「キーパー ある兵士の奇跡」:サッカー描写がダメ #キーパー #キーパーある兵士の奇跡 #辛酸なめ子
映画『キーパー ある兵士の奇跡』は、第二次大戦後に元ナチスドイツの兵士だったゴールキーパーがイングランド・プレミアリーグで長年にわたって活躍した実話に基づく物語。映画もサッカーも大好きな大江戸ですが、予告編を見た段階ではこの作品にはあまり惹かれませんでした。なので、観るつもりもなかったのですが、新宿ピカデリーのエレベーター内のドアに辛酸なめ子さんの絵と文で、こんな広告が出ていまして…。これを観たら、がぜん面白そうな気がして、結局観ました。見事な広告効果です、辛酸さんと新宿ピカデリーさん!
でも、ことサッカーの描写に関しては不満が残ります。このドイツ人監督、サッカーがあまり好きじゃないのでは?と思うぐらいつまらない描写。特に前半での下部リーグの試合などは、肝心の場面が写っていないとか、もう最悪な撮り方でした。マンチェスター・シティに移ってからはまだましですけど、サッカーの感動も興奮も伝わっていませんよねえ。
そして、クライマックスが終わってからが妙に長いので、ダレます。あのFA杯というクライマックスが終わってからダラダラ続けるのは、映画的には悪手です。観客の心理や生理がわかってませんね。
戦争トラウマ映画でもあるのですが、その部分はありきたりで、やはり現代社会にも通じる「偏見と憎しみ」のテーマが迫ってきます。各国でいろんな形の分断が起きている現在に届くメッセージになっていると思うのです。
試合直前のロッカールームで選手がタバコを喫ってる場面がありました。そういう時代だったんですねえ。
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