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2020年11月30日 (月)

「脳天パラダイス」:デタラメで寒い   #脳天パラダイス #山本政志 #トランス映画

1_20201130231001  映画『脳天パラダイス』は山本政志監督による、とにかくデタラメでバカバカしくて狂った作品。そういうと面白そうなんですけど、うーん、別に面白くもありませんでした。デタラメが花火のように炸裂するのではなく、暴発してしまったような…。

それぞれの人物やエピソードが圧倒的に突き抜けてるかというと、そうでもなく、驚くような映像パワーやスピード感があるかというと、そうでもなく…。っていうか、むしろサムイです、画面。笑える所も期待したほどないし、…ってか笑えないし。音がない場面は多いし、テンポは妙にゆったりしてるし(テキパキ進まないし)、観てて寂寞感が襲ってきます。ガラガラの場内も、それに拍車をかけておりました。「トランス映画」を標榜するなら、もっと極めてほしかったところです。

言っちゃあ悪いけれど、全てにわたって感覚が古いんです。なのに、『キネ旬』なんかじゃこの作品をやけに称賛してたりして、・・・まあ、映画の観かたって人それぞれですねえ。

どうせなら、もっともっと過激に振り切っていただきたかったところです(子供が木の棒になるシュールさだけは面白かったですけど)。

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2020年11月29日 (日)

「アンダードッグ 前編/後編」:やさぐれボクシング映画の最高峰   #アンダードッグ #武正晴 #森山未來 #ボクシング映画

1_20201129223401 映画『アンダードッグ』前編(2時間11分)/後編(2時間25分)を続けざまに観ました。いやー、「凄いものを見せていただいた」って感じ。夢中になって、一気に観られます。いつも大江戸がディスっている足立紳の原案・脚本なので、ここまで良いとは思っておりませんでした。あー、でも足立×武正晴監督のコンビ作『百円の恋』(2014年)は素晴らしかったですもんねー。このコンビとボクシングは相性が良いのでしょう。武正晴も近作『ホテルローヤル』では、テイストがマッチしていなかった感じなのですが、本作の見事なハマり具合ときたら! やはり男系の資質を持っている監督なんです。

やさぐれロートル・ボクサーの堕落と復活みたいな、邦洋ともに過去何度も作られてきた定番の物語を、素晴らしい役者たちの頑張りで、ドラマもボクシングの試合部分も見ごたえ十分、いや、それ以上です。ボクシング映画の最高峰に躍り出たと言っても過言ではないでしょう。それぐらい試合の描写が凄まじくも見事!感動してしまいます。他のボクシング映画と較べて、ちゃんと3分やってるんじゃないかと思うほど(本当はどうなんでしょうか?)ラウンドごとの描写が延々と長いのです。それでも目が離せないだけの迫力とバリエーションなのです。ラウンドのインターバルにおけるセコンドの描写も、詳細かつ的確です(こちらもちゃんと1分やっています)。

練習場面を含めて、見事な動きと見事な肉体を見せる森山未來。本当にボクサーの体を作っています。もちろん、やさぐれ男の情けなさに関しては自家薬籠中の役柄ですが、これまでの彼の集大成であり、最高の代表作となりました。 彼の対戦相手を演じる勝地涼、北村匠海の二人も、体の作り方は及ばないけど、ボクシングの動きに関してはしっかりしていました。作りもの感、違和感はほとんどないレベルです(ま、二人とも上腕二頭筋まではボクサーのようにはできなかったようですが)。

群像劇としての人間ドラマ部もしっかり構築されていて、それぞれがやるせなかったり胸に迫ったりします。まあ、こういう作品なので通俗的ですし、時々わかりやす過ぎるぐらいの説明的描写や台詞もあったりはします。でも、それとても少なめに抑えようとしていることがわかりますし、逆に通俗なるがゆえの「強度」を獲得していることも確かです。Underdog

脇役の中では森山が所属するジムの会長を演じる芦川誠が(特に最後の試合の終盤など)良かったです。後から調べて、ああ芦川誠だ!と驚きました。初期の北野武映画での気弱そうな彼が、こんなおっちゃんになったんですねえ。

同じボクシング映画であり、前編は素晴らしかったのに後編で大いに失速してしまった『あゝ、荒野』(2017年)の例があるもんですから、本作もちょっと心配したのですが、杞憂でした。後編も全く揺ぎなく素晴らしい出来でした。

もう(後編の)最終版にはかなり泣けてしまいました、そして、森山の放つ「やっぱこれだよな」に胸を打たれました。従来の日本映画の枠を超えるほどの重量級なエンタテインメントです。結構な衝撃を受けました。大江戸の本年度ベストワン候補であることは、言うまでもありません。

 

 

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2020年11月28日 (土)

「さくら」:松竹調ホームドラマをぶっこわす   #さくら #映画さくら #矢崎仁司 #小松菜奈

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映画『さくら』は、なんか「犬と家族の心温まるホームドラマ」みたいな見かけで、予告編を見てもほとんど観る気が沸かなかったのですが、意外にも矢崎仁司が監督だってことで観に行きました。この監督、大江戸の大好きな『花を摘む少女 虫を殺す少女』『ストロベリーショートケイクス』などを撮ってる一方で、どうでもいいような作品も撮ってて、結構ムラがあるのです。前作はあの問題作『スティルライフオブメモリーズ』。それが今回はなんと、松竹の看板を背負ってます。松竹で「さくら」って言ったら『男はつらいよ』…ってことはないのですが、似合わないことやってますね。

でも見かけとは違って、いちいち松竹調ホームドラマをぶっこわすような作品だったので、驚くとともに納得しました。なるほど、矢崎仁司が撮ってるんだからそうなりますよね。わんちゃんとファミリーだからってんで、小さい子供連れで観に行ったり親子で観に行ったりすると、けっこう気まずい場面が次々と出てきます。そして重いエピソードも連続します。

それらが典型的な明るいホームドラマの外見をまとって展開されるので、かなり異色の作品です。なんだこりゃ?です。変な映画です。で面白かったかと言問われれば、うーん、大江戸は「ノー」と答えます。やっぱり作品としてはうまくいってませんよねえ。気持ちよくぶっこわしてくれてはいません。

小松菜奈はその長い足をむき出しにして飛び回っていますが、その伸びやかな演技が他のキャストに勝っておりました。少なくとも『糸』の彼女よりは、だいぶ良いです。

 

 

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2020年11月27日 (金)

阿波踊り専用エナジードリンク「アワライズ」   #阿波踊り #阿波おどり #アワライズ

_20201017_182125_copy_600x833 有楽町・交通会館の通路で見かけた看板。通り過ぎかけて「え?」となり、立ち止まってしまいましたよ。

「阿波おどり専用エナジードリンク」!!??

