« 2021年1月 | トップページ | 2021年3月 »

2021年2月28日 (日)

「あのこは貴族」:現代日本の「階級」   #あのこは貴族 #岨手由貴子 #上流階級 #東京映画

1_20210228225301 映画『あのこは貴族』は、新進の岨手由貴子監督(脚本も)による完成度の高い逸品。日本映画の歴史に残っていく作品だと思います。原作の山内マリコの功績も大きいのでしょうが、とにかく脚本と演出が見事で、最初から最後まで引き込まれました。平等社会であるはずの日本の中の「階級」という目の付け所を、物語として鮮やかに昇華させています。

大江戸は庶民というか、マジョリティー的な一般家庭の出なので、社会に出るまでピンと来なかったのですが、ある程度長く生きてるとこの映画で描かれているような上流の家庭というものが日本にも確実に存在することがわかって来ますし、その片鱗に触れることもあります。そういう世界の方々って経済的には苦労がないかも知れませんが、一方では庶民が全く分からない苦労を抱えていたりする--そこらへんがこの映画でも描かれています(逆もまた真)。こういうの見ると「上流も庶民も、それぞれ別種の悩みや苦労を抱えていて、その総量はどっちも同じようなもの」かも知れないなあと思ってしまいます。

それと合わせて描かれるのが、ジェンダー的呪縛の問題。女も男も、それぞれの「らしさ」や「こうあるべき」に絡み取られて動けなくなっている、特に「家」制度を中心に存続している上流の人々にとっては。でもそういう人々が日本を動かしていることも事実。ここらをきちんと描いたことも、日本映画の中の問題意識として貴重です。

しかも二つの階級が争うでもいがみ合うでもうらやむでもなく、ゆるやかな連帯(少なくとも心情的に)へと歩み寄っていく、少しでも理解しようとしていく--この映画のそういった姿勢はとても気分の良いものでした。

大江戸は門脇麦も石橋静河も非常に苦手な女優なのですが、本作ではいつもよりも悪くなかったです。あと、門脇と水原希子が役をチェンジしたらどんなことになっただろうかと夢想したりもしました。そして、「主役の親友キャラ」が十八番になってきた山下リオ。 今回もいい味出してます(夜の東京での二人乗り自転車の場面とか)。これからもその芸風で、バイプレイヤーとして重宝されるのではないでしょうか。

ロケーションを生かした「東京映画」としても良い出来だったことを付記しておきましょう。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月27日 (土)

2021開幕戦:湘南黒星スタート   #Jリーグ開幕 #ベルマーレ #湘南ベルマーレ #湘南対鳥栖

Horizon_0001_burst20210227140158352_cove 昨日の川崎vs.横浜FM戦で幕を明けた2021シーズンのJ1リーグ。わが湘南ベルマーレは、本日サガン鳥栖との対戦でスタートです。今季から、Shonan BMWスタジアム平塚 →レモンガススタジアム平塚 にネーミングライツが変更となりました。

Dsc_01023_copy_1024x680 相変わらず「5000人を上限としての開催」で、アウェイサポーターは入れず、声出しはできません(一応鳥栖サポの人、ユニは着ないで端の方にちらほらといましたが…)。それでも、観客の入ったスタジアムでのJリーグは、格別のものです。

Horizon_0002_burst202102271406532784 試合前には今季のベルマーレクイーン3人の発表も。昨年のクイーンはほとんど活動の機会がなくて、残念でしたね。昨年の人も一人継続で入ってました。

Horizon_0002_burst202102271450534663_cop 今シーズンのベルマーレの移籍選手の目玉であるウェリントン(出戻り)および新規獲得のウェリントンジュニオールは、入国できない状況なので、今日のスタメンおよびベンチ入り選手は全員日本人。移籍組からは中村駿(山形から)と高橋諒(松本から/出戻り)が先発しました。

Dsc_01043_copy_975x674 やけに「堅い」試合でした。両チームとも無理せずに、手堅く守った印象。前半に湘南がネットを揺らしたものの、その前のハンドで得点にはならず、スコアレスで折り返します。

Dsc_01084_copy_1024x692 後半も両チームとも決定機が少ない中、VARによる80分のPKでサガンが1点を取り、そのまま試合終了。なんともしょっぱい開幕となりました。昨年の開幕戦(対浦和)もVARの出番となり、その時は湘南がPKをもらったのですが、タリクが外したという…(思えば、あそこから調子がおかしくなったような)。今年は相手に献上して、しっかり決められてしまいました。

Horizon_0002_burst202102271640282032_cop うーん、期待のダブル・ウェリントンがいないとは言え、昨年来の課題「点が取れない」に改善が見られないのが辛いところですねー。昨年同様、良いボール奪取からいい所までは行くのに、やけに戻すパスが多かったり、そもそも速攻がほとんど見られなくて…。去年の開幕戦は浦和を相手に、生きのいいサッカーを見せてくれたのに(あの日の広教は最高でしたね)、点も取れるぞって感じだったのに、…今日はモヤモヤでした。

そうそう、浮嶋監督は先発メンバーをかなり引っ張って、81分に一気に4枚代えしました(3枚代えのはずだったが、例のPKで先制されたのでもう1枚追加しました)。やっぱり遅すぎますよねー。交代で入った根本や平松が良かっただけに(ってゆーか、今日は石原直樹や山田が悪かったのに、ずーっと使い続けたので)、歯がゆかったです。それにしても一気に4人の交代とは、珍しいものを見せていただきました。

Horizon_0002_burst202102271605263142_cop 今日のスタジアムは非常に寒かったんです。記録では9.3℃ってことですが、風が強く吹いていたし、午後3-5時ぐらいの試合だったので、経過とともにどんどん冷えていくし、たまりませんでした。バッチリの防寒体制で臨んだのに、カイロも2個身に着けてたのに、前半のうちから寒くてしょうがありませんでした。これだから、大江戸は(欧州リーグに合わせて)Jリーグも秋スタートにしようという話には大反対なのです。スタジアムが冬用に作られていない日本では、無理ですって。

 

Dsc_01062_copy_1024x549 この試合の入場者プレゼントで、ベルマーレのフェイスカバー(ネックゲートル)をもらいました。ランニング用に使えるし買えば結構するので、これは嬉しいですね。それとベル12会員の特典で、今年のイヤーブックとタオルをもらいました。

