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2020年9月11日 (金)

「驟雨」:昔の男って…   #驟雨 #成瀬巳喜男 #原節子 #神保町シアター

_20200911_225552_copy_732x1015 神保町シアターで原節子の特集をやってまして、成瀬巳喜男の『驟雨』(しゅうう)を観ました。これ、10年前にも観てたんですけど、大まかにしか覚えておりませんでした。でも、良い映画だということは忘れておりませんよ。

(10年前の記事はこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-4cbc.html

で、やはり成瀬らしい、夫婦の機微を描く繊細なニュアンスが持ち味の映画です。原節子と佐野周二が夫婦なのですが、いやー、この時代の夫婦関係ってすごいですね。まさに、ご主人様と召使。男はなんでこんなにいばっていたのかなあ。今見ると、男性の大江戸でさえ腹が立ってしょうがないような台詞が山ほどあります(いわんや女性をや)。まあ、男は男で当時の社会規範だとか男らしさの呪縛に縛られてた結果なんでしょうけど。そして、だからこそあの奇跡のようなラストが生きたんでしょうけどね。

市井の暮らしの描写がやっぱり圧倒的にうまいんです。隣家との交流、買い物、通勤、来客の光景…。それにしても、梅ヶ丘駅の(そして周囲の)あまりの古さ(想像もつかないような昔感)には、驚きますね。1956年作品ってことは、64年前ですかー。なるほどねえ。

あとは、たくまざるユーモアの数々。そば屋が間違えてうどんを持ってきちゃうことの、そこはかとないおかしさ。原節子が糾弾されるかと思いきや…の町内会におけるオフビートな笑い。その肩すかし感。とにかく、すべてが大人感覚なんですよねー。そして、繰り返しになりますが、あの序破急の「急」みたいなラスト。その鮮やかな手つきには舌を巻きます。やっぱり成瀬巳喜男の味わい、サイコーです。

 

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