« セブンイレブンのPBチョコ菓子   #セブンのチョコラスク #セブンのチョコミルフィーユ #セブンのチョコ菓子 | トップページ | 「猫を棄てる」:静謐な哀しみのようなもの   #猫を棄てる #村上春樹  »

2020年5月 4日 (月)

「セーラー服と機関銃」:アバンギャルドなまでの怪異さ   #セーラー服と機関銃 #薬師丸ひろ子 #相米慎二

Sailor NHK-BSプレミアムで『セーラー服と機関銃』を見ました。これも1981年の公開時、その後の完璧版公開時に観たきりで、相当長い年月がたっております。

やっぱり相当へんな映画です。よくこんなのが許されて、公開されて、しかも大ヒットしちゃったもんです。大人気アイドルの正月映画なのに、よくここまで思い切ったことができたもんです。昔よりも、今見直して驚いちゃいました。だって、主演アイドル(薬師丸ひろ子)のアップはほとんどなく、ロングショットや超ロングショットが多くて、顔なんかよく見えません。しゃべっているのに物陰に隠れちゃってるシーンも、いくつもあります。でも、全身を写してこそ生きる薬師丸の小動物のような動きは、これ以前に相米慎二監督と組んだ『翔んだカップル』の流れを汲むものですね。

おまけに、美術にしてもレンズの選択にしても長回しにしても、実験的過ぎて、とてもじゃないけどアイドル映画とは思えません。北村和夫のヤクザ事務所で壁面に時代劇映画が映写されていたり、三國連太郎の邸宅が大谷石切場の空間だったり、断崖で海を背に食事してたり、解剖用の手術室まであったりと、アバンギャルド過ぎます。新宿伊勢丹前のあの有名なラストシーンだって、「ハプニング」アートのようにアバンギャルドです。

そして全編に漂う死の匂い。これは、『ツィゴイネルワイゼン』などの脚本家=田中陽造のテイストでしょう。てなわけで、およそアイドル映画とは程遠い代物が出来上がったわけですが、プロデューサーも映画会社も観客も、みんな懐が広かった時代ですねえ。今なら忖度したり、恐れたり、SNS炎上したりで、大失敗する以前に闇に葬られたのではないかと思います。もっと頑張ろうよ、日本映画の関係者たち! とは言っても、大江戸もそんなに好きな作品ではないんですよねー、実は。今回それを再確認できました。

2015年に橋本環奈、長谷川博己主演でリメイク(『セーラー服と機関銃 -卒業-』)されましたが、相米版から受け継いだものもあるものの、基本的には普通の映画でした。で、すぐ忘れちゃうような作品でした。これからも時のアイドル主演で作られ続ける作品なのかも知れませんが(その昔の『伊豆の踊子』のように)、田中-相米版の怪異さには誰も迫ることはできないでしょうねえ。

 

 

 

|

« セブンイレブンのPBチョコ菓子   #セブンのチョコラスク #セブンのチョコミルフィーユ #セブンのチョコ菓子 | トップページ | 「猫を棄てる」:静謐な哀しみのようなもの   #猫を棄てる #村上春樹  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« セブンイレブンのPBチョコ菓子   #セブンのチョコラスク #セブンのチョコミルフィーユ #セブンのチョコ菓子 | トップページ | 「猫を棄てる」:静謐な哀しみのようなもの   #猫を棄てる #村上春樹  »