そう、ここは徳島県&香川県のアンテナショップだったのです。そうは言っても、なんすか、この「阿波おどり専用」という用途限定は? あまりにもニッチな…。 でも思わず買っちまったですよ。

 

_20201021_181432_copy_600x1144 ネーミングからして攻めてます。「Awa Rise アワライズ」ですからね!  阿波おどりでアゲアゲ! 炭酸飲料の泡が立ち昇って泡ライズ! そんな感じ。 分析するなら、アナライズ! そんな感じ。

シャープなシルバーメタリックの250ml缶に入っております。二つの味があるのですが、買ったのは「ゆず味」(果汁1%だけど)。もう一種、「すだち」があるのです。

踊り手たちのイラストが描かれております。そして缶の下部には「阿波踊り専用エナジードリンク」と明記してあります。ん?看板に貼ってあった紙には「阿波おどり」となっていたのに、こちらは「阿波踊り」と漢字の「踊り」。さてどちらが正しいのかしらん?→公式サイトを見たら「阿波踊り」だったので、そちらが正解とさせていただきます。

 

_20201021_181720_copy_600x1166 缶の逆サイドを見れば、赤い「祭」の文字に「朝まで踊ろや!一緒に踊ろや!」というコピーが…。

ま、レッドブル的なカフェインを中心としたドリンクで、「元気になった気がする」やつですね。

寝不足気味で眠かった日の午前中に飲みました。効いたのかそうでもなかったのか、うーん、よくわかりません。ま、信じる者は救われるのでしょうね。 あ、せっかくだから阿波踊りしときゃよかった!

 

 

 

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2020年11月26日 (木)

今日の点取占い308   #点取り占い #点取占い

_20201126_231400_copy_687x407 ねごとを言うな   3点

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2020年11月25日 (水)

「タイトル、拒絶」:悲しい時代の群像劇  #タイトル拒絶 #山田佳奈 #伊藤沙莉 #行平あい佳

1_20201125142701 映画『タイトル、拒絶』は、伊藤沙莉を中心とした群像劇。最初は端役なのかと思っていた人たちも、終盤に向かうにつれて、それぞれの個性とそれぞれのドラマを見せてくれます。そこが美点。よくぞこれだけ、一人一人をちゃんと描いてくれました。そして、デリヘルの女の子たちの待機部屋が主な舞台で、人物の出し入れとかがやけに演劇的なテイストだなあと思ってたら、これ山田佳奈監督が舞台で上演した作品の映画化なんですってね。

伊藤沙莉は決して主役ではなく、むしろ彼女がいちばんドラマティックからは遠いところにいます。他の女の子たちや男たちのいろいろとヤバイ人生に較べると、あまりに手応えがないキャラクター。もちろん、狙いなのでしょう。垣松祐里、佐津川愛美、森田想、片岡礼子、モトーラ世理奈…一人一人のキャラがきちんと立って、それぞれの人生を(謎の部分も含めて)突きつけてくれます。よくできた脚本と演出だと思います。

特に垣松祐里はがんばったけど、彼女とモトーラが姉妹だって…たとえ父か母が違ったとしても、ありえません! 顔の系統が全く違いますもん。大江戸は、そういうところが気になっちゃうんです。 片岡礼子さんは、近年復活して以来一番の役、一番の芝居じゃないでしょうか。 そして、静かで真面目でインテリで気の小さそうな(でも何考えてるかよくわからない)女子を演じた行平あい佳が印象的でした。こういう場違いな人を一人潜り込ませることで、随分と幅がでますよね(大江戸はこういう人けっこう好きです)。

いろんな人間の会話や衝突を通して、人と人との関係だとか現代だとか人間の本質だとかが浮かび上がってきます。みんなそれぞれ、いろんなものを抱えて生きているのですね。悲しい時代です。まあ、「現代の娼家」みたいな場所の話ですから、ある意味古典的というか普遍的な物語を語れるのかも知れませんね。物足りない点もありますが、良い作品でした。

 

 

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2020年11月24日 (火)

「罪の声」:自分だったら気にしない   #罪の声 #土井裕泰 #宇野祥平

1_20201124143601 映画『罪の声』は、グリコ森永事件に題材を得たベストセラー小説の映画化。脚本=野木亜紀子、監督=土井裕泰というTBSチームの作品です。犯罪と報道とを35年という時間の中で描く堂々たる作品ですが、結構地味と言えば地味。でも、しっかりした作りで、2時間22分を飽きさせず引っ張ります。

土井裕泰はTV局のディレクターが本業の映画監督の中では、当代一番ちゃんとした映画を作れる人だと思っておりますが(『ビリギャル』とかね)、ここでの仕事も堂々としたものです。エンタテインメントと社会性というかメッセージを両立させています。

ただ、根本のところでひっかかったのは、「子供時代の自分の声がこの事件に使われたってことが、そんなに人を苦しめるのかなあ?」ってこと(特に、この事件では人が一人も死んだりはしていないわけですし)。星野源は悩みまくっていましたが、小生だったら大して気にしないように思うんですけど。自分が悪いわけじゃないんだから。大江戸の感覚が変なんですかね?

それはともかく、どうしても感動してしまうのが終盤の宇野祥平の件り。大幅に減量して臨んだ彼の演技は巷でも大評判ですが、たぶん映画賞の助演男優賞とか獲るんでしょうね。特に母親と彼の場面などは、涙なしには観られません。これまでの彼とはだいぶ違う印象で、このキャスティングは見事です。

それに較べると、新聞記者に関する「お仕事映画」の側面は今一つ。古館寛治の芝居は良かったのですが、仕事の醍醐味や仕事冥利の部分をダイナミックに表現できていませんでした。だから、終わった時の満足度も中ぐらいなのでした。

 

 

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2020年11月23日 (月)

「Mank マンク」:映像は凄いが…   #マンク #デイヴィッドフィンチャー #ゲイリーオールドマン #市民ケーン

1_20201123225701 映画『Mank マンク』は、12月4日配信開始予定のネットフリックス作品ですが、11月20日から小規模に劇場公開しているのです。予告編に接して、その映像にぶっとんで俄然観る気になったデイヴィッド・フィンチャー監督作品です。

「マンク」とは、『市民ケーン』の脚本を書いたハーマン・J・マンキーウィッツの愛称。演じるはゲイリー・オールドマン。ほぼ出ずっぱりの彼のワンマンショーです。とは言え、全編モノクロで8~90年前のハリウッドの裏側を地味に描く作品ですから、今日び普通に通る企画ではありませんよね。地味な割に金もかかってますよ、これ。なのに自由に作らせちゃう懐の広さを見せつけられると、(大江戸の敵である)ネットフリックスのことを認めなきゃいけないのかと、ちらっと思ったりもしちゃいます。ちらっとだけですけどね。まあ、何はともあれ映画館で公開してくれて良かったです。

とにかくモノクロ映像が凄いのです。1930年代頃の映画を模した映像が、まさにあの頃のモノクロ映像のテイスト。近年製作されたモノクロ映画のモノクロとは全然雰囲気が違うのです。結構コントラスト強めで、光の効果が鮮やかで。

