「デッド・ドント・ダイ」:どうしちゃったの? #デッドドントダイ #ジムジャームッシュ #ゾンビ映画 #ティルダスウィントン
映画『デッド・ドント・ダイ』は、ジム・ジャームッシュ監督によるゾンビ映画。意外といえば意外ですが、2013年に吸血鬼映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を撮ったりもしているので、それほど驚くにはあたりません。ただ『オンリー・ラヴァーズ~』は、ひどくつまらない愚作だったので、心配はありましたが…。
で、本作はあそこまでひどくはないものの、そしてもっとコミカルな作りにしてあるものの(基本的にはコメディ)、やはり冴えない代物なのでした。
そもそもがコメディの割には大して笑えない。ゾンビ映画の割には、怖くもなんともない。かといって、アート・フィルムなどではさらさらない。つまり、見る側がひどく戸惑ってしまうような作品なのです。ま、ゾンビのゆっくりした動きのテンポとジャームッシュらしいオフビートなおかしさのテンポがシンクロしていると言えば、そうなんですよね。
でも終盤の崩れ方は、さすがにダメダメ。あんなメタ映画的な内輪ネタをやっちゃあダメでしょー。円盤にもあきれました。主題歌CDのあからさまなプッシュも、微妙ですし。どうしちゃったんだろ、ジャームッシュ。
ティルダ・スウィントンがとんでもないことになってます。それだけが、本作の見ものかなと思います。この人、近年どんどん人間離れして来ちゃってますよねえ。もう、マトモな演技派に戻れないのでは?と心配になっちゃいました。
これも新宿バルト9で観たのですが、やっぱり寒かったー! 冷蔵庫のように震えあがりました(怖かったんじゃなくて)。お客さんも10人ぐらいだったんですが、人間が少ない分温度が上がらないのでしょうから、今の席の状態なら温度設定を上げてくれないとダメですよ。よろしくお願いします。
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