「コンテイジョン」:リアルな予言 #コンテイジョン #感染映画 #ウイルス映画
新型コロナウイルスと戦う現在の状況に酷似していると各方面で話題の旧作映画『コンテイジョン』(2011年)を、アマゾンプライムビデオで見ました。いやー、評判通りでした。
ウイルスがどのように感染拡大していくかを淡々とリアルに描いていきますが、「クラスター」なんて言葉が出て来るし、予防策は「家にいて、手を洗うこと」だと台詞で言ってるし、医療関係者の感染、噂、買いだめ、外出禁止令、仮設埋葬所などなど・・・逆に言えば、今の状況というのは専門家なら予想できていたことなのですね。でも我々愚民は、尻に火がつかない限り実感がわかなくて備えませんもんね。
現状よりもマスクをしてる人が少ないし(でもアメリカはこんなものなのかなあ?)、ソーシャル・ディスタンスもとっていませんが、あとはそのリアルな予言性に驚くのみでした。ドアノブやボタンや人が触るような物のカットがあっても多くは語らない、そんなクールな描写の積み重ねも、今見ると息苦しいほど怖いものがあります(大物俳優があっさりと、感染で命を落としていくあたりも怖いのです)。 そして、ワクチンが開発されたその後も色々大変だし、時間がかかるんだなあということも実感できました。
大江戸はスティーブン・ソダーバーグの「ただ写すだけ」みたいな演出は評価していなくて、彼の作品をつまらないと思うことが多かったのですが、本作は『セックスと嘘とビデオテープ』と並んで、数少ない例外です。淡々と写すソダーバーグらしさが生きた作品なのです。
この作品、2011年の公開当時は小規模に地味に公開されて、割とすぐに終わっちゃったように記憶しています。なので、小生も見落としておりました。今、多くの人が見る価値のある映画だと言えるでしょう。
| 固定リンク
« 「おちをつけなんせ」:のんの監督デビュー作 #のん #おちをつけなんせ #のんたれ | トップページ | 今さらCKB「SPARK SHOW 2014」を見て #クレイジーケンバンド #CKB #横山剣 #CKBライブ »
コメント