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2020年3月20日 (金)

「Fukushima 50 フクシマフィフィティ」:観るべき/作るべき娯楽映画   #Fukushima50 #フクシマフィフィティ #中村ゆり

009_20200320233201 映画『Fukushima 50 フクシマフィフィティ』は、『キネマ旬報』の星取表で選者3人とも☆1つだけだったので、たぶん理由は…と思っていたのですが、やはりそうでした。自衛隊と在日米軍を賛美し過ぎってことなんでしょうね。自衛隊は「国を守るのが我々の仕事ですから。」とカッコイイし、在日米軍は支援物資を持って行って、日本は「ギブミー・チョコレート」状態で感謝するし。おまけに製作チームに読売新聞社、産経新聞社が入っているとあっては、『キネ旬』に多い左派の論客たちを刺激したことは想像に難くありません。大江戸だって、あのあたりの描写は「ちょっとあからさま過ぎやしませんか?」と思いました。

それはさておき、若松節郎監督ですから、幅広い層にアピールする娯楽作品に仕上がってるんだろうなと思っていましたが、まさにその通り。古典的な日本の娯楽大作の作りで、愛も感動も自己犠牲も浪花節も取り揃えて、最後は泣けるようになっております。ちょっとベタ過ぎる描写も多いとはいえ、観るべき映画だと思いますよ。もちろん、「作るべき映画」でもありました。

 

006_20200320234401 けれども一方で、別のスタッフが別のスタイルで撮っていたら、もっと映画史に残るような名作になったかもという思いも拭えません。描写や演技があまりにもステレオタイプですし、総理をはじめとする「悪役」たちも誇張が過ぎるのではないかと思います。テレビっぽいといえばテレビっぽい芝居。この作品、TBSの日曜劇場でドラマ化すると、ピタリはまりそうな気もします。でも電力会社への配慮、忖度があって、実現しないんでしょうねえ、きっと。

物語は前置きなど一切なく、いきなり大地震の瞬間から始まります。すぐに津波も来ます。ゆっくりポップコーンとか買って、上映時間を随分遅刻して入場するような人は、一番のスペクタクルを観逃してしまうのです。ちゃんと本編開始前には席についていないとダメ!という教訓です。いいぞいいぞ。

 

004_20200320235801 それにしても、あんな一国の存亡がかかった緊急事態なのに、訓練を積んだスペシャル部隊が事に当たったのではなく、民間の中高年の普通のおじさんたちが決死の犠牲的行為で我々を救ってくれたのですから、ひどい話ですよね。リスクの想定も管理も何もできてなかったわけです。おそろしいことです。

現場責任者として、死ぬほどの重圧を連続してかけられた二人(しかも極度の疲弊と寝不足の中で)=佐藤浩市、渡辺謙には、心から同情と感謝をささげたい気持ちになります。最後は「人」ですよねえ。そして、この2大スターの競演の仕方って、『タワーリング・インフェルノ』のスティーブ・マックイーンとポール・ニューマンだよなと思って、観ておりました。ついでに、中村ゆりは日本生命のCM同様「薄幸顔」が生きたよなあと思いました。

そして「喉元過ぎれば熱さを忘れる」傾向の強い日本人に、改めて原発について考えてみたら?と忘れさせないためにも、作られた意義がある作品だと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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