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2020年6月 7日 (日)

「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」:対戦相手への敬意と愛   #三島由紀夫vs東大全共闘 #三島由紀夫

15915038836760 おととい6月5日から営業再開となった東京地区のTOHOシネマズ。今日はTOHOシネマズ日本橋に行きましたが、日曜午後なのにロビーはがらんとしています。コンセッションには人がほとんどいないし、座席は1席おき。入口では一人ずつスマホみたいなモニターに顔を向けて検温。通路には、自分でシートやひじ掛けを拭くための消毒液とペーパーもありました。場内でもみんな静かで、さすがにポップコーンを食べてる人は少なかったなあ(きのうのピカデリーも)。小生もホットコーヒーを買いましたけど、飲むときだけマスクをずらして素早く戻すって具合でした。

001_20200607225801 で、鑑賞したのは『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』。コロナの中断(休館)前から行きたかった作品です。確かにこれは凄い。半世紀前の東大生たち1,000人と三島由紀夫一人との弁論による金網デスマッチ。その不思議な光景と熱量に圧倒されます。

みんな「言葉」を信じているんです。話される言葉に、知性と教養とユーモアがあります。時折インテリによる観念上の遊戯のように、言葉が宙に浮くこともありますが、そうは言っても、言葉によるボクシングのようで目が(耳が)離せないし、スポーツのような興奮とすがすがしささえ漂って来るのです。大江戸は基本的に討論が苦手で、討論すると言い負かされがち。で、後になってから「ああ言えば良かった」と後悔するタイプです。だからこそ、こういう人たちがちょっとうらやましくもありました。

002_20200607230701 でも一方では、こういう人たちにうんざりしちゃうことも確かです。「東大全共闘随一の論客」芥正彦が73歳になった現在の姿で登場しますが、磨きのかかった「面倒くささ」に辟易したことも事実です。その彼も、三島との丁々発止のやり取りでは、互いにリスペクトし合っている様子が見られ、個人的にはそこが本作のキモでした。タバコを介した二人の「内奥での親交と敬意」みたいなものに、感動してしまいました。

003_20200607232901 その思想や生涯とは別に、ここでの三島を見ると、あくまでも高潔でありフェアーであります。学生たちに自らマイクを向けて、話し終えるまで気を使ってマイクを持ち続けます。本作の中で内田樹氏も指摘していたように、決して相手の論理矛盾を突いたりやり込めようとはしていないのです。そこには、闘い甲斐のある相手への敬意、そして愛があるのですね、やはり。大したものです。だから最後に「諸君の熱情だけは信じます。」と言って、去っていくのです。そこには、(現在時点では自分と相容れない)彼らへの期待みたいなものが感じられました。どこか奥底に、自分と同じものを感じていたのでしょうね。

 

 

 

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