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2020年8月13日 (木)

「海辺の映画館 キネマの玉手箱」:大林宣彦の走馬灯   #海辺の映画館 #キネマの玉手箱 #大林宣彦 

1_20200813221101 映画『海辺の映画館 キネマの玉手箱』は、当初4月10日だった公開がコロナの影響で延期となり、去る7月31日にようやく公開となりました。大林宣彦監督の遺作です。

私事ですが、大江戸はしばらく前からひどい腰痛が出ていて、それだけに2時間59分もあるこの作品は少し後回しになっていたのです。結果、大丈夫でした(8時間もあるワン・ビンの『死霊魂』は、さすがにパスしますけど)。

玉手箱というかおもちゃ箱というかパンドラの箱というか、いろいろひっくり返したようなお祭り映画にして、執念の反戦映画。本作に出演している常盤貴子がインタビューで「(大林監督は)本来、死に際に当人しか見ることのできない『走馬灯』を映像化した」と語ったそうですが、なるほど、うまいこと言いますね。

カラフルで、チープ&レトロ感覚の合成・特撮だらけで、ギャグ満載で、目まぐるしいほどのカット割りで、あたかも商業デビュー作の『HOUSE ハウス』の世界に回帰したかのようです。そのエネルギッシュなことと言ったら、とても死が間近まで迫っている人が作った遺作とは思えません。大林さんは最後まで枯れなかったことが、貴重です。

でも、大江戸はこの(世間的にも非常に評価の高い)遺作にも、近年の大林作品同様あまり乗れませんでした。こういう映像実験みたいな作品、嫌いではないはずなんですが、どうにも感心できないんですよねえ。 主要な役柄の役者の何人かががやけに変な顔で、作品のメインに位置できなさそうな顔で、それがずっと気になっていたということもあります。大林さんって、確かに昔から「普通はそんな奴使わないだろ」って感じの、「弱い顔」の役者を堂々と使ってますもんねえ。映像の中の「駒」として使うから、それでいいという考えなのかなあ…。

中ほどに(昔懐かしい)「INTREMISSION」が用意されているのですが、実際には休憩とはならず、引き続きの上映となっておりました。でもせっかく監督が用意してくれたものなので、ちゃんと使ってほしかったなあ。

 

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