さてさて38節までの今シーズン、12月までの長丁場ですが、最後には笑っていたいものであります。

| | コメント (0)

2021年2月26日 (金)

銀座・天龍の餃子!   #銀座天龍 #天龍の餃子

Dsc_01122_copy_768x1119 唯一無二の大型餃子で有名な銀座2丁目の「天龍」に、久々に行きました。ここは数年前にもともとの店から、銀座2丁目内のご近所に引っ越したのですが、味も形も変わっておりません。

入口の壁には大きな餃子がダーンと迫力たっぷりにお出迎え。中国語で「餃子」は水餃子のことなので、焼餃子は「鍋貼(グォティエ)」と言うのだそうですが、これは「壁貼」ですね。

頼んだのはもちろん「餃子ライス」。そういうメニューがあるわけではなく、あくまでも「餃子」と「ライス」なんですけど、昔から皆さん「餃子ライス」と注文します。大江戸もこの店とは長いつきあいですが、初期に麺類とか食べたことがある以外は常に「餃子ライス」しか注文したことがありません。まあ、たまに来るのなら当然「餃子ライス」の一択になりますもんね(ミニの餃子なんてものはないので、このジャンボ餃子が8個来たら、ほかに麵とかは食べられませんから)。

Dsc_01102_copy_600x986 そう、ここんちの餃子はとにかくデカイんです。長さ11㎝ってことです。それがダーンと8個。まいったか!すいません、まいりましたって感じです。出て来た時に「これ、ちゃんと完食できるだろうか?」と思ってしまいましたもん。

だったらライスなんか取らずに餃子だけ食べればいいじゃないかとおっしゃる向きもあるかも知れませんが、いやいや、ごはんは小ぶりな碗なので、さほど大きな負担にはなりません。ってゆーか、やはり餃子とごはんの相性、最強です。無かったら、むしろしんどいと思うんです。刻んだ香の物も、後半のサッパリ感の醸成のためには重要ですし。注文したら餃子が来る前に醤油、酢、ラー油を混ぜて準備をしておくのが、ならわしです。大江戸の場合、カラシは最初から混ぜるのではなく、4個か5個食べた後の後半戦の「味変」要員として使うのです。

Dsc_01132_copy_768x1216で餃子をつまみ上げれば、ずっしりとした肉の重み。一口かじれば、肉汁がじゅわー。豚肉のうまみがたっぷりです。皮はもっちりだけど、焦げ目の部分はカリッと。うーん、やっぱり最高です。餃子としては高めの値段に見合う価値がある名品です。だから長年変わらぬ人気を誇っているのでしょうね。ニンニクやニラを使っていないことも、ポイント高いです。仕事で人と会う、匂いを気にする仕事人、ビジネスパーソンって相当多いですから。気にせずにランチに食べられるのは、ありがたいです。

 

ちなみに餃子ライスは、一気呵成に完食しました。まだまだいけるじゃんって感じです。ま、満腹中枢がいっぱい信号を出す前に一気呵成に食べちゃわないとってのもありますけど。やっぱり、うまいっすねー。ここでしか味わえないワン&オンリー感。満足&満腹です。

 

でも、いつも不思議に思うのは、ここんちの餃子の類似品を扱う店が無いってこと。これだけのロングセラー大人気商品だったら、当然まねる店が次々と出て来そうなもんですが、ないですよねー。あるいはひっそりと存在しているのかも知れませんが、知られてませんよねー。似せることはそんなに難しくないと思うのですが、なぜかワン&オンリー。謎です。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月25日 (木)

和田堀給水所2021年2月の様子  #和田堀給水所 #代田橋 #歴史的建造物

Horizon_0001_burst20210223120056335_cove 京王線の代田橋駅前にある和田堀給水所。これまで当ブログでも2度取り上げて来ました(↓)。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-8c45.html

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-09fe51.html

Dsc_01032_copy_1024x628 で、23日の天皇誕生日にその周囲を走りながら、ちょっと撮影して来ました。代田橋駅の踏切前から南西を見やると、広々と開けた土地の奥に例の給水塔がまだ生き延びております。

一方周囲を取り巻く道路は、結構な長さにわたって「付け替え工事」を行っておりまして、駅前の2方向とも歩道部分の脇が掘られて、溝となっておりました。ふむふむ、これは従来の敷地より一回り小さくなるってことなのでしょうかねえ(その分、歩道か車道が広がるという)。

Dsc_01022_copy_1024x640 北西側から給水塔を望むあたりは大きな変化なし。ただここらもフェンスが一回り内側に入っておりました。

 

Horizon_0002_burst202102231152164302_cop 裏に回って南側から見た給水塔と1号配水池の建物。フェンス越しです。こちらも変化なし。何とかこのまましれっと残ってくれたりしないもんですかね。

 

Dsc_01063_copy_1280x912_20210225230801 掲示物を見ると、これまでにはなかった敷地の平面図が出てました。これを見る限り、東側には大きな建物が建つのですが、西側の円=1号配水池はそのまま残ってるんですよねえ。でも、井の頭通りをまっすぐ伸ばしてこの中を通す計画だったと思うのですが…。どうなるのでしょうか?

