「ランボー ラスト・ブラッド」:トランプ大喜び? #ランボー #ランボーラストブラッド #シルベスタースタローン
映画『ランボー ラスト・ブラッド』は、シリーズ第5作にして、たぶん最終作。そしてシリーズで最も人体損壊描写がエグい作品。かなりキてます。このシリーズ、毎回監督が代わっていて、本作は新鋭のエイドリアン・グランバーグです(おお、スタローン&エイドリア~ン!と思ったら、男性でしたけど)。
今年74歳のスタローンが、堂々のアクション・ヒーローですもんねー。体のキレも良く、とてもそんな爺様には見えないのですが、いやはやスゴイ時代になったものです。
ほとんど孫のような姪っ子を救出し、そして悪党一味を壊滅させる「一人の軍隊」=ランボー。ちょっと、リーアム・ニーソン的世界でもあります。序盤の「災害救助」、中盤の「殴り込み」、終盤の「からくりトンネルで待ち受けて」と、3つの見せ場がありますが、怒りの超絶エネルギーと周到な仕掛けで敵を(いったいどんだけいるんだよ!?ってぐらいに)ぶっ壊しまくるトンネル内外の場面が圧倒的なクライマックス。派手だけど、凄惨でもあり、観ていて気分は良くありません。観終わっても、辟易としてしまって嫌な感じです。
そもそも「メキシコ人は極悪だから、一網打尽にしてやりましょう」って話ですからね。トランプ大喜びですよ。トンネル決戦の手前では、炎の「壁」ができますし。
ベトナム戦争へのアンチテーゼ的に生まれた第1作(1982年:原題=First Blood)から幾星霜、この「Last Blood」では、単純な正義と悪の戦いになってしまいました。そういう単純化って、まさにトランプだと思うんですけどね。まったくもう。
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