ただ、内容的には今一つ。『市民ケーン』の脚本執筆裏話というよりは、マンクを通して描く当時の業界のスケッチといった趣き(序盤のオーソン・ウェルズ登場場面などは、素敵でしたけどね。ウェルズ役の俳優さんの声と話し方が、本人そっくりでしたし)。幹になるようなストーリーがあるわけではなく、スケッチの積み重ねで描いていきます。しかも、台詞に頼った会話劇だったりするので、映像の素晴らしさを生かしておりません。台詞の多いオールドマンは満足だったでしょうけど、映画としてのダイナミズムが引き出されていなかったんですよね。前半はむしろ退屈でした。 選挙結果を待つ、ある種のパーティーみたいな場面での怒涛のモンタージュ!だけが、映画的魅力が炸裂してワクワクする場面なのでした。期待が大きかっただけに、残念なのでした。

 

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2020年11月22日 (日)

「ホテルローヤル」:波瑠は当代一のメガネ美人   #ホテルローヤル #波瑠 #メガネ美人

1_20201122225001 映画『ホテルローヤル』は、何と言ってもメガネ姿の波瑠の美しさを堪能する映画。何種類かのメガネをかけてますが、やっぱり波瑠は当代一のメガネ・ビューティーだと再確認しました(当代一のメガネ・キューティーは松本穂香)。伊達に「メガネのパリミキ」のCMやってませんね。高校生時代の彼女の場面で、妙にミセスっぽいメガネをかけてるのが、ちょっと気になりましたけど…。 とはいえ、今放映中のドラマ『リモラブ』や、この春公開された『弥生、三月 君を愛した30年』の彼女に比べて、圧倒的にステキなんです。美しいんです。役柄がフィットしたこともありますが、むしろ「メガネが似合うから」だと思います。

でも、武正晴監督による作品自体は、さほど出来の良いものでもありませんでした。登場人物から哀愁や感慨などのニュアンスが、意外と伝わって来ないのです。武監督の演出って、そういう繊細なニュアンスみたいなものとは得意分野が違うと思うんですよねー。なんか、演出が男っぽいんです。

繊細なセンスがないってことは、音楽に関して一番感じまして…。場面場面にぴったり過ぎる「いかにも」な曲が、かなりの音量で高鳴っちゃうのです。あまりにもありがちな曲がやって来るんで、ちょっと笑っちゃうぐらいでした。コントじゃないんだから、たのんます。

でも、オレンジ色を中心に据えた色彩設計は、なかなかよろしいと思いましたし、きちんとコントロールされてました。

 

 

 

 

 

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2020年11月21日 (土)

2006年のオシムと羽生   #オシム #イビチャオシム #羽生直剛 #オシムジャパン

_20201121_235444_copy_768x805 CSの J SPORTS2 に、「蹴球日本代表監督史」という過去の名勝負を観ながら当時出ていた選手が解説したり裏話をしたりする番組があって、夕食時に何も見るもんがないと見たりしています。おととい、2006年8月の日本ーイエメン戦がオンエアされていて、ゲストは元日本代表で当時JEF千葉の選手だった羽生直剛さんでした。もちろんこの試合の監督は、イビチャ・オシム。何を隠そう大江戸は、自分の本棚にオシム・コーナーがあるほどのオシム信奉者なので、思わず最後まで見続けてしまいました。

そもそもあの頃、千葉がナビスコ杯で優勝した時には(オシム監督の時も、オシムが代表監督になったので息子のアマル・オシムが監督してた時も)黄色い服着て、タオマフ巻いて、応援してました(当時のベルマーレはJ2)。その頃から羽生選手は大好きでした。あのプレイスタイル、素敵でした。FC東京に移ってからも、ひいきにしておりました。

で、この試合、日本が雨あられのシュートを打ちながらいつもの決定力不足で、結果的には2-0の勝利。坪井さん、出てましたねえ。しかも、終盤は3バックの真ん中の闘莉王が上がりっぱなしだったので、ツボさんが「1バック」を務めておりました(笑)。

でも試合は面白かったし、それ以上にトークが楽しかったです。オシムが日本代表監督になって2試合目だとのことで、JEFの選手が多く選抜されていました。後半のある時間帯など、阿部、巻、羽生、佐藤勇人が同時にピッチにおりましたよ。そんなメンバーのことや、自虐的に自分のことをボソボソと語る羽生氏。でもやっぱり最高だったのは、オシムさんのこと。例えば、サッカーに関しての話なのに「もっと上を見ろ。空は果てしない。」とか言うんだそうです。そんなこと言うの、オシムさんだけだよなー。でも同時に、「若い時にこの人に接して、サッカーのことのみならず人生にかかわるすべてのことを教えてもらった」的な話をしていました。さすがです。言葉の端々にオシムの偉大さを感じて、羽生のリスペクトも感じて、小生はちょっと泣きそうになりました。

今もなお(誰もが思うことでしょうが)「あのままオシムが倒れずに、彼の作り上げた代表がワールドカップを戦っていたらなあ」と思わずにはいられません。これは、大江戸史上最大の「タラレバ」なのです。

 

 

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今日の点取占い307 #点取り占い #点取占い

_20201120_232419_copy_762x411 どんどんはしってどこえ行くかわからない      3点

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2020年11月19日 (木)

11月第3木曜日   #ボージョレーヌーヴォー #ボジョレーヌーボー #ジョルジュデュブッフ 

_20201119_222636_copy_768x930 今年も11月の第3木曜日、ボージョレー・ヌーヴォーの解禁日です。近年は年を追うごとに縮小縮小で、ほとんど話題にもなりませんし、スーパーなどの売場もほとんど目立たないちっぽけな展開となっております。ま、それが本来の姿ってもんですけどね。逆に言えば、バブル期にかけられたマジックがよくここまでもったってもんです。

大江戸のスタンスとしては、「今年もちゃんとぶどうが実りました」ってことを寿ぐお祝いの儀式みたいなもんです。江戸っ子にとっての初ガツオに近いものがあるかも知れません。

なので、フルボトルの分量はいらないので、今日も最初っからハーフボトルを買おうと思っていたのですが、・・・うーん、妙に割高なんです。スーパー3軒を回って、カルディとセブンイレブンも覗いてみたのですが、安いやつだとフルボトル800円台。ところがハーフボトルだと1,100~1,200円台だったりするんです。あんまりうまくない新酒をたくさん飲む気にもならないし、えらく割高なハーフボトルを買う気にもならないし…と困った末に買ったのが、セブンイレブンにあった「ジョルジュ・デュブッフ」(サントリー)のミニボトル。その昔海外旅行に行くと機内のディナーにつけてくれたような250mlボトルで、660円+税でした(今はどうなんでしょ?ずいぶん長いこと海外に行ってないので、わかりません)。

でも、これまで毎年こんなことは感じたことがなかったので、たぶん需要の減少への対策として単価アップを図ったのではないでしょうか。 でも割高なだけあって、意外にしっかりしたお味でした。1ランク上のボージョレー“ヴィラージュ”ヌーヴォーでもないのに、それみたいな感じがありました(近年はイオンの安物が多かったから、そう感じちゃうのかなあ?)。