Dsc_01053_copy_768x815_20210225231701 建築計画も新しくなっていました。これまでは完了予定が「平成34年3月31日」と書いてあったのですが(つまり2022年)、新しく「令和6年2月29日」となっておりました(うるう年なのね)。ということは2024年ですから、2年ほど工期が延びたってことになります。うーん、これは何を意味するのか? いろいろ考えて、塔を残す方向で調整しているとかだったらいいんですけどねー(そうだったら「道路付け替え工事」→車道の拡幅 にも合点がいきます)。

Dsc_01042_copy_1024x598 なんか世田谷区の広報pdf.とか見ても、漠然とした表現ではっきりしないし、…謎です。まあ、果報は寝て待てってことでしょうか。だったら良いのですけどね。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月24日 (水)

「ネズラ1964」:ガメラへと続く道   #ネズラ1964 #大群獣ネズラ #ガメラ #大映

Nezura1964 『ネズラ1964』という55分・製作費350万円の映画が、池袋ヒューマックスシネマでひっそりと公開されていました。あんまりひっそりだったので、1月16日から公開されてるのに大江戸のアンテナにもひっかかって来なかったぐらいです。今回は2月19日からの再公開なのですが、危うく観逃がすところでした(まあ、結果的には観逃がしても良かった感じですが)。

大映がガメラの前に『大群獣ネズラ』という作品を作ろうとしていたって話は、聞いたことがありました。なのでこのタイトルを見ただけでピンと来たのですが、公式サイトで予告編を見たら、その自主映画感覚にちょっと不安になりました。リアルなネズミをいっぱい使ってるし…。とはいえ大映の血を引き継ぐ角川が協力しているってことは、妙なまがいものじゃないってことですよね。

で、まあだいたい思った通りの映画でした。ほば怪獣映画ではなくて、映画屋さんたちの奮闘記。ネズミ嫌いの人には我慢ならない映画でしょうね。大江戸だって、けっこう気持ち悪いと思いました。素手でつかんだりしている出演者たちの健康が心配になったりもしました。 (以降少々ネタバレあり) まあ、最後にさりげなくガメラへの道筋を示して終わるあたりは悪くないですけどね。

また、ゲストで佐野史郎さんや古谷<ケムール>敏さんといった特撮系の人が出てるのも嬉しいところ。 ちなみに、大映は太映(たいえい)、永田雅一は永野雅一などと一応仮名になっております。

あ、ちなみにこの作品、タイトルは1964ですが、ほぼ1963年の出来事が描かれております。やっぱり東京オリンピックのあった1964年の方がインパクトがあるってことなんでしょうか(洋服とか髪型とか、時代考証はけっこうゆるいですけど)?

それと、この作品はクラウド・ファンディングで製作されたらしく、エンドタイトル後には寄付者のお名前が延々と流れるのでありました。

| | コメント (0)

2021年2月23日 (火)

「ある人質 生還までの398日」:危険地帯には行かぬように   #ある人質 #生還までの398日 

1_20210223221901 映画『ある人質 生還までの398日』は、デンマークの写真家がシリアでISに拉致されて、監禁の日々を経て生還するまでを描いた実話に基づく作品。

でもこれ、サブタイトルに「生還まで」って入っていたり、コピーに「息子を救出した家族」って入ってるのですが、どうなんでしょ? 結末がわかっちゃうので、映画的なサスペンスの興趣は削がれますよね。

それはともかく、観る前から想像できる通りの作品でした。写真家とかジャーナリストって人たちは、かなり危険な地帯で自分が巻き込まれる確率も高いとわかっていながら、なんで中東とかの紛争地域に行っちゃうんでしょうねえ。特に写真家に関しては、もっと安全な所でも撮影するに足る対象はあると思うんですけどねえ。 デンマーク政府が「テロリストとの交渉は一切しない」方針を定めているため、家族は辛い目に遭うわけですが、でもこの政府方針、もっともだと思いますよ。こんな人質商売をしてる凶悪な奴らに巨費を渡す交渉なんかしていいわけがありません。

映画の出来としては、端正です。薄味系オーセンティックとでも言えましょうか。もっとも、これを濃い味でやられたらしんどいですよね。

(以降ネタバレあり) 終盤には我々の記憶にも新しい砂漠での人質処刑シーン(もちろん残酷描写はありませんが)もあります。うーん、「聖戦(ジハード)」ってやつは本当に厄介です。彼らには彼らなりの大義があるだけに…。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月22日 (月)

「藁にもすがる獣たち」:良質な娯楽犯罪映画   #藁にもすがる獣たち #キムヨンフン #シンヒョンビン

1_20210222225801 映画『藁にもすがる獣たち』は、曽根圭介原作を韓国で映画化したクライム・サスペンス。とにかくエンタテインメントとして良くできています。ていうか、観てる間はハラハラドキドキめっぽう面白い、でも観終えるとすっかり忘れちゃって残るものはない、そんな映画です。

「全員悪人」です。ヤクザや半グレも混ざってますけど、普通に見える人も大なり小なり悪くって、そんな連中が複雑に絡み合っている様が、順を追ってきちんと処理されていきます。「金が欲しい」という気持ちをブースターにして、バラバラの人、場所、時間を上手に組み合わせてこの世界を構築した脚本&監督のキム・ヨンフンは、これがデビュー作だそうです。お見事ですね。

で、重厚感より軽やかさが持ち味なんでしょうね。韓国の犯罪物にしては、重苦しさとか残虐非道なところがほとんどなくて、血が出る描写にしても節度を守っていて、むしろ品が良いのです。話術でしっかり見せていくタイプです。

まあ、よく考えるとツッコミ所が結構あるのですが、観てる間は気になりません。 (以降ネタバレあり) とは言っても、ラストで犯行現場のトイレからロッカーの鍵が見つかるって、…その前に警察が検証しているのに、あり得ません! 電動ノコの場面も、生きたままやる意味がないでしょ。抵抗されるだろうし。

役者たちもそれぞれに主張が強くて、顔が良くて、見飽きませんでした。板東英二もいるし(笑)。DVに遭ってる人妻役のシン・ヒョンビンが、とても魅力的なのでありました。

| | コメント (0)

2021年2月21日 (日)

恵比寿、渋谷あたりをうろうろ走る   #恵比寿三越閉店 #恵比寿ガーデンシネマ休館 #恵比寿東公園 #齋藤未月 #商和稲荷神社 #渋谷南の大開発

Dsc_00794_copy_768x1047 東京でも20℃を超えるポカポカ陽気。いつもですと2月のここらへんの日曜は青梅マラソンの開催日で、小生も走っているはずなのですが、今年は当然ナシ(思えば、昨年過密にマスクも着けずにやっていたのがウソのようです)。

例年1、2月はちょっと気合を入れて眺めの距離(時間)を走るのですが、今年はそれもなくご近所をちょこちょこ走るだけ。でもさすがに1回ぐらいは長めに走るかーと思って、今日は家から渋谷、代官山、恵比寿あたりをちょうど2時間走りました。ゆっくり走っても、ちょっと汗ばむ感じの暖かさ。

