「とんかつDJアゲ太郎」:とんかつ食べたくなります #とんかつDJアゲ太郎 #アゲ太郎 #二宮健 #とんかつ食べたい
映画『とんかつDJアゲ太郎』は、いろいろケチがついてしまったものの、二宮健監督のメジャー娯楽作への挑戦作。6月19日公開のはずが、コロナで10月30日に延期となり、その間に伊勢谷友介が大麻で逮捕され、ブラザートムは不倫問題を起こし、公開前日には伊藤健太郎がひき逃げ問題でマスコミを賑わすという具合に、日本映画史上まれにみる不運さですからねえ。それでかえって客が増えたってことは、まったくなさそうですし。
冒頭のワーナー・ブラザーズのマークやフジテレビジョンのマークに、しょーもなくヘタレな男性コーラス?がかぶって、いきなり笑わせます。そしてフライヤーの中で揚がるとんかつを下から撮ったCGカットのオープニング。ここまでは良いのです。でも、そこからがねえ…、いくらなんでもゆる過ぎです。
音楽がかかると、あるいはクラブのシークェンスになると、いきいきするのですが、つなぎの場面、説明的な場面が弱くてテンポが悪く、ギャグもたいてい不発です(予告にも出ていた「キャベツ太郎」のギャグは好きです)。二宮健、いったいどうしちゃったの? 昨年の『疑惑とダンス』で、コメディーもしっかりできることを印象づけてくれたっていうのに。 クライマックスもさほど盛り上がらないし、これじゃ全体的に「サゲ太郎」です。
北村匠海は、三枚目キャラをがんばって演じていましたが、今一つ。一方(皮肉なことに)、脇の伊勢谷と伊藤とブラザートムはなかなか良かったのです。あと、山本舞香の目鼻立ちの今っぽい整い方も鑑賞に値しました。
ま、でも観ていてとんかつを食べたくなりました。カリカリサクサク感は、映像も音も健闘しておりました。
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