今年もちゃんと新酒ができました。こればかりはコロナ関係なしですね。いや、とりあえずめでたい。

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2020年11月18日 (水)

サッカー日本代表のパナマ戦・メキシコ戦   #サッカー日本代表 #日本対パナマ #日本対メキシコ #遠藤航 #松林図屏風

サッカー男子日本代表の親善試合二試合が、先月のオランダに次いでオーストリアで行われました。コロナ禍下の事情により、10月に続いて全員欧州組によるチーム編成です。

 

数日前に行われた初戦の対パナマは、前半パッとしなかったけど、後半から投入された遠藤航大活躍の巻。彼の投入で、チームが見違えるように機能しました。効果的な縦パスの数々、そして激しいチャージで危機をつぶす守備力の高さ。日本ではDFで使われることが多かったけど、やっぱりボランチが最適の選手です。ベルマーレ出身の選手が世界で活躍してくれると(ドイツ・ブンデスリーガでも現在大活躍ですから)、やっぱり嬉しいですよね(浦和のことは置いといて)。

でも結局のところ逸機が多く、得点は南野のPKで1点取っただけ。1-0で勝ちはしましたが、なんか物足りないですね。選手一人一人は悪くないパフォーマンスを見せていたと思うんですけど…。

 

で、今朝のメキシコ戦(朝5時~だったので録画して後から見ました)ですが、うーん、やっぱりメキシコってなんだかんだ勝負強いですねえ。前半は完全に日本優勢で、3点ぐらいとってしかるべきって感じだったのに、後半霧が出てきてから停滞して0-2で敗戦。それにしてもあの霧、すさまじかったですね。さすがにあそこまでのは、見たことがありません。特にラスト15分なんて、カラーボールに代えたのにそれさえもTVからは見えなくなるほどのモヤモヤぶり。長谷川等伯の『松林図屏風』(↓)かと思いましたよ。Shorin_left

 

これで2020年の代表戦4試合は終了。まあ、この状況ではよく頑張ってマッチメイクしたってところでしょう。でも試合内容的には、あんまりおもしろくなかったんですよねー。絶対的なスターのいない時代でもあるので、今後の観客動員や視聴率が心配になってしまうのでありました。

 

 

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2020年11月17日 (火)

「少女ムシェット」:人間なんて   #少女ムシェット #ロベールブレッソン #人間なんて

Moushette_p670_20201117231001 映画『少女ムシェット』(1967年)は、ロベール・ブレッソン監督が『バルタザールどこへ行く』(1966年)の次に撮った作品。あたかも『バルタザール』のロバを少女に置き換えたかのように、少女がひどい目に遭い続ける作品です。本当にほとんど同じ構造ですよね。大人たちは身勝手で道徳心に欠けて暴力的で…ムシェットと関わるのは自らを利するためだけにおいてです。彼女には愛を与える者がなく、辛く苦しいことばかり続く人生。嫌ですねえ。ブレッソンって、本当に厭世主義者です。

(以降ネタバレあり) だからラストも『バルタザール』同様、まったく救いがありません。やはり唖然とします。なんて人生でしょう。観客はまたしても、モヤモヤとした暗い気持ちで劇場を出なくてはなりません。

ブレッソンはやはり省略し過ぎなくらいの切り詰めと、はっきり描かないほのめかしによって物語を進行させていくので、注意していないと何がどうなったのかわかりにくいのです(またしても)。それを「孤高」と人は呼んだりするのですね。

このポスターの写真だとわかりませんけれど、主人公の少女が時々「のん」さんのような表情(口元とか)を見せます。

『バルタザール』と『ムシェット』を2本立てで続けて観たりしたら、本当に暗くどよーんとしたやるせなさに包まれるでしょうねえ。そして吉田拓郎が脳内に流れます…人間なんてララーラ ララララーラ、人間なんてララーラ ララララーラ・・・

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2020年11月16日 (月)

「彼女は夢で踊る」:ノスタルジーとファンタジー   #彼女は夢で踊る #加藤雅也 #時川英之 #RADIOHEAD

1_20201116223601 『彼女は夢で踊る』は、4月10日公開予定だったところ緊急事態宣言に遭い、やっと秋に公開された作品。ストリップ劇場版『ラスト・ショー』というか、消え行くものへの哀惜の念にあふれた、大人のファンタジーです。芸能史の一部を描くバックステージものとしても、価値のある作品です。

ノスタルジーとファンタジーとは相性が良いので、その二つが人生と混ざり合って、しみじみとした味わいを醸しております。まあ、ただ少々きれいごとに流れ過ぎた感はありますね。もう少し猥雑で生々しい面も組み込んだ方が、より名作になったのではと思います。題材の割にはハダカ度も低い(PG12指定だったので、びっくり)ですもんね。どうせ子供が見に来る作品ではないのだから、せめてR15のレイティングで作れば良かったのに。

時代再現にはあまり重きを置いていないので、てか、この劇場が昔も今もレトロな味わいなので、はじめのうちは加藤雅也の若き日の姿が犬飼貴丈だと気づかずに、「この二人がいつ絡んでいくのだろう?」と思ったぐらいです(笑)。でも本作の加藤雅也はカッコ良さをかなぐり捨てて、いや、むしろ「自分のカッコ良さが邪魔だ」って感じに、ダサダサの初老のおっさんを演じています。いい味出て来ました。ただ、ラストの「踊り」はどうなんでしょね?

RADIOHEADの“CREEP”が使用されていてびっくり(高くなかったのかしらん?)。何度か繰り返し流れるこの夢幻的な曲が実にいい感じに作品にマッチしてまして、これで勝ったも同然です。

そして映像が映画的で、美しいのです。撮影と照明が優秀です、と書こうとしてスタッフを調べたら、「撮影=アイヴァン・コヴァック、ジェレミー・ルビエ」となっていて、びっくり。アイヴァン氏は、時川英之監督の過去作も担当していた人のようですが、いきなり外国人名だったので驚きました(照明は村地英樹)。広島発の映画を作り続けている時川監督、いいですね。古典的な力量があります。マークしておきましょう。

 

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2020年11月15日 (日)

「ジオラマボーイ・パノラマガール」:いろいろと残念   #ジオラマボーイパノラマガール #瀬田なつき #東京の風景

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『ジオラマボーイ・パノラマガール』は、岡崎京子の原作マンガを現代に移し替えた映画化。瀬田なつき監督の前作『PARKS パークス』はかなりの失敗作だと思っている大江戸ですが、この作品はそこまでドイヒーではありません。しかしながら褒めるほどの代物でもなく、まあ「そこそこ」なのです。

主人公の二人がそれほど魅力的に感じられないのですね。キャスティングの弱さってものは関係なくて、でももし相米慎二だったらこの二人をどれだけ生き生きと演出しただろうかと、無いものねだりの想像をしたりしてしまいました。