Dsc_00813_copy_1024x555 渋谷方面から代官山へ。久々に訪れたけど、とにかく他の街に較べて圧倒的にオシャレな建物(しかも1-2階建て)が多くて、目を楽しませてくれます。ただ狭い舗道に人が多くて歩きにくい(そもそも走れない)んですけどね。

そこから左折して恵比寿へ。恵比寿三越が今月いっぱいで閉店なんですってね。それを見ておこうという気持ちもあり、こっち方面に来たのです。

Horizon_0001_burst20210221134412424_cove 三越の入口にはマスク姿のライオン像。これ、確かもともとはなかったので、閉店にあたって期間限定で設置してあるのでしょう。

ここ小規模店ながら、ゆったりとしていて、お客さんは常に少なく、気持ちの良いお店でしたよね。食品ぐらいしか買ったことなかったけど。

 

Horizon_0001_burst20210221134149229_cove で、三越と運命を共にするように同じ2月28日に休館してしまうのが、YEBISU GARDEN CINEMA。ミニシアター受難のコロナ禍時代ですからねえ。残念ではありますが、ここんちは以前にも閉館したり韓流アイドルのライブシアターになったり復活したりの過去があるので、復活への希望を捨てずに待っていましょう。

Dsc_00862_copy_1024x597 さて渋谷川沿いに渋谷方面へ進むと、梅の花咲く小公園(恵比寿東公園)が。おお、その中央には小ぶりだけど堂々たるタコすべり台が!

Dsc_00882_copy_800x573 いいっすねー、この鮮やかな赤。考えてみれば、公園にタコ。なぜ? シュールです。

Dsc_00892_copy_1024x645 その奥には新しいオシャレな公衆トイレ。むむむ、これは昨年メディアでも取り上げられていた「透明なガラスだけど、入ると曇りガラスになるというトイレ」かしらん?

でも違いました。調べてみると建築家の槇文彦さんによるもので、タコの公園に「イカのトイレ」ってことで作られたんだそうです。なるほど、言われてみればいかにもイカっぽい(だじゃれ)。

  Dsc_00912_copy_768x1173 更に渋谷方面へ進みますと、渋谷川沿いのビルに見たことのある黄緑色の人物パネル。おお、(元)湘南ベルマーレの齋藤未月ではありませんか! なんでこんな所に?? 謎です(スポンサー様なのかな)。未月もロシアリーグのルビンカザンに移籍したとたん、現地の練習で怪我して全治4か月で今期は絶望って、ついてませんねえ。

Horizon_0001_burst20210221140312784_cove また少し行くと、道路沿いになんだこれ?って感じに違和感を放つ黒塗りの日本家屋とその前のお稲荷さん、そして堂々たる木。

Horizon_0001_burst20210221140547998_cove 気になったので、横断歩道を渡って確かめます。すると、由緒正しい稲荷神社でした。その名も「商和稲荷神社」。大正15年からあるのだそうです。

隣の銀杏(いちょう)は75年を経過したご神木なのだとか。 黒塗りのお家は、餃子屋さんでした。

 

Dsc_00972_copy_768x1221

さて、いよいよ渋谷。渋谷川の奥に渋谷ストリームやスクランブルスクエアも見えます。

 

Dsc_00992_copy_800x561 唇のパブリックアートなんかもありました。今はみんなマスク姿なので、人様の唇を見る機会もほとんどありませんよね。

Dsc_0101_copy_1024x576 そして渋谷駅の246を挟んで南側は現在巨大な空き地になっています。東急さんが大開発を行っております。

Horizon_0001_burst20210221141550409_cove すごいですねー。本当に「大開発」ですねー。そんなに巨大ビルをたくさん作ってどうするの?ってのが大江戸の本心だったりはしますが、まあ諸行無常ですからね。時も街も常に前へ前へと進んでいくのであります。止めることや巻き戻すことはできないのであります。

久々に長く走ったのでちょっと疲れましたが、まあゆっくり2時間ならまだ余力があるな、もう少し走れるなとも思ったのでありました。東京は走って面白い街ですしね。マスク(やネックゲートル)をつけての多少息苦しいランにも、すっかり慣れました。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月20日 (土)

「あの頃。」:後半かなり失速   #あの頃 #今泉力哉 #松浦亜弥 #松坂桃李 #仲野太賀

1_20210221001701 映画『あの頃。』は、あの今泉力哉監督が、アイドルおたくの群像を描く青春映画(と見た方が良いと思います)。松坂桃李がカッコ良さを封印して、松浦亜弥推しのおたくを演じます。

その仲間たちが良い役者揃い。おたく感を十二分に出して、一人一人のキャラに息を吹き込んでおります。で、後半はむしろめんどくさい仲野太賀の映画になっていきます。(以降ネタバレあり) でもねえ、この作品を「死病映画」にする必要はあったんでしょうかねえ? もっと能天気に作ってもらいたかった気がします。でもそうしたら今泉力哉映画にはなりませんね。じゃあ、二宮健に作ってもらった方が良かったのでは? 大江戸的にはそのプラン、賛成です。

だって、映画が後半とても失速するのです。テンポが悪くなって、カットごとの描写がやけに長ったらしくなって、どんどんつまらなくなっていきました。それは先述した死病映画ってこととも関係します。もっとカッコ悪く生きて、この人たちが社会とどう折り合いをつけるのか? そういう映画が観たかったなあ。

それにしても、握手会で出て来るあやや。大江戸はAI技術の利用かと思ったのですが、ハロプロアイドルの山﨑夢羽さんって人が演じたそうで。そうだったんですかい?!と驚きました。かなり似てました。

| | コメント (0)

2021年2月18日 (木)

銀座ライオンビヤホールスペシャル(缶ビール)にがっかり   #銀座ライオンビヤホールスペシャル #サッポロビール #黒ラベルエクストラモルト #銀座ライオン

Center_0001_burst20210131183511078_cover

ずーーーっと長いこと、お店で飲んだりはしておりません(飲食店さん、ごめんなさい)。てな時にこのパッケージを見て、当然買いました。サッポロの「銀座ライオン ビヤホールSPECIAL」。あの銀座7丁目の由緒あるビヤホール(「ビアホール」じゃないんですね)の名を冠したビールともなれば、それはもう期待せざるを得ないじゃないですか。それに、かなり長いこと行ってませんもん、銀座ライオン。あの銭湯みたいな店内が懐かしい。

