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2020年12月21日 (月)

「夏、至るころ」:エライザ監督、抑え過ぎ   #夏至るころ #池田エライザ 

1_20201221233301 映画『夏、至るころ』は池田エライザの初監督作品(原案も)。ご本人は出演せず、監督に専念しています。本気です。『キネマ旬報』で特集を読んだのですが、エライザさんは役者としてのイメージとはだいぶ違って、とても知的で内向的な人なんです。この作品に関しても応援してあげたかったのですが、うーん、ちょっと大江戸には合いませんでしたねえ。

驚かせたり奇をてらったりせずに、淡々と正攻法で描写を積み重ねていきます。キャメラも普通にカットを割るし、映像美に走ったりはせず、的確に役者の芝居を追っていきます。初監督作品らしい初々しさや野心や若気の至りとは無縁で、渋いほどに自己主張を抑えています。エライザさんは現在24歳だから撮影時は23ぐらいだったのでしょう。その若さでメガフォンを握ったので、あえて若さや冒険を封印したんでしょうねえ。

波の揺らめきの反射が美しい夜のプールの場面なども、相米慎二ばりの長回しで撮りたくなりそうなシーンなのに、普通にカットを割って、淡々と演出してます。

でも、その落ち着き過ぎが大江戸なんかには物足りなかったんですよー。しかも淡々と青春映画なんですけど、人物がみんな観念的というか、普通に汗かいて飯食ってる感じがないんです(食事のシーンはたくさんあるのですが)。生活描写は多いのに、生活感がないというか…。 クライマックスのはずの太鼓演奏場面も、ぜんぜん盛り上がらないし…。ほかが淡々でも、あそこばかりは弾けないと映画になりません。てなわけで、池田監督には次作での弾けっぷりに期待したいと思います。

 

それにしても、映画内のどの女優よりも(映画に出ていない)監督の方がキレイっていう状況、なかなかないですよねえ。

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