「聖なる犯罪者」:事実は奇なり #聖なる犯罪者 #バルトシュビエレニア
映画『聖なる犯罪者』は、アカデミー外国映画賞のノミニーにもなったポーランド映画。少年院の仮退所中に、とある村の神父になりすました男の物語ですが、なんと実話がもとになっているそうでびっくり。
何と言っても主演男優(バルトシュ・ビエレニア)の顔でしょうね。痩せて、丸い目玉がこぼれ落ちそうで、まるでマンガのガイコツみたいな顔です。しかも(坊主頭も相まって)パンク顔です。『トレインスポッティング』とかに出ていそうな顔。強烈です。でもだんだん「こいつが神父でも、別におかしくないかー」となっていく不思議。
こんなにうまくいきますかー?/さすがにバレるだろー、と思いつつ、いつの間にか「バレるな、バレるな!」と応援しちゃっているってのも不思議(まあ、映画ではよくあることですが)。でも、彼がスマホでググりながら告解を進めていたって描写は、なるほどです。現代ならではです。ミサとかも、そうして予習していたのでしょう。
(以降少々ネタバレあり) でも、ラストはハードに無慈悲というか、観る者に容赦がない感じ。希望などまったく粉砕してしまう、この感じは好悪の分かれるところでしょう。ま、大江戸は好きではなかったですね。
神父服で『マトリックス』のキアヌ・リーヴスをまねていた場面にはニヤリ。
それはそうと、この日本語タイトルロゴ、「なる」の字でさりげなく技を使ってますね。こういう所がデザイナーの腕ってもんです。
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