350ml×6缶入りのパッケージには、「あのビヤホールの生をご家庭で。」と書いてあるじゃないですか。どれだけうまいんだろうと、喉が鳴るってもんです。

 

Center_0001_burst20210131183629839_cover でもねえ、鳴らなかったんですよねえ。これなら、普通のサッポロビール=黒ラベルの方が断然うまいです。あれはオーセンティックなキリリとした直球の魅力を持ってますから。

それに比べてこの製品は、コクはないし、変に酸味が強めだし、どうもピシッとしません。だらしない味です。こんなのに、「銀座ライオン」の名をつけたりしちゃあいけませんや、サッポロさん(自社の象徴であり精神的支柱である店だと思うのですが)。いくら何でも違い過ぎるし、ブランドを棄損してしまうじゃないですか。

 

_20201128_230321_copy_600x897 昨年出た赤い缶に黒丸+金の星=「黒ラベル エクストラモルト」はうまかったのです。へたすりゃ白缶の黒ラベルよりもうまいんじゃないかってほどうまかった。馬買ったら競馬ファンは大喜び。 それはともかく、やけに若々しくユニークなデザインの缶(結構好きです)でしたが、製品自体が限定販売の名に恥じぬエクストラな価値を持っておりました。黒ラベルの剛毅さを持ちながら、爽やかで華やかでもあるのです。こちらは限定販売の価値を残しながら、ロングセラーとして残ってほしいものだと思うのでありました。

 

| | コメント (0)

2021年2月17日 (水)

「ファーストラヴ」:男女仲良くしましょう   #ファーストラヴ #島本理生 #堤幸彦

1_20210217211601 映画『ファーストラヴ』は、島本理生のミステリーを堤幸彦監督がシリアスに映画化。でも堤さんがシリアスやった時って、あんまり面白くないんですよねー。今回も、なんか残念な出来でした。

ミステリーとしていろいろ無理がありますし、その中に性差別や男尊女卑的な刷り込みの問題を押し込んでいるので、なんか無理やりな印象があります。原作は未読ですが、少なくとも映画の印象はそんな感じで、いろいろととっちらかっています。

(以降ネタバレあり) 絵画教室の話にしても、父親の少女買春の話にしても、なんか不自然な置かれ方なんです。テーマのためにここに置きましたって感じで。 また、窪塚洋介(地味に抑制しまくり!)と中村倫也が演じる兄弟のキャラクターも、女性が理想化した(原作も脚本も女性です)人物造形って感じで、リアルな男はこうじゃないよねーって思っちゃいました。

北川景子は可もなく不可もなく、きれいだよねえって感じで見ておりましたが、芳根京子は以前からこういうメンヘラキャラが似合いますねえ。本当にこの人ちょっとヤバイんじゃないかと思うほど、どこか変なんです。てか、男女もっと仲良くしたいものです。怖れ合わず、いがみ合わずに。

森喜朗氏の舌禍問題から~辞任のさ中に公開されたってのも何かの引き合わせかもと思うほどタイムリーではありましたが、どうも真に迫って来ませんんね。それはやっぱり堤監督が男性だからってことなのかしらん? そうは言っても、「男性だから」「女性だから」って言っちゃあいけない時代なんですけどね。

それはそうと、なんで「ファーストラヴ」ってタイトルなのか、よくわかりません。映画の中では明示されていないのです(あの人とのことだとしたら、弱すぎるし)。困ったもんです。

 

| | コメント (0)

2021年2月15日 (月)

「春江水暖」:驚嘆の長回し   #春江水暖 #長回し #グーシャオガン #中国映画

1_20210214222601 映画『春江水暖(しゅんこうすいだん)』は、「驚嘆の傑作。」という宣伝コピーが過剰ではないなと納得できる見事な作品。2時間30分、風格すら感じさせる圧倒的なデビュー作です。

とにかく目立つのが、移動を含む長回し。中でも驚嘆させられたのが、河を泳ぐ人物の動きに合わせてカメラも動き、陸に上がって歩き続け船に乗り込むまでを捉えた10分ほどもあるワンカット。このカットに限らず、それぞれの長回しに狙いと機能があるのです。そういう風に作品を構築する柱たり得る効果を持つ長回しがいくつもあるというのは、相米慎二以来のことではないでしょうか? テイスト的に相米流の長回しと似てると思います。大江戸の好みとしては、『ロング・デイズ・ジャーニー この夜の涯へ』の長回しよりも断然こっちですねー。

で、長回し以外の絵にもすごく力がありまして、映画的に見事な構図となっているのです。奥行きを生かしたショットで人物が奥から来るとか、遠景に小さく映る人物が次のカットで重要になるとか、いやー、映画にしかできないことをいろいろやってくれて、見事としか言いようがありません。映画の可能性を更に広げようとしているかのようです。

そこで描かれる現代中国の普通の家族のエピソードも、薄味だけど良いだしが出ているって感じです。まだ32歳でこれがデビュー作だというグー・シャオガン監督、恐るべき才能です。間違いなく今後の中国映画の柱となっていく人でしょう。

ラストシーンに「第1巻の終わり」的なクレジットが入ります。ってことは、この後この家族それぞれの人生は続いていくのですね。いつになるかはわかりませんが、刮目して待つとしましょう。

 

| | コメント (0)

2021年2月14日 (日)

カーリング日本選手権・男/女   #カーリング #カーリング日本選手権 #コンサドーレ #常呂ジュニア #北海道銀行 #ロコソラーレ

Center_0001_burst20210214184501726_cover ここ1週間ほど時間がある時にはNHK-BSの「カーリング全日本選手権」男/女をちょこちょこ見ていました。いやー、無観客開催でしたが、今年も面白かったです。

