「泣く子はいねぇが」:重苦しくて寒い #泣く子はいねぇが #仲野太賀 #吉岡里帆
映画『泣く子はいねぇが』は、小生とは全く相性が合わない作品でした。どころか、現時点での本年度ワーストワンかも…。
とにかくテンポが悪くて(じーっくりと撮りすぎていて)、とにかく重苦しい話で(暗くて辛くて)、荒涼たる男鹿半島の風景がまた寒そうで寂しくて。で、何と言っても仲野太賀の主人公が見てるとイライラするような奴で、まいります。この秋公開されたもう一つの太賀主演作『生きちゃった』も、口下手で言いたいことを呑み込んじゃう男でイライラしましたが、本作のキャラもかなり似通っています。太賀は三船敏郎、高倉健に次ぐ「不器用に黙っている」キャラなのでしょうか? TVドラマ『この恋あたためますか』の彼は、もう少ししゃべってるんですけどね。
(以降ネタバレあり) ラストもあっと驚く(寒い)終わり方ではありますが、やはり観ていて「こいつ、根本的にダメじゃん」って感じで、ドン引きしました。それを許しちゃう吉岡里帆もどうなんでしょ?
でも、吉岡里帆は悪くなかったですよ。実は演技巧者である彼女が、ほぼすっぴんで怒りの表情を浮かべてばかりいます。それゆえに怒っていない場面では、実にかわいいし。
この作品、サン・セバスチャン映画祭で最優秀撮影賞を獲得したってことなんですけど、「え? なんで??」と思っちゃいました。ちょっと素敵な夜間撮影や幻想的な空の色はあったけど、全体的にはごく普通ですよねえ。なんなんすかねえ?(この映画の公開規模が、なにげに結構大きいのも謎です。)
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