「パピチャ 未来へのランウェイ」:主人公の性格に…引きます #パピチャ未来へのランウェイ #パピチャ #フェミニズム
映画『パピチャ 未来へのランウェイ』は、1990年代・内戦下のアルジェリアが舞台。監督自身がその頃アルジェリアにいて、その経験をもとに作った作品です。だけどアルジェリア国内ではいまだに上映されていないのだそうです。
まあ、イスラム原理主義者の台頭によるテロリズムと、伝統に基づく女性抑圧。宗教の名のもとに、都合よく正当化する男たちと、世界のどこにでもある「女の敵は女」っていう側面。普遍的な現代社会の問題を描いており、非常に作家の意志が色濃く出ているフェミニズム作品なのです。
でも、主人公女子が「いくら何でも」ってぐらいに猪突猛進過ぎて、引きました。あまりにも状況判断ができておらず、それなのにただただ勢いよくストレートなだけ。子どもか!って感じです。むしろ精神疾患の可能性があります。この子が女の子じゃなくて男の子だったとしても、大江戸は受け付けなかったでしょう。こういう激しい性格は、嫌いなんです。
なので、映画としてはあまり高く評価しません。 (以降少々ネタバレあり)でも、終盤の「事件」による悲劇性には驚きました。このトーンの映画なのに、唖然とするような展開です。まあ、それだからこそ現実の残酷さを衝撃をもって伝えることができるのかも知れませんが、うーん、成功してないと思うなあ。そういった意味でも、「未来へのランウェイ」っていう副題は、ちょっとサギですね。
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