男子はコンサドーレ優勝という結果だけ見れば順当な気がしますが、最後の一投までコンサドーレを追い詰めた常呂ジュニアの大健闘が、大会全体を面白くしました。実際、コンサドーレに対し1勝し、その他の試合も延長まで行って負けたり、とにかく一歩も引けを取らない良い勝負。実際、予選リーグは常呂ジュニアが1位突破でしたから。出場した4人は、高2が1人と高3が3人。これで実績を持つ大人のチームと渡り合えるのですから、カーリングって特殊ですね。面白いですね。でも高校を卒業したらどうなるのでしょうか?「ジュニア」の代替わり?それともチーム名変更?別々の社会人チームに加入? 知ってる方いたら、教えてください。

男子で更に面白かったのは11歳の小学5年生が大人に混じって活躍していたこと。チーム岩手のサード=松原永和(とわ)選手のことですが、身長140㎝のコドモコドモした体なのに、40歳代の選手に交じって堂々のプレイでした(カーリング歴はまだ2年だそうです)。投げるフォームの美しさと、大人と遜色のないスイープ。いやー、カーリングって特殊ですね。面白いですね。ほんとに将来が楽しみな選手です。

 

女子は、北海道銀行が決勝までに連敗していたロコ・ソラーレを破って6年ぶりの優勝。大江戸は本橋麻里さんがいなくなってからの藤沢中心のロコ・ソラーレは好きではないので、優勝の瞬間に喜び合う北銀の選手たちを見てて、ちょっと泣けました。藤沢をはじめロコ・ソラーレの選手たち、今大会は横綱相撲というかえらく強かったのですが、決勝戦だけ調子悪かったですね。特に藤沢の精度が悪く、今日の試合も勝負の10エンドの2投ともミスして、それが一番の敗因でしたもんね。反対に北海道銀行は、スキップの吉村が気迫たっぷりでしたし、サードの小野寺が力強く見事でした(小野寺の父親はロコ・ソラーレのコーチで、親子対決だったんですよね)。

これで改めてこの両チームがオリンピック代表の座をかけて、後日決定戦を行うのだそうです。北銀がんばれ! でも中部電力も強くて素晴らしいチームでした。この3強はどこが代表になってもいいチーム。それだけ、日本カーリング界のレベルは男子も女子も上がってきています。国際試合の経験が途切れているのが痛いところですが、それは世界中同じこと。ちょっと気が早いけど、次のオリンピックが(その次も!)楽しみです。いやー、カーリングって本当にいいもんですね!

 

 

| | コメント (0)

2021年2月13日 (土)

「すばらしき世界」:不寛容の時代   #すばらしき世界 #西川美和 #役所広司 #ヤクザと家族

1_20210213225401 映画『すばらしき世界』は、西川美和監督が初めて原作ものを手掛けた作品。昨年の秀作『朝が来る』は河瀨直美監督初の原作ものでしたが、興味深い符合ですね。両作とも現代社会の抱えるいろんな問題と真摯に渡り合うことにおいても共通しています。共通点といえば、先週観た『ヤクザと家族』とも相通じる部分の多い作品です。

各方面から「2021主演男優賞は決まり!」とか言われている役所広司ですが、まさに彼の魅力や巧さから目が離せない役どころです(「役所」と書くとまぎらわしいので)。この男を描き、彼のまわりの人々を描くことで、その中に現代社会の歪(ひずみ)が浮かび上がって来ます(「歪」っていう字は「不正」なんですねえ)。質の高い表現の中で、人間の良い所も悪い所も等価に描き出される、そういう映画です。『ヤクザと家族』同様、元受刑者や元ヤクザの更生、社会復帰の機会をつぶすようなシステムや法律というのはどうなんだろう?という訴えも含んでいます。

役所さん以外の俳優たちも、素晴らしい演技です。ヒゲ&メガネでいつもとはちょっと違った印象の仲野太賀をはじめ、六角精児、キムラ緑子などがみんないい。やっぱり(脚本も手掛けた)西川美和監督の腕ってことなんでしょうねえ。

よく言われることですが、今の社会はどんどん不寛容になって来ました。同調圧力や異物排斥による息苦しさ。一発アウトでやり直しが許されないことや、罪と罰の割合が合わないほどに徹底的に叩きつぶす無名の人々の容赦なさ(昔は逃げ道を残しておいてあげるのが人の道ってもんでした。「お互い様」とか「明日は我が身」ってことをみんな理解してましたから)。この生きづらい社会を上質な娯楽映画に仕立てながら、観たものにいろんな事を考えさせる・・・西川監督、良い仕事をしたと思います。でも、いつもの彼女の「毒」がないのでは?と思ったら、ありました。このタイトル自体が一番の「毒」になってますよね。

 

| | コメント (0)

2021年2月12日 (金)

羽根木公園の梅まつりは中止だけど…   #羽根木公園梅まつり #せたがや梅まつり #梅大福

Horizon_0001_burst20210211123753315_cove 長引くコロナ禍のせいで、昨年に続き今年も中止になったのが、世田谷区の梅ヶ丘にある羽根木公園で行われる「せたがや梅まつり」。

Dsc_00232_copy_530x760 しかし、イベントは中止になっても梅の花は咲くのです。てなわけで、昨日(祝日)ランニングがてらに見に行ったら紅梅白梅は見ごろ。そして、梅園は善男善女でけっこう混んでいるのでした。

いつもなら、各種出店(焼きそばやおでんなどフードを含む)があったり、植木市が出てたり、歌謡演芸用の舞台があったりするのですが、当然何もなしです。それでもピクニック的にお弁当を食べてる方々はいらっしゃいました。

 

Horizon_0001_burst20210211123248962_cove 園内には「飛梅(とびうめ)」の碑文がついた一対の紅梅白梅がありまして、これはやはり菅原道真の「飛梅」の分身で、太宰府天満宮からの寄贈なのだそうです。

Dsc_00242_copy_418x588 梅にも種類はいろいろありますし、白いの赤いのピンクなのと色もさまざま。

Horizon_0001_burst20210211123535211_cove 枝垂(しだ)れてるのもあれば、天に向かって直線的な枝が放射状にピュッと伸びているのもございます。

Dsc_00182_copy_1024x655_copy_800x512 でも大江戸の思いとしては、梅は「枝ぶり」。

Dsc_00172_copy_740x473 尾形光琳の『紅梅白梅図屏風』のように、枝がうねうねしたりカクカクしたり、へたするとぐるりんぱしたりする、その様がいとをかしなのであります。

