えたよなー。でも大丈夫。きっと歴史が評価を上げてくれることでしょう。

2020東京オリンピックの岩手県内での聖火ランナーに「のん」さんが選ばれたとのニュースを聞いて、この最終回で聖火リレーを最終ランナーにつなげるラス前の女の子が、サプライズで「のん」さんだったらなあと思いました。似合ったろうに。壁は厚かったです。

 

で、TBS『グランメゾン東京』ですが、まだ2話残っておりますが、ベタな娯楽ドラマとして、よく出来ております。この時間帯の池井戸潤氏リーズ的な超ベタ通俗には至っておりませんが、それでもやはりかなりベタ。ただ、調理シーンの撮り方だとか、食材を字幕で出す演出とか、グルメものとして健闘しております。まあ実際の飲食店関係者が見たら、きっと穴だらけだと思いますし、この店ミシュランの星ってレベルじゃないと思いますもん。内装にしても、イスやテーブルにしても、客席間の間隔にしても、それ以上に接客やサービングのレべルにしても。ま、そこに目くじら立てちゃいけないんでしょうけどね。

木村拓哉はこれはどうしようもなく木村拓哉なのですが、それは良し。小生は相手役の鈴木京香が苦手なのですが、本作でもやっぱり…。あとは及川ミッチー! 相変わらず若々しく、軽妙洒脱。芸能界広しと言えども、ミッチーの演じる役ができる人はミッチー以外にいないですもん。ワン・アンド・オンリーです。

大体において、脚本がけっこうよく出来ております(そうでもない回もありましたけど)。とはいえ、それはベタなお約束の中での世界。そこを承知の上で、最後はめでたしめでたしとなることを信じて、各回の紆余曲折と小さな達成を楽しむのです。さてあと2回、どう転がりますか。2大ヒールの冨永愛、手塚とおるがケチョンケチョンにやっつけられて「吠え面かけば」いいのにと思う大江戸は、勧善懲悪の男です。

 

 

 

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