「忠臣蔵」(1958年/大映):日本人の心 #忠臣蔵 #映画忠臣蔵 #長谷川一夫
昨年末にNHK-BSプレミアムでやったのを録画しておいた『忠臣蔵』前編・後編(1958年/大映)を見ました。めったやたらとある「忠臣蔵」映画のひとつ。オールスター映画です。長谷川一夫が大石内蔵助、市川雷蔵が浅野内匠頭。ほかにも鶴田浩二、勝新太郎、京マチ子、山本富士子、若尾文子らがずらり。
監督は渡辺邦男。この人、巨匠でも何でもないけど、早撮りで知られる娯楽職人。ですから、名作でも何でもないけど、通俗的で講談調の娯楽映画であり、「忠臣蔵」のスタンダード、入門編として知られる作品のようです。まあ、プロデューサーである永田雅一の作品と言った方が適切なんでしょうね。
大江戸は何を隠そう「忠臣蔵」が大好き。そんなにいろいろ見てるわけではないのですが、接するたびに結構引き込まれてしまいます。この作品に流れる勧善懲悪とか仇討ちとか忠義とか、そういったものが日本人としての琴線に触れるのですよねー。自分でしみじみ「日本人だなあ」と思ってしまいます。中でも「言葉で言わずに示す」「逆の表現をする」「察する美学」「損をしても口に出さない」ってあたりに感動しちゃうのです。
一方的に悪役にされた吉良の方が実は真っ当だったとかの説もいろいろあるようですが、まあ事実はどうあれ、フィクションとして楽しめれば良いと思っております。最も日本的な物語のひとつですから。
前・後編で2時間46分。テンポが良く、数々のエピソードが次々と出てきて、飽きる暇などありません。これでもまだまだ描き足りてません。ラストが本懐を遂げた四十七士が行進して行くところまででその後がないのも、ちと物足りない感じ。でも十分面白かったです。映画としての出来は良くないんですけどね。終盤は泣ける場面もいくつかありました。これに泣けるのがまた「日本人だなあ」ってところです。
それにしても、やっぱり長谷川一夫って「ザ・スター」ですねえ。
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