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2020年4月17日 (金)

「おちをつけなんせ」:のんの監督デビュー作   #のん #おちをつけなんせ #のんたれ 

Ochitsuke 『おちをつけなんせ』は、昨秋YouTube Originalsで公開された「のん」の初監督作品。1時間13分の劇映画です。今もYouTubeでタダで見ることができます。『のんたれ I AM NON』という本作の製作ドキュメンタリーが10本公開されていて(小生は2本見たっきりになっております)、11本目が完成版としての本作だというかたち。

なにせ監督・脚本・衣装・美術・撮影・照明・音楽・編集がのんです。加えて主演ものん。ワンマン映画というか個人映画というか、もう大変なもんです。なんせ1年半かかっているんですから、ちょちょいとお遊びで作った生半可な作品ではないのです。「創作あーちすと」を名乗るのんの実力が、いろんな面で発揮されています。色がキレイでダイナミックな絵も描けるし、ミシンを使って衣装も作れるし、ギター弾きながら音楽も作って歌えるし…素晴らしいマルチぶりです。カメラ(撮影)もいいんですよ。

最初に登場したシーンでは高校生の制服着てる割には、『あまちゃん』の頃に比べても、やっぱり大人になっちゃったねえと感じましたが、見てるうちにどんどん若返っていって、途中からは高校生にしか見えませんでした。やっぱりすごいな、のんちゃん。いつものように瞳もキラキラ光って、魅力的です。深紅のマフラーが似合ってます。『星屑の町』の彼女よりも魅力的ですね。

のん演じる主人公は終始怒っています。のんは「女の子の怒りはポジティブなパワーになる」って趣旨でフェスを企画したり、アート展を開いたり、最近のインタビューでも「喜怒哀楽の感情の中で一番「怒」が好き」とか言ってるように、怒りの人なんです。本作はまさにその本質を出しまくった作品。「処女作には作家のすべてが詰まっている」とか言いますけど、まさにそんな感じ。怒りあり、アートあり、ファッションあり、色の奔流あり、岩手ありの作品になっております。なぜか、せんべい、漬物、きゅうりなどカリッとかパリッとか音がする食べ物へのこだわりも…。

『あまちゃん』でGMTのメンバーとして共演以来交友を続けているという蔵下穂波が出演してますし、なんと監督補佐までやってます。びっくり。あと、桃井かおりさんがおばあちゃん役で出てて、しっかり芝居なさってました。彼女がつき合ってくれるなんて、やっぱり「のん」が人を惹きつけるパワーってスゴイです。

というわけで、ようやく見ました。不思議ちゃんな作品であり、怒りの作品でもあり、面白いイメージもあって、のんらしいなあと感じました。悪くなかったですよ。劇場公開しても良かったのに。 大江戸は通常モードだと家で映画を見ることはまずないので、この状況になってようやっと鑑賞に至ったのでありました。

(『おちをつけなんせ』の鑑賞はこちらから↓)

https://www.youtube.com/watch?v=PtrJl3TGnU8&t=2s

 

 

 

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