Dsc_00252_copy_800x510 「きみ、どうしてそんなにカクカクうねうねぐるりんぱしてるの?」って訊いてみたい、そんな感じなのです。

 

Dsc_00262_copy_800x484 梅林から離れた常設売店の前の小さなワゴンで、地元の和菓子屋さんがおみやげを売ってました。大江戸はこの「せたがや梅大福」を買いました。中には白あんとともに梅1個が種ごと入ってるんですよ。ま、普通の大福の方が好きですけど…。

 

そういえば、例年だともうすぐ青梅マラソン。今年はもちろんありません。てか、1年前よくやってたなあと、遠い目で思い出すのでありました。

 

| | コメント (2)

2021年2月11日 (木)

「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」:やっぱり悪童   #ディエゴマラドーナ二つの顔 #マラドーナ #映画マラドーナ

1_20210211232601 映画『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』は、神にして悪童であるマラドーナの伝記ドキュメンタリー。製作国はイギリスですが、セリエAのナポリ時代のマラドーナ(つまり全盛期)を中心に描いています。

アルゼンチンとイングランドの犬猿の歴史はあるわけですが、だからと言ってイギリス人監督(アシフ・カパディア)がマラドーナのことを悪し様に描いているわけではありません。「二つの顔」と邦題にある通り、ピュアで善良なディエゴと、コカインやマフィアとの交際で身を持ち崩したマラドーナを、均等に描いています。でも表の顔と裏の顔って感じじゃなくて、けっこう表裏一体の顔に見えるんですけどね。

実のところ大江戸は全盛期のマラドーナを知りません。後からいろんな映像で見ておりますが、むしろ嫌い。ついでにアルゼンチンというチームも嫌い。なので、むしろ引退後のお騒がせあれこれをもっと見せて、トータルな生涯の記録としてもらいたかった気がいたします。

この作品、コロナで公開延期となっているうちにマラドーナが急死(昨年11月)したので、追悼作みたいになってしまいましたね。でも、基本的に当時のテレビの映像なんかで構成しているので、どうしても画質が悪くて(映画館の上映に耐えられぬほど)、閉口しました。とはいえ、例の5人抜きゴールを中継するアナウンサーの興奮ぶりは圧巻です。すごいですね。ま、イングランドの選手たちが紳士なので、ファウルでつぶさなかったから実現したプレイなんですけどね。

 

| | コメント (0)

2021年2月10日 (水)

「岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」:2か所では物足りない   #岩合光昭 #世界ネコ歩き #劇場版世界ネコ歩き

1_20210210232201 映画『岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』は、あの岩合さんの映画第2弾。でも小生は第1弾を観ておりません。ま、NHKで放映してるのはちょこちょこと見ておりますが…。いずれにしても、かなり長いタイトルであります。

本作の舞台は北海道とミャンマー。自然の中でその風土や気候に順応して生きるネコたちの四季を追っていきます。北海道は寒い季節が長く、牛舎で牛たちと生きるネコたちを描いています。一方ミャンマーでは、水郷地帯の村で生きるネコ家族を追います。

どちらもネコ目線のローアングル映像が多く、そこに対比させるように自然を写した大きな絵が挟み込まれます。ただ、98分の映画1本をこの2か所だけで占めるので、ちょっと飽きますね。もっとバリエーションが欲しいところです。

ナレーションは中村倫也。『私をくいとめて』の“A”役といい本作といい、声のお仕事が続きますね。でもソフトで優しくて、ネコにマッチした声だと思います。

それにしても岩合さん、昔は犬とかいろいろ撮っていたのに、近年はすっかりネコ科の人になってしまいましたにゃー。

| | コメント (0)

2021年2月 9日 (火)

バタークリーム菓子の古典的名作×2   #マルセイバターサンド #マッターホーンのダミエ #バタークリーム

Dsc_47793_copy_908x517 バタークリーム好きの大江戸が大好きな古典的定番を二つご紹介。

まずは北海道土産の定番というか、むしろ北海道物産展の定番みたいな印象の「マルセイ バターサンド」。この朱色とレトロなデザインが目印です。個包装フィルムのシルバーと朱色の取り合わせもいいですよねー。風格すら感じさせます。

Dsc_47802_copy_754x682 レーズンたっぷりですし、クッキー生地の間の黄色に近いバタークリームの硬さがいいんですよねー。ホワイトクリームを使った小川軒の「レイズン・ウィッチ」よりも、小生は断然こちらの濃厚さとバター感を愛する者であります。

 

Dsc_00193_copy_800x639 そして、学芸大学にある洋菓子店マッターホーンの古典的ケーキ「ダミエ」。今回は棹ものを入手しました。でも7等分に切れています。

Horizon_0001_burst20210207191525459_cove 真ん中が市松模様というか、「田の字」ですね。スポンジの一部にチョコ風味のを使っているところがアクセント。そして周囲のチョコレートの硬さと、田の字のバタークリームの硬さが、スポンジの柔らかさと相まって、得も言われぬ触感になっているのです。

♪ああ、バタークリームはおいしいなー。

 

 

| | コメント (0)

2021年2月 8日 (月)

「天外者」:謎のキネ旬読者ベストワン   #天外者 #三浦春馬 #キネマ旬報読者選出ベストテン

1_20210208212601 映画『天外者』(てんがらもん)は、『キネマ旬報』の2020年読者選出ベストテンの第1位になったというのがあまりにもびっくりだったので、あわてて観に行きました。でも思った通り大したことない作品だったので、ますます謎が深まりました。なんで1位?

