「ロマンスドール」:一風変わった愛の物語 #ロマンスドール #タナダユキ #蒼井優
映画『ロマンスドール』は、タナダユキが10年ほど前に発表した原作小説を自ら脚本・監督で撮り上げた作品。面白いです。2時間13分を長く感じさせず、一風変わった素敵な愛の物語になっています。
ラブドール職人というきわどいコースを突きながら、しっかりとお仕事映画のストライクゾーンにも着地させました。しっかりした土台(仕事描写)の上に良い家(男女の描写)が建った印象です。夫婦の愛の物語として、日本映画史の中でも風変わりで貴重な一本だと思うのです。
一方のお仕事パートでは、きたろうさんの(意外な)好演と、「あ、出てたの!」と驚いたピエール瀧のいつもの好演で、大いに質が上がりました。『宮本から君へ』ほどじゃないですけど、ここでのピエールも「得難い役者」であることを見せつけています。
そしてもちろん蒼井優! 彼女はここ2-3年、役者としてのピークを迎えてますね。『彼女がその名を知らない鳥たち』('17)以来、『長いお別れ』『宮本から君へ』そして本作と、ほとんど無敵です。後半などかなり痩せた体を作ったこともわかりますし。
(以降ネタバレあり) 後半、大江戸の嫌いな死病映画になってしまうのですが、意外とすんなり受け入れられました。まったくのところ「お涙頂戴」になっていないところに好感が持てます。タナダユキと高橋一生の「淡々とした」持ち味が、この作品には合っていたのだと思います。
世の中にはいろんな仕事があるもんですねー。そういういろんなものを見られるというのも、映画の効用でございます。
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