でもそれ以上にミスキャストなのは、少年が憧れるオトナ女子を演じた森田望智。憧れを呼ぶようなオーラも危険なセンシュアリティも、ぜんっぜん出ていない。この役はけっこう本作のキモなので、残念でした。

少年&少女と並ぶもう一つの「主役」は、現代東京の風景であろうに、そこもイマイチ。遠景以外でもう少し「引き」の絵がほしかったです。場所が特定できるような特徴がもっと見えていてほしかったというか、ランドマークがもっと写っていてほしかったというか…。豊洲や湾岸エリアが中心だってことはわかるし、東京タワーだけは当然ステキなんですけど(東京スカイツリーは全然出さない偏愛ぶりもいい)。

と、いろいろディスってしまいましたが、決してつまらなかったわけではありません。ただ、「もっと良くできたのになあ」って感じです 。あと、工事中の高層ビルに(しかも上層階に)あんなに簡単に、しかも何度も入ることなんかできっこないですよね。気になっちゃいました。

 

 

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2020年11月14日 (土)

「日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-」:家族と日本   #日本沈没 #日本沈没2020 #湯浅政明

1_20201114231601 映画『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』は、この7月にネットフリックスで配信開始されたアニメーションの劇場編集版。2時間31分。原作:小松左京と出ますが、大部分はこの作品のオリジナルです。何はともあれ、劇場公開めでたい。

冒頭に大災害が起こって、それからはサバイバル・ロード・ムービーとなります。生き延びるために訪れたいくつもの地でさまざまな人々と出遭って、困難を乗り越えたり、困難に呑み込まれちゃったりする物語です。運・不運というものは非常に強調されていますし、そういうことも含めて東日本大震災からの影響というものは確実にあると思います。

そして、ディザスター・ムービーである以上に「家族の映画」であり、家族を通して現代の国家論、日本論みたいなものが色濃く出ています。そもそも主人公の少女の母親がフィリピン人だなんて設定、良く実行したもんです。そこが新しい。

湯浅政明監督の作品なのに、キャラクターの手足がびよ~んと延びたり、極度な変形が施されたりはしません。題材が題材なだけに、堅実な作りです。そんな中に人の命のはかなさや、「だからこそ前を向いて、今を懸命に生きよう」というメッセージが静かに伝わってくるのです。

それはそうと、サブタイトルで「シズマヌキボウ」ってカタカナで表記するのってどうなんでしょうね? こういうのよく見かけるけど、別に「沈まぬ希望」でいいじゃんって思いますけどね。

 

 

 

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2020年11月13日 (金)

「キーパー ある兵士の奇跡」:サッカー描写がダメ   #キーパー #キーパーある兵士の奇跡 #辛酸なめ子 

Dsc_4648_copy_619x1100_20201114001401 映画『キーパー ある兵士の奇跡』は、第二次大戦後に元ナチスドイツの兵士だったゴールキーパーがイングランド・プレミアリーグで長年にわたって活躍した実話に基づく物語。映画もサッカーも大好きな大江戸ですが、予告編を見た段階ではこの作品にはあまり惹かれませんでした。なので、観るつもりもなかったのですが、新宿ピカデリーのエレベーター内のドアに辛酸なめ子さんの絵と文で、こんな広告が出ていまして…。これを観たら、がぜん面白そうな気がして、結局観ました。見事な広告効果です、辛酸さんと新宿ピカデリーさん!

でも、ことサッカーの描写に関しては不満が残ります。このドイツ人監督、サッカーがあまり好きじゃないのでは?と思うぐらいつまらない描写。特に前半での下部リーグの試合などは、肝心の場面が写っていないとか、もう最悪な撮り方でした。マンチェスター・シティに移ってからはまだましですけど、サッカーの感動も興奮も伝わっていませんよねえ。

そして、クライマックスが終わってからが妙に長いので、ダレます。あのFA杯というクライマックスが終わってからダラダラ続けるのは、映画的には悪手です。観客の心理や生理がわかってませんね。1_20201114013501

  戦争トラウマ映画でもあるのですが、その部分はありきたりで、やはり現代社会にも通じる「偏見と憎しみ」のテーマが迫ってきます。各国でいろんな形の分断が起きている現在に届くメッセージになっていると思うのです。

試合直前のロッカールームで選手がタバコを喫ってる場面がありました。そういう時代だったんですねえ。

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2020年11月12日 (木)

「パピチャ 未来へのランウェイ」:主人公の性格に…引きます   #パピチャ未来へのランウェイ #パピチャ #フェミニズム

1_20201112223501 映画『パピチャ 未来へのランウェイ』は、1990年代・内戦下のアルジェリアが舞台。監督自身がその頃アルジェリアにいて、その経験をもとに作った作品です。だけどアルジェリア国内ではいまだに上映されていないのだそうです。

まあ、イスラム原理主義者の台頭によるテロリズムと、伝統に基づく女性抑圧。宗教の名のもとに、都合よく正当化する男たちと、世界のどこにでもある「女の敵は女」っていう側面。普遍的な現代社会の問題を描いており、非常に作家の意志が色濃く出ているフェミニズム作品なのです。

でも、主人公女子が「いくら何でも」ってぐらいに猪突猛進過ぎて、引きました。あまりにも状況判断ができておらず、それなのにただただ勢いよくストレートなだけ。子どもか!って感じです。むしろ精神疾患の可能性があります。この子が女の子じゃなくて男の子だったとしても、大江戸は受け付けなかったでしょう。こういう激しい性格は、嫌いなんです。

なので、映画としてはあまり高く評価しません。 (以降少々ネタバレあり)でも、終盤の「事件」による悲劇性には驚きました。このトーンの映画なのに、唖然とするような展開です。まあ、それだからこそ現実の残酷さを衝撃をもって伝えることができるのかも知れませんが、うーん、成功してないと思うなあ。そういった意味でも、「未来へのランウェイ」っていう副題は、ちょっとサギですね。

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2020年11月11日 (水)

自由学園 明日館からの地味な観光   #自由学園明日館 #フランクロイドライト #中村彝アトリエ記念館 #佐伯祐三アトリエ記念館 #林芙美子記念館

Dsc_4652_copy_1280x720 昨日紹介した下北沢の温泉旅館「由縁別邸」(↓)からの流れで、地味な東京観光をしました。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-b6c38a.html

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まずは目白と池袋の間にある自由学園・明日館へ。言わずと知れたフランク・ロイド・ライトによる建築で、レトロ建築の本や特集を見ると、必ずと言っていいほど載っている有名物件です。なのに大江戸は初の見学。まあ、新しい体験が多いというのは幸せなことです。

_20201110_230319_copy_1024x609 数年前に修復を終えたってことで、きちんとキレイになってます。でも、椅子とか机とかに歴史が表れております。

Dsc_4657_copy_1280x720 資料室などもあり、この建築やF.L.ライトに関する知識が得られます。この幾何学的な意匠や、斜線の多用がまさにライトですよねえ。

