「嵐電」:妙なファンタジーもどき #嵐電 #鈴木卓爾 #大西礼芳
映画『嵐電』は、昨年5月に公開された作品ですが、じわりと評判が良いようで、TAMA映画賞ではなんと最優秀作品賞に輝いたりしていたもので、これは押さえねば!と、年末のアップリンク渋谷での再上映にかけつけた次第。でも、うーん、小生の好みにはフィットしませんでした。
鈴木卓爾監督の妙なファンタジー性とかアマチュアリズムみたいなもんって、大江戸とは相性悪いみたいなんですよねー。もう少し違う個性、違うベクトルで、市川準みたいな方向に進んでくれたら、大好きな領域なんですけど。
そもそも最後まで「この修学旅行の高校生たち、何?」って感じで、姉妹には彼らがミュージカルもどきまで繰り広げるに至っては、もう手に負えないって気分でした。
それに対して、映画撮影をめぐるエピソードは悪くないです。ここに関しては、大西礼芳(あやか)の素人っぽいナチュラル感がとても生きておりました。彼女、深津絵里や市川実日子をもっと水にさらしたみたいな感じです。彼女の恋愛めいたものが、かなり胸キュンに迫ります(男の役者がイケてないんですけど)。
でも、その他のエピソードがねー。都市伝説で、キツネだのタヌキだの出された日にゃあ。ああいうのは、資質の合った監督がもの凄くうまくやらないと、「変なだけ」になっちゃうんですよねー。 井浦新も、「いったい何だったんだろう?」って感じに、生きていないのでありました。
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