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2020年7月 2日 (木)

「ペイン・アンド・グローリー」:色彩は魅力的だけど…   #ペインアンドグローリー #ペドロアルモドバル #アントニオバンデラス

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映画『ペイン・アンド・グローリー』は、ペドロ・アルモドバル監督の成熟を示す集大成的な作品とか言われて、高評価を得ているようですが、大江戸はそんなに感心しませんでした。

アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルスといったアルモドバル一座を配役し、そもそもバンデラスはアルモドバル自身をモデルにした映画監督の役ですもんねー。で、今年60歳のバンデラスがアルモドバル風の老けメイクで、実に渋いんです。いい感じに枯れて、これでカンヌの主演男優賞を獲ったり、オスカーの主演男優賞にもノミネートされたりしたのですから。 ペネロペも今年46歳なんですねえ(うーむ)。でもまあ、若々しいです。

映画監督による人生の回顧録といった趣き(『8 1/2』が引き合いに出されているようです)。このパーソナルな感じが、そんなに好きになれませんでした。まあ大江戸の場合、アルモドバルご本人にさして興味がないってことなんですけど。

美術にしても衣装にしても、ポップな色遣いはいつも通り魅力的でした。特に赤が効いてますね。 アルモドバル作品も『トーク・トゥ・ハー』('02)以降は、『ボルベール<帰郷>』とか『抱擁のかけら』とか『ジュリエッタ』とか、結構好きな映画が多かったのですが、本作はそこまで届きませんでした。ナルシシズムが普遍化を遠ざけたと言いましょうか…。まあ、評価は人それぞれでございましょうけれど。

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このブログの保存容量の残量がけっこう少なくなってきたので、これからは映画の画像も1点にしていったりします。でも、内容は今まで通りですので、今後ともごひいきに!

 

 

 

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