「スキャンダル」:三大美人女優 世紀の大決戦? #スキャンダル #映画スキャンダル #シャーリーズセロン #マーゴットロビー
映画『スキャンダル』は、#MeToo運動への流れを生んだFOXテレビのセクハラ事件とそれを告発した女性キャスターたちを描いた、ほぼ実話の映画化。我々にはピンときませんが、カズ・ヒロ氏の特殊メイクにより、シャーリーズ・セロンもニコール・キッドマンも、かなり本人に似せてるそうですよ。ってか、シャーリーズは彼女だとわかんないですよね、この顔。
映画史の中で『スキャンダル』って邦題の作品、結構ありますよね。1976年のイタリア映画(傑作!)とか、『愛の罠』というサブタイトル付きのイタリア映画(1985年)とか、1989年のイギリス映画とか、2003年の韓国映画(ヨン様主演)とか…、1950年の黒澤明作品も『醜聞』と書いて「スキャンダル」ですもんね。
本作は、事件から間もないのに映画化しちゃってるスピード感も話題。確かに法務関係とか大丈夫なの?って感じですけど、まあそのあたりハリウッドはぬかりないですからね。
それ以上に、面白くなった要因は敵キャラとしてジョン・リスゴーを得たこと。太って尊大なエロオヤジを、老醜感たっぷりに演じてます。これは「倒すべき悪役」として機能します。しまくります。なので、勧善懲悪的にめでたしめでたしで、娯楽映画として盤石の出来になりました。楽しませながら、啓蒙、扇動、告発していくというハリウッド伝統の正義感にあふれています。でもこのセクハラ大王、ああなった翌年に死んじゃったみたいですね。心痛がそれなりに大きかったのかしらん(むしろ太り過ぎだったからだと思うけど)?
シャーリーズ・セロンって、昔から自分の美しさをかなぐり捨てて化ける役が好きですよね。『モンスター』で増量して醜いメイクしたり、『マッドマックス 怒りのデスロード』でスキンヘッド&パンクなメイクにしたり、『タリーと私の秘密の時間』で18kgも増量してカッコ悪いオバサンになったり…。本作は醜くなってるわけじゃないけど、自分の(美しい)顔を出す必要はないとでも考えているんでしょうか。
一方で、マーゴット・ロビーもかなり近い性癖があるような気がします。まあハーレイ・クインは派手メイクにしてもカワイイ感じはありますが、『アイ,トーニャ』ではバカで性格の悪い主人公を演じ、『二人の女王 メアリーとエリザベス』では眉毛を剃り落したり白塗りにした怖い顔を披露してます。彼女も美しい顔が邪魔だとでも言うのかしらん。この人、意外と演技派なんです。シャーリーズもニコールもそうですが。
それにしても、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビーという三世代の三大美人スターを揃えたキャスティングは、実にゴージャス! なんて、顔だけで評価したら、今はアウトなんでしょうねえ。気をつけましょう。
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