「糸」:昭和的な通俗メロドラマ #糸 #映画糸 #菅田将暉 #小松菜奈
映画『糸』は、これまた新型コロナで公開が延期になっていた作品(4/24→8/21)。菅田将暉&小松菜奈がTVに出まくって宣伝していたので、もう観た気になっちゃってましたが、まあ想定通りというか「予告編通り」の作品でした。まあ、ありていに言えば「ド通俗映画」。ただ、そこを狙って、コントロール通りに作っているのですから、どうのこうの言う筋合いではありません。
平成映画の性質を持ってる割には(特に近年の比重が高い割には)、不自然なほどスマホやSNSが出てこなくて、だからこそメロドラマ的展開が成り立つところもあるのですが、なんだかむしろ昭和っぽいっす。中島みゆきってことも、昭和感につながります。
キャストでは子供時代の二人と、菅田、小松が似ているところが良かったです。特に大人になってからの小松がいくつかの場面でかなり子役の女の子に似ていて(ということは、普段の小松菜奈らしくない見え方ということ)驚きました。正直、子供時代の方がいじらしく感じの良い美少女なのです。
成田凌は、またしてもいつものパターンの役柄。主人公の友人で、若いころはキラキラしていたのに、大人になるとオーラがなくなっちゃうショボクレ男を、いつものごとく演じておりました。あのカッコ悪くなる方法、オーラの消し方っていうのは、もはや名人芸ですね。
巷では小松菜奈がカツ丼を食べるシーンが評価されていたりするようですが、いやいや、あの程度じゃダメです。むしろ食べ方がヘタで、ハラハラしてしまいました。もしも一気呵成に食べるところを最後まで長回しで押さえられたら、それに応えられる女優だったら、もっと凄いシーンになったでしょうにねえ。
もちろん小松さんも菅田くんも、凄い演技力を持った人たちなのですが、この作品ではどうにもナマクラで生きませんでした。実際の恋人同士だから、遠慮とか意識し過ぎたとかってことはないと思うのですが…。
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