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2020年3月 7日 (土)

「星屑の町」:のんが帰って来た!   #星屑の町 #のん #戸田恵子

Non02 昨日公開となった映画『星屑の町』は、のん初の実写映画出演。能年玲奈時代からだと、『海月姫』以来6年ぶりです。二十歳から26歳までの6年近くを実写映画/ドラマなしで過ごした彼女。(現在の日本での)女優としての一番いい時期を活動できずに過ごすことを余儀なくされてしまった彼女。本来なら、映画だって10本以上出てただろうし、その中には映画史に残るものや主演女優賞に輝くものもあったかも知れないのに。日本映画界にとっても、大きな損失でした。本当にあの「不当な圧力」と忖度には、のんさんならずとも怒りと憤りしかありません。もっとも彼女の場合は、その憤懣をエネルギーに変えて、音楽活動やあーちすと活動で幅を広げながら地歩を築いたわけですけどね。えらいぞ、のん。

003_20200307231501 本作でものんは、歌います。昭和歌謡を5曲歌ってます。初めて歌う場面である『新宿の女』では、ギター弾きながら歌ってます。そして、その歌に、パフォーマンスに説得力があるというか、「才能の原石」みたいなものを感じさせてくれるんです。さすがは、ミュージシャンとしての実績を積んだだけのことはあります。そして、あの小動物のような表情と目の輝きは健在でした。

それにしても、この女優復帰作が『あまちゃん』以来縁の深い岩手県久慈市が舞台であり撮影地であり、また岩手なまりでしゃべってるなんて、・・・巡り合わせってやつでしょうか。今回の芝居は、特にスゴイものではありませんでしたが、まあ「慣らし運転」ってやつですよ。早く次回作が決まらないかなあ。

 

Non03 物語自体は(長年舞台で人気を博してきたそうですが)、これまた昭和的なオーソドックス感のあるもの。それを杉山泰一監督が昭和的なオーソドックス演出で、のんびりと撮り上げています。往年のプログラム・ピクチャー的と申しましょうか。まあ、『の・ようなもの のようなもの』の監督が手掛けると聞いた時点で、これぐらいの感じなのかなというのは予想できていました。脚本も雑なんですけど、・・・まあ、スクリーンでのんさんに再会できたことで良しとしましょう。 あと、戸田恵子さんがいい味出してるし、歌はうまいし、助演女優賞候補にしたいぐらいでした。

この作品、公開記念舞台挨拶も新型コロナ騒動で吹っ飛んじゃったんですよねー(ま、抽選に外れちゃってましたけど)。のんさんは、主催するフェスも中止になっちゃったし、ついてません。でもこの人の場合、きっと後から「塞翁が馬」になるんだと思います。

 

 

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