「ザ・ルーム」:サイテーでサイコー #ザルーム #超駄作 #トミーウィゾー #サイテー映画
映画『ザ・ルーム』をヒューマントラストシネマ渋谷の「未体験ゾーンの映画たち」(特集上映)で観ました。なんでも「駄作界の『市民ケーン』」だそうで、エド・ウッドを思わせるそうで、そう言われたらもう観るしかないですよね。これ、クレイジーケンバンドの小野瀬雅生さん(のっさん)が紹介していて知ったのですが、いや、いいもんを教えてもらいました。
で、やっぱりひどかったです。わはは。2003年の作品で、ようやく日本公開に至ったわけですが、こりゃ公開されないよね。場内は2-3割程度しか埋まっていませんでしたが、けっこう笑いは起きておりました。ま、脱力しながら笑うために好事家(大江戸を含めて)が観に来る、そういう映画ですけれど。
まあ、才能がなくて、適性がなくて、頭が悪くて、でもお金だけはある人が製作・脚本・監督・主演などを務めて作っちゃった作品ですから。そういったワンマン映画的な面が、畏れ多くも『市民ケーン』という題名を比較対象に持ち出しちゃった所以なんでしょうね。
ツッコミ所満載です。意味もなくやたらと多いベッドシーンとか、そのたんびに流れるバラード系ソングとか、シークェンスが終わるたびに律義に挿入されるサンフランシスコの風景ショットとか、ほとんど意味不明な場面とか、ひどすぎるダイアローグとか、へたっぴいな大根芝居だらけとか…。もう、脚本も演出も演技も何もかもサイテーなのです。でも、そういうのってなかなか目にすることはできないわけですから、楽しいですよね。
とにかく、観てて違和感を感じる場面の多いこと! 不自然な会話に、バカみたいな人の出入り。冗談みたいな、あり得ない行動。ちょっとだけ出て、その後消えてしまうエピソード。屋上場面での無意味なスクリーンプロセス。初めて出て来た人物が、前からいた人物みたいな顔してしゃべり出した時には、思わず「お前、誰だよ?」とツッ込んでしまいました。そもそも『ザ・ルーム』っていうタイトル自体、なんでついてるのかわかりません。ウィキペディアでこの作品を調べてみたら、トミー・ウィゾーがその理由を語った言葉が載っていましたが、読んでもまったくわかりませんでした。
トミー・ウィゾーは、ロックスター風の風貌ですが、肌とか妙にゴツゴツしていて、東急ハンズあたりで売ってる「ロックスター」のラバーマスクみたいな顔です。不思議な発声、発音で、とんでもなく大根です。 相手役も、なんでヒロインなのかわからないような顔だし(関係ないけど、彼女の母親の英語が超絶ハッキリと聞き取りやすく、英語の教材みたいでした)。
ラストも「え?これで終わり??」って感じで、あきれて苦笑しちゃいます。サイテーでサイコーです。本当に貴重な体験でありました。
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