ここって結婚式なんかにも使われているそうですが、なるほど、Dsc_4658_copy_1024x576 それはいい! ここで行う結婚式なりイベントなりに出席してみたいものです。

_20201110_230523_copy_1024x616 新しいグッズ・ショップもあって、ライト関係のグッズやデザイン的、色彩的、コンセプト的に素敵な商品がいろいろと置いてありました。

Dsc_4673_copy_1024x576_1 道を挟んだ反対側には講堂もありまして、そちらもなかなか立派なのでした。

ここは国の重要文化財なのですが、見事に保存されています。1921~27年ごろにかけて作られているので、もうすぐ1世紀ですもんね。保存や修復に尽力した関係各位に敬意を表したいと思います。入館料は400円です。

 

_20201111_224124_copy_1024x596 次に向かったのは、目白から落合方面に向かった住宅街の中にある「中村彝(つね)アトリエ記念館」。大正期に活躍した画家、中村彝の自宅アトリエを記念館に修復したものです。飾ってある作品は、高精度印刷によるレプリカだってのがちょっと残念。ま、しょうがありませんけどね。ここは入館無料です。

_20201111_224232_copy_600x1260_copy_450x そこからしばらく歩いて向かったのは、「佐伯祐三アトリエ記念館」。こちらも入館無料。三角のトンガリ屋根が印象的なアトリエです。まさに普通の住宅地ど真ん中にあるのが印象的でした。ここも展示作品はレプリカです。

Dsc_4678_copy_1280x720 そして落合の駅に向かい西武線で一駅隣の中井駅へ。向かった先は「林芙美子記念館」。こちらは入場料150円ですが、懐かしくも由緒正しい昭和の立派な家屋です。横に長い平屋で、立派な庭が魅力的です。瓦屋根に紅葉の落ち葉がたまっている風情などは、大変結構でした。

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いろんなタイプの古い建築を楽しめる地味でナイスなぶらり旅。トータル550円で半日楽しめるってのもいいですよね。

 

_20201111_224646_copy_800x474_20201111234701 で、おまけに自由学園のそばにあった変な床屋。看板には「池袋一技術」と書いてあって、メニューには「ファッションニグロ」「ヒゲニグロ」「アイパーニグロ」なんかがあるようです。「パーマ」じゃなくて「パーム」と表記する英語的教養も大したもんです。あっぱれ!

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2020年11月10日 (火)

下北沢の温泉旅館「由縁別邸 代田」   #由縁別邸代田 #下北沢の温泉旅館

Dsc_4651_copy_1280x720 下北沢の隣駅=小田急線の世田谷代田駅から1分ほどの所に先月末オープンした温泉旅館「由縁(ゆえん)別邸 代田」に一泊しました。もちろん下北沢からもぶらぶら行ける距離です。そもそも小田急線を地下化した際に、元線路だったスペースをいろいろと再開発していて、この旅館の手前には依然紹介した「ボーナストラック」とかもあるのです。

_20201110_112220_copy_1280x836 シモキタのちょっとはずれにこんな静かなエリアがあって、そこに上質な温泉旅館があるって、なるほどうまい所に目をつけたものです。随所にガラスや金属を使っているものの、全体的な意匠は古き良き温泉旅館。偽古体です。木と石が効いてます。2階建てで、そんな広くないスペースに32の客室を入れているもので、一部屋のスペースはかなり狭い感じ。でも、木材を主役に用いた素敵なデザインです。あ、そもそもカードキーが木製ですから。

_20201110_231616 温泉は箱根芦ノ湖の湯を運んで来ているそうで、サウナもついてゆったり(女湯はミストサウナだそうです)。露天風呂もあります。食事は食堂というか割烹で食べます。上質な日本料理が味わえます。満足しました。欅の一枚板のカウンターを持つバーもあり、おいてある酒の種類は非常に限られているのですが(セレクトショップみたいなもんですね)、雰囲気は上々です。 温泉の日帰り利用や割烹だけ、バーだけの利用もできるそうです。

1605016160887_copy_1024x768_1 部屋の窓のすぐ向こうは民家や小公園があるというロケーションですが、都会の異世界という感じで、手軽に非日常にトリップできます。お値段はそこそこ高めですが、遠くの観光地まで行く交通費を考えれば、トータルではお安いものです。それに今回は、GO TOキャンペーン+都民向けの開業記念プランみたいなのを使いましたので、非常にお得でした。

実はここ、大江戸の生活圏というか、自宅から徒歩20分程度の場所です。そんな所にこんな非日常があるって、…改めて不思議です。満足できました。

 

 

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2020年11月 8日 (日)

「バルタザールどこへ行く」:救いのなさに唖然   #バルタザールどこへ行く #ロベールブレッソン

05b90a39f1799c3e 映画『バルタザールどこへ行く』(1966年)がリバイバル公開されたので、観に行きました(初見です)。

いやー、つらい。救いがない。まいりました。

ロバが出て来るし、「どこへ行く」なんてタイトルが醸す雰囲気はなんとなく呑気だし、少女は出て来るし、もっと純朴なストーリーを予想していました。ところがどうでしょう。小さな村に、この世の醜さや生きづらさが集約されているような話で、腹が立ったり心が痛んだりするようなエピソードばかりが続きます。悪い奴が罰される勧善懲悪でもなく、清純だった少女は堕ちてしまい、よき人は報われることなくひどい目に遭い…。しかも、ラストの救いのなさと言ったら、…唖然としちゃいますよね。誰もが無言で、暗くモヤモヤした気分で劇場を出るのです。

おまけに、ロベール・ブレッソンの演出は不親切というか、はっきりわかりやすく描かないで、非常にさりげない描写やヒントで、物語を進行させていくものですから、ぼーっとしていると何がどうなったのかわからなくなってしまいます。まあ、最近のわかりやす過ぎる説明過多の映画ばかりの風潮に、ガツンとパンチを見舞ってくれたとも言えます。昔は難解な「芸術映画」ってやつが多かったですもんね。

1時間36分なのに、2時間15分ぐらいの長さに感じました。それだけつらかったってことでしょうね。うーむ。

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2020年11月 7日 (土)

「82年生まれ、キム・ジヨン」:ジェンダーギャップ社会への啓蒙   #82年生まれキムジヨン #映画キムジヨン #ジェンダーギャップ

1_20201107220901 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国のベストセラー小説の映画化だそうですが、「日本もかなり似てるよね」と思うことしきり。まあ、顔だってなんだって似てるわけですけど、封建的な男社会からの脱却が遅れていることに関して、かなり似通った両国ということは言えるでしょう。2020年の「ジェンダーギャップ指数」ランキングで、韓国108位、日本121位という劣等生同士ですからね。教育的目的で多くの男性も観るべき作品だと思います。

まあ大江戸も男の端くれとして「申し訳ない」と言うしかないのですが、女性である主人公の立場で観ていると、本当に厄介な槍が四方八方から降って来るストレスフルな社会だなあと、改めて感じました。多くの女性からは、共感できる「あるある」描写が次々と出て来るのではないでしょうか。

この夫、いい人なんでしょうけど、じれったい奴でもあって、そもそもこいつがもっとテキパキとあれこれに対処していたら、家事だけでももっとさっさと色々やったら、事態はベターな方に向かっていたのではないでしょうか。病気のことだって、理路整然と話せば普通に理解できる妻だろうに。なんであんなに引き延ばしたのか?

