「mellow メロウ」:つかみどころがない #メロウ #mellow #今泉力哉 #田中圭 #白鳥玉季
映画『mellow メロウ』は、大江戸の2019年ベストワン邦画『愛がなんだ』の今泉力哉監督の新作(1周遅れで『his』も公開されましたが)。すっかり売れっ子になった田中圭の主演です。ま、この田中圭演じる花屋さん(その店名が“mellow”)が、3人の女性から告白されるという、まあそんな映画です。でもコメディではありません。たぶんタイプ的には大江戸好みの映画。でも、「まあまあ」止まりでした。『愛がなんだ』は大好き、次作の『アイネクライネナハトムジーク』ではがっかりの小生としては、その間あたりに置きたい出来です。
田中を中心にいろんな人たちが綾なす群像劇ってところです。静かに、声を高く上げることなく展開していきます。登場人物もみな控えめで、おとなしい人たちです。そんな人たちの「告白」をめぐる物語。終盤には『ラストレター』じゃないけれど、手紙が重要な要素として出て来ます。花と手紙って、似合いますもんね。
悪くはありません。ただあまりにもパンチが効いてないんですよねー(田中圭って人も、基本的にパンチが効いてない人ですし)。奇跡の瞬間も現れませんでした。大江戸はそこらを映画に求めてしまいますのでねえ…。そう、「つかみどころがない」作品なんです(田中圭って人も、基本的につかみどころがない人ですし)。
ラーメン屋の店主を演じる岡崎紗絵が、ナチュラルに悪くなかったし、メチャメチャ細かったです(ラストの脚とか!)。彼女が作るラーメンが、あんまりうまそうじゃなかったのも設定上は正解と言えるでしょう。 あと、子役の白鳥玉季(2010年生まれ!!)が達者でした。見たことあると思ったら、『凪のお暇』のあの子だったんですね。演技力あって、将来有望だと思いますよ。
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