渋谷の東急東横店がまもなく85年の歴史を終える(食品売場だけは営業継続って書いてありますけど)ってことで、3/31まで『東横デパートの思ひ出展』(入場無料)をやってます。
第1会場は地下の東急フードショーの外側壁面を使った写真展です。1934(昭和9)年に開店して以来のこの店のあれこれを示す写真が貼られています。
開店の頃の渋谷は、まだ野っぱらだったことがよくわかります。「関東初の私鉄直営ターミナルデパート」だそうです。確かに関西には阪急があったわけですし、私鉄直営でないターミナルデパートとしては浅草の松屋(1931年~)があったわけですもんね。
言うまでもなくもともとは「東横百貨店」という名称だったわけです。あ、東横はもちろん東京-横浜ね。
皆さん、懐かし気に、あるいは興味深げにご覧になっていました。
そして第2会場は、7階エスカレーター脇の特設スペース。
1951(昭和26)年からたった2年だけ存在した空中ケーブルカー「ひばり号」を再現しちゃいました。街の歴史好きの間では有名ですから、大江戸も写真は何度も見ております。本物よりだいぶ小さく作ってありました。
'70年代ルックのマネキンも。
その他、包装紙やらTVCMやらジオラマやらポスターやらチラシやらいろんなものが歴史を物語っておりました。
こんなヌードのポスター(クリスマス・パラダイス)も! 解説を読むと、横尾忠則さんのディレクションで'71年に作ったものだそうです。どこがクリスマスやねーん!!
そういえば、第1会場の写真パネルにこういうのもあったんです。やはり横尾忠則さんによる’67年の外壁を使った大広告! こっちもヌード。あ、でもこっちは東急本店じゃないですか。なんで混ざってるの?へんなのー。
いやー、それにしても、今ならどっちも完全にアウトですよね。時代が退行したと言うべきか、そういうわけでもないのか…。いずれにしても、人々の寛容さがどんどん失われていくのは悲しいことです。
3月いっぱいの東急東横店。その後には駅上のドーン!と圧倒的な再開発by東急グループが待っております。
そして、昨年11月のスクランブルスクエアに次いで、12月5日にオープンしていた東急プラザ。ようやく行ってまいりました。その上から東急東横店を眺めてまいりました。
入口のところは、先行の東急プラザ表参道原宿や銀座東急プラザ同様、エスカレーターでゆっくりのぼっていくエントランス。これ、テーマパークのアトラクションっぽいっすよね。
これまでの渋谷東急プラザの古めかしさと庶民感覚に較べると、ずいぶん垢抜けちゃったもんだなと感じずにはいられません。広々とした空間。飲食のスペースなんかも最近の東急の傾向で、日本離れしたゆったり感、大きさがあります。
入口入ってすぐに、BEAMS JAPANがあるあたりがナイスですし、全体的に日本の良い物をフィーチャーしております。
なんと「デジタル・ハチ公」なるものもありました。待ち合わせ場所なのだそうです。
そんなこんなで、「東急の渋谷」はこの後もどんどん変わっていくのでありましょう。
(昨年11月のスクランブルスクエア・オープン時の記事はこちら↓)
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-35fd17.html
銀座線の新・渋谷駅と渋谷スカイの記事はこちら↓)
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-56879b.html
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