「花束みたいな恋をした」:恋のはじめの日々の輝き #花束みたいな恋をした #京王線映画 #坂元裕二 #有村架純 #姉ちゃんの恋人
映画『花束みたいな恋をした』は、かなりの京王線映画。明大前で終電を逃したことから恋が始まった二人。飛田給駅や調布駅も出て来ます。新宿駅地下の歩道も。もちろん京王線だけじゃなく、上野の国立科学博物館や南千住のガスタンクなども出て来ます。
坂元裕二のオリジナル脚本です。やっぱりダイアローグが素晴らしくて、特に序盤のサブカル周りのあれこれはさすがです。少し偶然や「同じものが好き」があり過ぎる気もいたしますが、そこがキモですもんね。こういう都会の文科系、いやサブカル系つながりのラブストーリーって、これまであまりなかったので、新鮮です。好きですね。「本棚を見れば、その人がわかる」的な場面もありましたし(現代ではむしろ「お気に入りを見れば」とか「アプリ一覧を見れば」なのでしょうけど)。
テレビドラマ『姉ちゃんの恋人』でも無敵に美しく輝いていた有村架純ですが、本作でもとってもかわいくステキです。とにかくこの映画は、恋が始まった日々の輝きを見事に描いています。南沙織の『ひとかけらの純情』の歌詞:「あの恋のはじめの日を、誰かここに連れてきてほしいの」って感じです。そして5年間の恋の移ろいも。日本映画って、意外と真っ当なラブストーリーの良作が少ないのですが、ここ数年でようやく増えてきたような気がしています(『ナラタージュ』とか『愛がなんだ』とか『ラストレター』とかね)。中でも本作は2020年ごろの王道のラブストーリーとして残っていくのではないでしょうか。
(以降ネタバレあり) ラスト近くの二人がそれぞれ後ろ姿で手を振るバイバイには、やられました。名場面として残っていくことでしょう。『キャバレー』のライザ・ミネリの後ろ姿バイバイにも負けないと思います。
そして願わくは多くの若い人たちに観てもらって、「恋はいいもんだ(すべきものだ)」と思ってもらいたいものです。『姉ちゃんの恋人』じゃないけど、「♪恋をしようぜベイビー」(ガラスのジェネレーション)なのです。
(テアトル新宿恒例の衣装展示もありました。)
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