「カイジ ファイナルゲーム」:マンガですね(悪い意味で) #カイジ #カイジファイナルゲーム #悪魔的だぁー
映画『カイジ ファイナルゲーム』は9年ぶりの映画第三弾。まあ監督は変わらず佐藤東弥で、作品のトーンもまるっきり一緒です。商売としては、正しいあり方なんでしょうね。
でも、出来の良い映画を期待して観ている大江戸のような者にとっては、かなりしんどい荒っぽさ、雑さの沈没作でした。こういうの観てると、観客でいることが気恥ずかしくなってしまうんですよね。
東京オリンピック後の大不況下の日本が舞台ですが、これは社会派的寓話というよりも「単なる背景、設定」に留まっております。そんな中でゲームを成り立たせるための筋が進行していきますが、まあツッコミ所満載の苦笑連続ストーリー。それを藤原竜也、吉田鋼太郎をはじめ、みんなが大仰な芝居で演じておりまして、ほとんどマンガ。いや、マンガを揶揄するつもりはないのでして、マンガじゃない(映画です)なのにマンガになっちゃってるのがダメだってこと。 そもそも、10人中9人が本当に死んじゃう自殺ギャンブルがあるテーマパークって…。 それからコイン1個の重みで…って、あの秤もすごかったなあ。強引で。
すべてにおいてそんな調子なので、もうマジメに観ているのがバカバカしくなっちゃいます。未見の方は、ビールでも飲みながらご覧になってください(で、ゴクリとやって「悪魔的だぁー!」とか言っちゃってください)。
準主役級で出て来る女の子、誰だろう?と思ったら、『町田くんの世界』でデビューした関水渚だったんですね。あの映画でも「華のない子だなあ」と思っていたら、こちらでも物足りなかったです(芝居ヘタだし)。10年前なら、確実に仲里依紗が演じた役だと思いました。
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