「ワンダーウーマン1984」:枯渇を救うアクション大作 #ワンダーウーマン #ワンダーウーマン1984 #SASUKE
映画『ワンダーウーマン1984』のタイトルは「WW84」と省略形で出ます。それが示す通り、本作の舞台となった時代は1984年。さすがハリウッドで、あのセンスがないけどカラフルにわちゃわちゃしていた時代が、衣装や美術を通してしっかり再現されています。でも、それが物語に大きく寄与しておらず、ただの背景でしかなく、別の時代でもいいんじゃね?となってるところはご愛嬌。
コロナ以降、アメリカ映画のアクション大作ってほとんど公開されず、『TENET テネット』だけという状況に、アメコミ大作がDCから登場です。なにしろマーベルの『ブラック・ウィドウ』は公開延期になっちゃいましたからね。なので観る方も枯渇感があって、「同じようなCGアクションばかりで辟易していた」大江戸でさえ、「おお!凄い映像だ。アクションの快感だ。」と思っちゃいましたからね。
何しろオープニングでいきなりアマゾネス村の「SASUKE」みたいなことやってますもん。随分とスケールの大きな「SASUKE」です。年末にテレビでちょっと見たので、「おー、SASUKEだ。似てる似てる。」と思ってしまいました。とにかくこの一連のSASUKEシークェンスは、センス・オブ・ワンダーを見せてくれて、素晴らしい出来栄えでした。 そうそう、これは大スクリーンがふさわしいと思って、初めて「ドルビーシネマ」(丸の内ピカデリー)で観たのですが、そこらへんの話はまた明日にでも。
作品全体としてはまあまあ面白かったのですが、うーん、2時間31分ってどうよ。そこまで長くする必要はないんじゃないかなー。おまけに悪役は今一つ二つ貫禄がなくてけっこうバカだし、敵方モンスターの「チーター」って、顔に青マジックで線描いたみたいで『サンダ対ガイラ』のサンダみたいだし…。
でもダイアナがクライマックスで身に着けていた金色のガッチャマンみたいな羽根つきスーツ(むしろ『未来世紀ブラジル』みたいでしょうか)は、かなりカッコ良かったです。
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