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2020年12月22日 (火)

「姉ちゃんの恋人」と「この恋あたためますか」終了   #姉ちゃんの恋人 #有村架純 #この恋あたためますか #森七菜 

火曜夜のドラマ、フジの『姉ちゃんの恋人』とTBSの『この恋あたためますか』がめでたく最終回となりました。どちらも全話(『姉ちゃん』は9回、『この恋』は10回)見ました。それぞれに良い作品でした。どちらも最終回拡大スペシャルとかにしないで、きっちり54分枠に収めていたのも好もしいところ。

 

『姉ちゃんの恋人』は、岡田惠和脚本で有村架純、林遣都主演。両親を亡くしながら三兄弟と明るく暮らし、ホームセンターでの仕事を頑張っている「姉ちゃん」とその恋にまつわる物語。岡田脚本と架純ちゃんといえば、『ひよっこ』。そのつながりでいえば、和久井映見とやついいちろうも出ていました。

岡田さんの脚本って大好きです。明るくて、ほんわかしていて、ほとんどいい人ばかりで。大江戸はそういうドラマが好きなんです。逆に、ドロドロしたのや辛すぎる状況が長く続くものはキライです。いたたまれなくって。 ただ、本作も林遣都(=姉ちゃんの恋人)がらみのヘヴィーな秘密があって、その重さには少々驚きましたが、それゆえにその困難と葛藤を乗り越える二人という素晴らしいドラマが生まれたことも事実です。中盤の3-4話は毎週心を揺さぶられて、テレビの前で泣いてしまいました。そこを乗り越えてのラスト2回は、拍子抜けするほどにぬるま湯的なハッピーづくしでしたが、まあいいじゃありませんか。コロナで重苦しかった年の最後にふさわしい、多幸感ドラマでした。

架純ちゃん、最高にキレイでした。これまでの「カワイイ」に加えて、本当に綺麗だなあと思うカットが多かったのがこの作品です。 そしてサブストーリーに絡んでくる奈緒が、いい味出してました。相変わらず一所懸命生きている主人公が似合いますし。有村さんと奈緒さんの掛け合いの妙!(「なんだそれ?」って台詞はマイブームです)

一方、『この恋あたためますか』は、森七菜と中村倫也。この二人に絡むのが仲野太賀と石橋静河。野生児のように爆走する森七菜のキャラづくりも面白く、そういう芝居をしっかりしているところが見ものです。「ごく普通の子」ってところが彼女の最重要ポイント。 だからこそ、非日常的というか生活感のない中村倫也とのコンビネーションの凸凹ぶりが面白かったのです。

太賀はお得意のふられキャラを非常に人間臭く、ある意味カッコ良く演じてました。 石橋静河は髪型が「ダダ」でした(大江戸はこの人、苦手でして…)。 ちなみに大江戸は「世の中の人は、キライと言わずに“苦手”と表現するんだ」ってことを、かなりいい年になってから気づいたのです。

この作品も最終回はかなりゆるゆるで、ハッピー感たっぷりでした。上に書いたのと同じ理由でしょうね。来年がいい年、楽しい年になりますように、と願いを込めて…。

 

そして両作品とも、恋愛に臆病だったり億劫だったりする今の若者に「恋は良いもの、すべきもの」と訴えているんではないでしょうか。有村架純姉ちゃんもドラマ内で何度も歌ってましたよ、「恋をしようぜベイビー きれいな恋をメイビー」(『ガラスのジェネレーション』佐野元春)と。

 

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