それにしても、違う人物が主人公に時折「憑依」してしまうという設定は、この物語上必要だったのかなあ?少なくとも映画を観ただけだと違和感が大きくて、成功していないように思えるのですが…。

主人公ジヨンは、中村ゆりに似てるなあと終始思ってました。松嶋菜々子っぽい表情もしばしば。夫は、東出昌大と見栄晴とイノッチを混ぜたような感じ。そしてジヨンの実母は、やけに筒井真理子さんなのでした。

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2020年11月 6日 (金)

CKBのニューアルバム『NOW』   #クレイジーケンバンド #CKB #NOW #愛があるなら年の差なんて 

_20201021_231314_copy_800x697 先月発売されたクレイジーケンバンドのニューアルバム『NOW』、もちろん予約して購入しました。大江戸は物質を所有したいタチなので、ダウンロードじゃなくてCDなのです、あくまでも。

いつもより少ない18曲(ま、ごく短いのも含まれてますが)。うち4曲は夏のミニアルバム『Ivory』とダブってます(アレンジ違いにしてたりしますけど)。ただ、今年のCKBはこうでもして稼がないことには、財政的に厳しいはずなのです。ライブがほとんど中止になっちゃってますし、なのに11人(+スタッフやら関係者やら)を食わせていかなきゃならんのですから。

_20201021_231149_copy_1254x661 いつも通りと言えばその通りですが、でも微妙にコロナの今を反映したアルバムにもなっています(歌詞の行間とかに)。ジャケットのブックレット内の写真なんかも、メンバーがマスク姿だったりして。

やはり最高なのは、剣さんとアイシャとのデュエット曲『愛があるなら年の差なんて』!  これは末永く愛される代表曲になりますよ。久々の名曲と言っていいでしょう。とにかく歌詞もメロディーもチャーミングで、美しい曲です。「過去はいつでも新しくて 未来は常に懐かしい」、「世界が変わりゆく瞬間を この目に強く焼き付けよう」、剣さんはいつもながらいい歌詞書きますねえ。 あ、この曲です↓

https://www.youtube.com/watch?v=Std4AFUGW1g

そういえば、剣さんが今年還暦を迎えてから初めてのアルバムでもありますが、変わることなく枯れることなく突き進んでおります。

あとは表題曲『NOW』の軽やかなポップさもいいし、ラストを締めるのっさんの『Hello, Old New World』は一番「今」を反映しておりました(「小野瀬雅生ショー」の方のアルバムに入っていそうな曲ですけど)。 そしてアルバムを通して、洞口国王のベースはまたも絶好調なのでした。

本来なら1週間前の武道館ライブでも、このアルバムの曲をもっと演奏したのでしょうが、コロナ禍下で時間短縮の足かせがあったため、5曲だけでした。改めて披露する機会を作ってもらいたいものです。

 

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2020年11月 5日 (木)

「そして、バトンは渡された」小説と、独断キャスティング   #そしてバトンは渡された #瀬尾まいこ #森七菜 #綾野剛  

_20201105_214641 瀬尾まいこの小説『そして、バトンは渡された』は、2018年の刊行時から気になっていたのですが、先ごろ文春文庫になったので読みました。

いやー、素晴らしかった! こういう悪い人のほとんど出てこない、ほっこりした作品って大好きなんです。読んでて辛くなったり、主人公がひどい目、悲しい目に遭ったりする作品って苦手なんです。そんな作品ならむしろ残虐な方に振り切ってバイオレンスを極めてもらった方が、読んじゃいます(笑)。

とにかく読みやすくて、420ページあるけどすいすい読めちゃいます。のほほんとして、大した事件も起きないのに面白くて面白くて、「ページをめくる手が止められない」ってやつです。ハート・ウォーミングってのは、まさにこういうことですね。(書くと気持ち悪いけど、)優しさに包まれた愛すべき作品なのです。

 

読んでいて、映像が思い浮かぶんです。これ絶対映画かドラマになりますよね。まあ、映画でしょう。検索してもまだ製作発表された記事はないので、大江戸が勝手にキャスティングしちゃいました。

主人公の優子は、2年ほど前なら松本穂香を推したのですが、(高校時代のパートが一番長いことを考えると)23歳になった今では少しキビシイので、森七菜にします。特に美人じゃないけど、まじめで前向きで、ちょっとぽわんとしている所もある感じ。うん、ピッタリです。

3人目にしていちばんメインの父親(読めばわかる)の「森宮さん」役には、年齢(37歳~40代前半まで)的に星野源とか嵐の誰かとかも考えたのですが、タイプが違うと思います。年齢的にあと少し若ければ、滝藤賢一でいいと思うんですけど(実際、読みながら滝藤さんの顔が浮かんでました)。そこで、ああ彼だ!と思い至ったのが、綾野剛。うん、彼なら優しさも変人の部分もいい塩梅です。 

かなり長い期間、優子の母を務めたチャキチャキの梨花役には、真木よう子。大金持ちで2番目の父親の泉ケ原さんには、小日向文世(原作は白髪のイメージなんですけど)。“バトンを受け継ぐ”早瀬君は、ほとんどの若手男優ができちゃう役だと思います。例えば、北村匠海とか。でも森七菜と同級生役だから、あと少し若い方がいいか? じゃあ、岡田健史だ!

さてさて、実際はいつどのような形で映像化され、キャスティングはどうなるのか、楽しみですね。

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2020年11月 4日 (水)

「とんかつDJアゲ太郎」:とんかつ食べたくなります   #とんかつDJアゲ太郎 #アゲ太郎 #二宮健 #とんかつ食べたい

1_20201104231201 映画『とんかつDJアゲ太郎』は、いろいろケチがついてしまったものの、二宮健監督のメジャー娯楽作への挑戦作。6月19日公開のはずが、コロナで10月30日に延期となり、その間に伊勢谷友介が大麻で逮捕され、ブラザートムは不倫問題を起こし、公開前日には伊藤健太郎がひき逃げ問題でマスコミを賑わすという具合に、日本映画史上まれにみる不運さですからねえ。それでかえって客が増えたってことは、まったくなさそうですし。

冒頭のワーナー・ブラザーズのマークやフジテレビジョンのマークに、しょーもなくヘタレな男性コーラス?がかぶって、いきなり笑わせます。そしてフライヤーの中で揚がるとんかつを下から撮ったCGカットのオープニング。ここまでは良いのです。でも、そこからがねえ…、いくらなんでもゆる過ぎです。

