「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」(3D):夢を見ているような #ロングデイズジャーニー #この夜の涯てに #ビーガン監督 #ワンカット長回し
映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』を、東京地区3館中唯一3D上映しているヒューマントラストシネマ渋谷で観ました。なにしろ途中から3Dになって、そのパートが60分にも及ぶワンカット長回しだということで話題の作品。それだけに、3Dで観なきゃ価値が半減と思ったのです。
それでですね、前半がえらく退屈でした。暗い映像とスローテンポな進行で、小声でボソボソ話してる場面が続くため、はっきり言って睡魔が襲って来ました。ただ、映像ややってることはえらくスタイリッシュ。中国映画とは思えぬほど、と言っては何ですけど、とにかくカッコイイんです。でも何せ眠いんで、心にあまり響かないというか…。
でも上映時間2時間18分の半ば過ぎに3Dになってからは、やはり目を見張りますね。前半のうちから夢みたいな映像だったのですが、もう完全に夢!になってしまいます。しかも、なんか不安で楽しくない夢。
長回しのショットも、夢ならではの一人称を強く意識させるもの。しかも延々とリフトで魔界に降りて行ったかと思えば、屋上からふわりと空を飛ぶとか、これまた周囲が暗い夢の世界なんです。もしかしたら、睡魔に襲われたあげく夢を見てたのかしらんと思ってしまいそうです。
でもまあ夢なんで、意味なんてわからなくてもOKですし、実際ストーリー的な整合性とか物語性とは無縁です。ここまでやっちゃう1989年生まれのビー・ガン監督への評価は世界的に高いようですが、うーん、大江戸はあまり感心しませんでしたねえ。いつかピッタリの題材に出会うんでしょうか?
この映画の3Dは概ね「飛び出す3D」ではなく、「奥行きを示す3D」でした。やはりタイトルの通り“into the night”なんでしょうね。 そして“Long Day's Journey into Night”(原題)といえば、ユージン・オニールの戯曲。英文学科出身の大江戸には(読んだことないけど)すぐピンと来ましたが、でも内容的には全然関係ないのでしたー。
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