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2020年10月25日 (日)

「スパイの妻」:終盤が残念   #スパイの妻 #黒沢清 #蒼井優 #高橋一生 #新宿ピカデリー

1_20201025230601 映画『スパイの妻』はタイトルに「劇場版」とついていて、何のこっちゃ?と思ったら、今年の8月にNHKのBS8Kと4Kでやっていたのを劇場用に「スクリーンサイズや色調を新たに」調整しての公開ってことだそうです。

黒沢清作品と言いつつも、普通のエンタテインメントです。まあ、そう言いながら過去の黒沢作品にも普通のエンタテインメントはありました(『リアル~完全なる首長竜の日~』とか『クリーピー 偽りの隣人』とか…)。でも歴史ものは初めてですし、戦争を背景にしたテーマ性が強く出ているあたりが、これまでの黒沢作品とは異質なところです。

それでも、風が木の枝やカーテンを揺らしていますし、何か禍々しいものが潜むような闇がたびたび登場します。黒沢映画の意匠は、保たれています。だからこそのヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)なのでしょう。

ただ、終盤がモヤモヤと混乱しましたねえ。成功作かと問われれば、残念ながらそうはならなかったと思います。エンタテインメント、アート、テーマ性(今という時代への警鐘)、どれも中途半端に終わってしまいました。

演技に関しても、蒼井優も高橋一生もあれぐらいはできて当然って人たちですから、特段の感銘は受けませんでした。ただ、蒼井優はこのあたりの時代の女優を意識した発声やエロキューションを行っていて、それによる時代感は出ておりました。

_20201025_182326_copy_1024x716 新宿ピカデリーの1Fスペースには、本作の主要キャラクターの衣装が展示してありました。でも衣装に関して言えば、本作では1940~45年にかけての話なのに、男も女も帽子をかぶらな過ぎ。そこが気になりました。

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