音楽がかかると、あるいはクラブのシークェンスになると、いきいきするのですが、つなぎの場面、説明的な場面が弱くてテンポが悪く、ギャグもたいてい不発です(予告にも出ていた「キャベツ太郎」のギャグは好きです)。二宮健、いったいどうしちゃったの? 昨年の『疑惑とダンス』で、コメディーもしっかりできることを印象づけてくれたっていうのに。 クライマックスもさほど盛り上がらないし、これじゃ全体的に「サゲ太郎」です。

北村匠海は、三枚目キャラをがんばって演じていましたが、今一つ。一方(皮肉なことに)、脇の伊勢谷と伊藤とブラザートムはなかなか良かったのです。あと、山本舞香の目鼻立ちの今っぽい整い方も鑑賞に値しました。

ま、でも観ていてとんかつを食べたくなりました。カリカリサクサク感は、映像も音も健闘しておりました。

 

 

 

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2020年11月 3日 (火)

「朝が来る」:聖なる傑作、そして永作博美の名演   #朝が来る #河瀨直美 #永作博美 #主演女優賞候補

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映画『朝が来る』は、コロナのために中止となった今年のカンヌ映画祭の「公式選出作品」に選ばれ、先ごろアカデミー賞の外国語映画部門の日本代表にも選出された作品。今年の各ベストテンの上位を狙う作品でしょうし、大江戸のテンにおいてもかなりの有力馬です。 6月5日の予定が10月23日に延期になっての公開です。

河瀨直美監督らしく、セミドキュメンタリー・タッチの場面が多く、俳優たちの演技や撮り方もその流れに沿ってナチュラルです。さらには風景や自然や生物を描いたインサート・ショットも多く、この地球のどこかで起きている、私たちの物語という普遍性を与えています。そして、映像表現が映画として豊かです。原作は小説ですが、映画の話法や特質によって多くの感銘を与えてくれます。時制の操作も、混乱を招いたりすることはなく、しっかりと効果を上げています。全体的に素晴らしい出来栄えだと思います。

俳優たちも素晴らしく、中でも永作博美が圧巻です。今年は、『喜劇 愛妻物語』の水川あさみ、『星の子』の芦田愛菜と本作の彼女が大江戸の主演女優賞候補です。世間的には、そこに『MOTHER』の長澤まさみや『スパイの妻』の蒼井優あたりも絡んでくるんでしょうから、激戦ですね(これから公開ですが、『おらおらでひとりいぐも』の田中裕子もそうなんでしょうね)。でも、永作さんはもともと天才的にうまい人でしたが、本作ではとんでもない領域に達しています。あの最後の表情とか。

終盤はやはり泣かされますし、エンドロール終了後の黒い画面にかぶさる男の子の一言で、ダメ押し的に泣かされます。でも、決して「泣かせ」映画として撮っているわけではなく、人間と日本の現代社会を丁寧に描いています。併せて、女性とか母性とかについても。その手際が鮮やかなのです。

「聖なる映画」となっています。『鬼滅の刃』猛ヒットの陰で、2週目にして上映回数も少なくなっておりますが、できるだけ多くの人に観ていただきたい傑作です。

 

 

 

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2020年11月 2日 (月)

「空に住む」:気持ち良さと気持ち悪さの同居   #空に住む #青山真治 #多部未華子 #高橋洋

1_20201103000101 映画『空に住む』は、30歳になったことがプラスに作用したのか(1989年生まれ)、テレビに映画に絶好調の多部未華子主演作。しかも『共喰い』以来7年ぶりの青山真治監督作品です。

(以降多少ネタバレあり) 映像にも物語にも「気持ち良さ」と「気持ち悪さ」が同居しています。それがとても不思議。素晴らしい高層マンションからの東京の眺めとか広々とした空間や日本家屋の職場の気持ち良さがある一方で、両親の死とか愛猫の死とか何かしら不穏や不安が漂っているのです。そもそも、窓外の景色自体が「あの世」のようでもありますし、ベッドの脇の壁は石を積み上げたもので、地震とかあればすぐに崩れて頭を直撃しそうな異様なものです。美しく快適に見えてその実、猫が精神的ダメージを受けたのももっともなヤバイ部屋です。

そしてラストがあまりにもオープン過ぎて、これからどうなっていくのか?ってところ。うーむ、スケッチとての面白さ以上に、もう少しずっしりと背骨を入れてほしかった気がします。

多部さんも岸井ゆきのも良い演技ですけれど、本作で小生が瞠目したのは柏木編集長を演じた高橋洋(よう)。いやー、この俳優さんこれまでまったくノーマークでしたが、いかにも文学青年上がりの知的職業人を実にナチュラルにインテリらしく演じて、素敵でした。いい味出してました。マフラーやメガネの「こなし方」も見事でしたもん。もちろん台詞の発声も。大江戸としては、これからも注目しておくことにいたしましょう。

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2020年11月 1日 (日)

「鬼滅の刃 無限列車編」:予習を終えて劇場へ   #映画版鬼滅の刃 #鬼滅の刃無限列車編 

2_20201101224101 映画『鬼滅の刃 無限列車編』は、このコロナ禍下において信じられないほどの猛ヒットを記録している社会現象アニメ。大江戸ももともとはマンガもアニメも見てなかったのですが、公開に合わせてフジテレビが放送した総集編的な『兄妹の絆編』『那田蜘蛛山編』を見て、その続きにあたる22~26話の一挙放送も見て、この映画への予習は一応行った上で劇場に向かいました。

で、さすがに映画版だけに、映像のクォリティーは上がっております。音響の迫力も映画館ならでは。シリアスとギャグの混在も、これまで通り。予習ナシで初見の人でも一応わかるように作ってあると思います。夢が大きなウェイトを占めるエピソードだけに、回想シーンが多くて、そこで人物の背景を説明していますが、それが物語をわかりやすく&キャラクターに厚みを持たせているわけです。でもそれと引き換えに、物語の進行が寸断されるデメリットも。

バトル場面はかなり派手にアクションしまくりますが、大江戸はそういうところにあまりノれないタイプなので(飽きちゃう)…。むしろ大正時代の風俗や着物なんかの方に興味をそそられました。 またWEB記事などで「泣ける」「泣ける」と書かれていた割には、それほどでもなかったなあ(ま、周囲の席に泣いてる人はいましたけど)。それなりにつまらなくはないんですけれど、大江戸はハマれませんでしたね。でも、鬼が滅びるところの語りで、妙に「サラリーマンの悲哀」を感じさせていたのは印象的でした。

刀の世界なのでしょうがないけれど、外国で公開するには“too violent”でしょうねえ。首とか体とか、ポンポン飛んじゃいますから。その理由で、実写版も難しいでしょう(少なくともR15+にはなるでしょうし)。それでも、今の小学生は親とともにこれ見て喜んでるわけですからねえ。それでここまでのメガヒットになるというのは、ちょっと複雑な気もいたします。

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