「三大怪獣グルメ」:海鮮丼になってないし(笑) #三大怪獣グルメ #河崎実 #おバカ映画 #怪獣映画
映画『三大怪獣グルメ』を渋谷のユーロスペースで観ました。延期となりながら、ようやく6月6日に公開となった新作。監督の河崎実さんは、大江戸の大好きな『いかレスラー』『コアラ課長』(2作ともDVD持ってます)をはじめ、『かにゴールキーパー』『ヅラ刑事』『猫ラーメン大将』『地球防衛未亡人』などで知られるおバカ映画の巨匠。ね、タイトル見ただけでもくだらなすぎて、楽しくなって、期待がふくらむでしょ。
チラシの左右に入っているコピーは、「この怪獣、食べたらバカウマ!!」「イカ・タコ・カニ怪獣で国立競技場を海鮮丼にせよ!!」です。ね、バカでしょー。くだらないでしょー。で、確かにそのまま&それだけの映画です。
いちおう84分あるんですけど、その半分ぐらいの尺で十分描ける物語です。だから中盤がダレるダレる。ま、そういう弱点を含めて、至らなさやチープさは河崎映画の特色。怪獣たちの着ぐるみや特撮のチープさも、役者たちの演技の学芸会的なテイストも、みんな河崎ワールドの一部なのです。脱力しながら、「くだらねー」とあきれていればいいのです。
(以降ネタバレあり) 終盤に出て来るジャイアント・コックには唖然としました。あの、合羽橋道具街のシンボルであるニイミのビル屋上の巨大コックさんをあのように使うとは(しかも、かなりジャイアント・ロボだし)! スゴイ発想です! あっぱれ!! そして国立競技場をドンブリに巨大海鮮丼を…って、誰が食うんだそんなもん?? しかも、海鮮丼と言いながら、ごはんのことには一切触れてないし。これじゃあ、刺身三種盛りじゃん。そもそも国立競技場と言いながら、出て来るのは区立競技場程度のものじゃん…などなどと無限にあるツッコミ所をあれこれいじって楽しむのが、本作の正しい鑑賞法でしょう。続編の可能性を残したラスト・・・大江戸としては、一応期待して待っております(今度は伊勢エビとウニとフグかあ…)。
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