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2020年11月16日 (月)

「彼女は夢で踊る」:ノスタルジーとファンタジー   #彼女は夢で踊る #加藤雅也 #時川英之 #RADIOHEAD

1_20201116223601 『彼女は夢で踊る』は、4月10日公開予定だったところ緊急事態宣言に遭い、やっと秋に公開された作品。ストリップ劇場版『ラスト・ショー』というか、消え行くものへの哀惜の念にあふれた、大人のファンタジーです。芸能史の一部を描くバックステージものとしても、価値のある作品です。

ノスタルジーとファンタジーとは相性が良いので、その二つが人生と混ざり合って、しみじみとした味わいを醸しております。まあ、ただ少々きれいごとに流れ過ぎた感はありますね。もう少し猥雑で生々しい面も組み込んだ方が、より名作になったのではと思います。題材の割にはハダカ度も低い(PG12指定だったので、びっくり)ですもんね。どうせ子供が見に来る作品ではないのだから、せめてR15のレイティングで作れば良かったのに。

時代再現にはあまり重きを置いていないので、てか、この劇場が昔も今もレトロな味わいなので、はじめのうちは加藤雅也の若き日の姿が犬飼貴丈だと気づかずに、「この二人がいつ絡んでいくのだろう?」と思ったぐらいです(笑)。でも本作の加藤雅也はカッコ良さをかなぐり捨てて、いや、むしろ「自分のカッコ良さが邪魔だ」って感じに、ダサダサの初老のおっさんを演じています。いい味出て来ました。ただ、ラストの「踊り」はどうなんでしょね?

RADIOHEADの“CREEP”が使用されていてびっくり(高くなかったのかしらん?)。何度か繰り返し流れるこの夢幻的な曲が実にいい感じに作品にマッチしてまして、これで勝ったも同然です。

そして映像が映画的で、美しいのです。撮影と照明が優秀です、と書こうとしてスタッフを調べたら、「撮影=アイヴァン・コヴァック、ジェレミー・ルビエ」となっていて、びっくり。アイヴァン氏は、時川英之監督の過去作も担当していた人のようですが、いきなり外国人名だったので驚きました(照明は村地英樹)。広島発の映画を作り続けている時川監督、いいですね。古典的な力量があります。マークしておきましょう。

 

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