「佐々木、イン、マイマイン」:なんで高評価?? #佐々木インマイマイン
映画『佐々木、イン、マイマイン』は、予告編などで全然惹かれなかったのですが、やけに評判が良いので、今年のベストテン選びのためには観ておかなきゃなーということで観たのですが、うーん、全然ダメでした。もちろん感想は十人十色でしょうから、あくまでも小生にとってはということですが。…相性が悪かったんでしょうね。
何と言っても、この佐々木という変人に全然魅力を感じないのです。いや、むしろ嫌い。佐々木のみならず登場人物のほとんど誰にも惹かれないし、(あえて時代性を消したような)この青春のあり方にも懐かしさを覚えたりはしませんでした。別にバカでも破天荒でもいいんですけど、その裏に何もないんだもの。
その上、誰も彼もが過剰に泣いたり、わめいたり、感情を震わせるのです。こちらとしては、ちょっとわざとらしくて鼻白みました。そして、芝居がたっぷりしていてカットが長過ぎる=テンポが悪いのです。カット尻も、不要に長かったなあ。全編を覆ううらぶれた空気も、(意図的でしょうけれど)好きにはなれません。
ラストも「あーあ、やっちまった」って感じで、まいりました。面白くも、痛快でもないし、むしろ死を弄んでいる感じさえあって、非常にモヤモヤしました。申し訳ありませんが、『泣く子はいねぇが』と並んで2020年の大江戸のワーストクラスです。
それにしても、終始誰も彼もが喫煙してて、目が痛くなりそう。今日び珍しい世界でありました。
はい、てなわけで未曽有の2020年も終わり。いろいろ大変でしたね。来たる2021年が良い年、美しい年へと転じますように、心よりお祈り申し上げます! 来年も『大江戸時夫の東京温度』をよろしくお願いいたします!!
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