「さくら」:松竹調ホームドラマをぶっこわす #さくら #映画さくら #矢崎仁司 #小松菜奈
映画『さくら』は、なんか「犬と家族の心温まるホームドラマ」みたいな見かけで、予告編を見てもほとんど観る気が沸かなかったのですが、意外にも矢崎仁司が監督だってことで観に行きました。この監督、大江戸の大好きな『花を摘む少女 虫を殺す少女』『ストロベリーショートケイクス』などを撮ってる一方で、どうでもいいような作品も撮ってて、結構ムラがあるのです。前作はあの問題作『スティルライフオブメモリーズ』。それが今回はなんと、松竹の看板を背負ってます。松竹で「さくら」って言ったら『男はつらいよ』…ってことはないのですが、似合わないことやってますね。
でも見かけとは違って、いちいち松竹調ホームドラマをぶっこわすような作品だったので、驚くとともに納得しました。なるほど、矢崎仁司が撮ってるんだからそうなりますよね。わんちゃんとファミリーだからってんで、小さい子供連れで観に行ったり親子で観に行ったりすると、けっこう気まずい場面が次々と出てきます。そして重いエピソードも連続します。
それらが典型的な明るいホームドラマの外見をまとって展開されるので、かなり異色の作品です。なんだこりゃ?です。変な映画です。で面白かったかと言問われれば、うーん、大江戸は「ノー」と答えます。やっぱり作品としてはうまくいってませんよねえ。気持ちよくぶっこわしてくれてはいません。
小松菜奈はその長い足をむき出しにして飛び回っていますが、その伸びやかな演技が他のキャストに勝っておりました。少なくとも『糸』の彼女よりは、だいぶ良いです。
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