批評家たちが選出したベストテンの方では1点も入ってないんですよ。60人もの人が誰一人として10位以内に入れていないのです。で、読者選出の方も、サンプルとして掲載されている19人の読者のうち2人が10点(=1位)ずつ入れていますが、あとの17人は1点も入れておりません。ほかの日本映画関係の賞でも、ほとんど話題になっていないはずです。ちなみに『キネ旬』の星取り表では、星5つが満点のところ3人中2人が星二つ、もう1人が星1つでした。

しかもこの読者賞は非常に操作しにくくなっておりまして、まず『キネ旬』とじ込みの応募ハガキ以外では投票できない(当然ネット投票などは、なし)。ちゃんと日本映画ベストテンの10本を埋めてないと無効になる。今年の1位の得点は2万点を超えていたので、1位の10点をつけてもハガキ2,000枚以上が必要。 こうなるとまず組織票が通用しにくい世界なので、これはもう「三浦春馬(追悼)人気」と考える以外ないのです。クレジットを見る限り、特殊な団体がバックについてたりするわけでもなさそうですし…。

でも映画として、(何というかまあ)古いというかオーソドックスというかありきたりというか、特にどうこう言うほどのことはないし、ごく普通に描かれた出来事が連なるだけ。そもそも五代友厚が何をどのように成し遂げた人なのかがまったく描かれていないだけに、「青春グラフィティ」以上のものではありません。「いつの間にか結婚している」とか、あるべき描写が欠けていたりもしますしね。

もちろん三浦春馬は好感度の高い人物造形で、この人物を演じ切っています。でも、欠点なさすぎだし、あんまりおもしろい奴じゃないですよね。そして春馬君はこの作品で三浦翔平と「ダブル三浦」だったのですね。それはそうと、西川貴教が岩崎弥太郎を演じておりますが、弥太郎ってあんなにドイヒーなやつだったの??(眉毛細いし)うーむ。

話変わりますが、「てんがらもん」と聞くと『ウルトラQ』の「ガラモン」を思い出してしまう小生なのでありました。

| | コメント (2)

2021年2月 7日 (日)

「哀愁しんでれら」:不快なまでの毒気パワー   #哀愁しんでれら #土屋太鳳 #田中圭

1_20210207230901 映画『哀愁しんでれら』は、極めて不快な、でも絶大な負のパワーを持った良作。土屋太鳳、田中圭というキャストで、こんなに胸糞悪い作品を作っちゃうなんて、なかなかです。でも今年の重要な1本には違いありません。

冒頭はけっこうコミカルな感じで始まったのですが、だんだんと不安で不穏な空気が支配するようになり、苛立たしさと恐怖感に押しつぶされそうになります。そしてラストに向かって暴走して行きます。これはかなり衝撃的ですね。日本映画史においても、中島哲也の『告白』とか『渇き』とかの毒気を継承するものがあります。

とはいえ、中島哲也ほどうまくはありません。全体的にテンポが悪くて、一つのシーンを「たっぷり」取り(撮り)過ぎ。脚本を書いた人が監督もするとしばしば起きる現象なのですが、本作で商業用映画の監督デビューを果たした渡部亮平もその例に漏れませんでした。異常さを表す色彩の使い方も、『Swallow スワロウ』の見事さに較べるとまだまだですね。

2_20210207234101 (以降少々ネタバレあり) 作品の狂気が終盤に加速していき、「TV放映は無理かもな」って感じのラストを迎えます。まあ、ある意味「ダーク・ファンタジー」なのですが…。 日本社会の「階級格差」の問題、DVやモンスター・ペアレンツの問題などへの言及も、作品に重みと現代性を与えています。

この作品のチラシって(ポスターもなのかな?)2種類あって、最初に白目バージョンの方を見た時にはぶっとびました。土屋太鳳や田中圭の事務所的にはこれOKなの?って感じで。ここまで毒気たっぷりにやってくれると、痛快ですけどね。

 

| | コメント (0)

2021年2月 6日 (土)

「ヤクザと家族 The Family」:ヤクザたちの黄昏   #ヤクザと家族 #綾野剛 #藤井道人

1_20210206213601

映画『ヤクザと家族 The Family』は、あの『新聞記者』の藤井道人が脚本・監督で、プロデューサーはやはり『新聞記者』の河村光庸(製作・配給=スターサンズ)。今度は打って変わってヤクザ社会のお話ですが、社会性、問題意識の高さは変わりません。

2時間16分、なかなか充実しておりますが、前半がちと長過ぎたかなあ。その分、後半の暴対法で締め付けられてにっちもさっちも行かないヤクザたちの悲哀を、黄昏の日々を、もっと色々描いていただきたかった気がします。

出ずっぱりの綾野剛は19歳、25-6歳、40歳をしっかり演じ分けておりました。その一方で、舘ひろしはやっぱり下手な役者だと再確認。なんかいい人過ぎて、凄んだ時でさえ怖くありません。ヤクザを長年やって来た人の黒光りする凄みオーラが、全然感じられないのです。全体的にこの作品のヤクザは、いかにも俳優が演じている感じ。例えば白石和彌『孤狼の血』や井筒和幸『無頼』に出て来るヤクザ俳優が見せた本物のような迫力(顔力)には、到底及びませんね。

というわけで、ヤクザ年代記として共通点のある『無頼』と較べると配役も面白さも物足りなさはありますが、主演俳優が「立っている」ことに関しては、『無頼』以上です(あっちは松本利夫だからねえ…)。

(以降ネタバレあり) 綾野剛の結末は、ちょっと納得がいかないですね。市原隼人はあそこで刺さないだろ、刺す意味がないだろと思いました。瞬間的な激情でもないし…。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年2月 5日 (金)

キネマ旬報2020ベストテンと各賞を見て   #キネマ旬報 #キネマ旬報ベストテン #キネ旬ベストテン2020

Tripart_0001_burst20210204233137184_cove 今年も『キネマ旬報』ベストテン(2020年)が発表となりました。本日が発売日ですが、大江戸は定期購読者なので昨日届いておりました。でもペーパーが1枚入っていて、「情報解禁は2月5日なので、それまではSNSやら何やらで明かしちゃダメ」ってことが書いてあってたので、それに従って5日になったとたんに上げております(笑)。

それと、今回はコロナ禍で読者を招待しての表彰式が開催できないってことで、オンライン生配信での各賞発表を行っていました。終了後すぐYouTubeにアップされたので、大江戸はそっちを飛ばし見しました。司会は笠井伸輔さん、がん闘病の果てに、長年務めたこのイベントの司会に戻ってきたわけです。頭には帽子をかぶりっぱなしでした。

演技賞はだいたい納得のいくものでしたが、2002年生まれの蒔田彩珠がもう助演女優賞を獲ってしまったというのには驚きました。モトーラ世理奈が新人女優賞ってのにも驚きました。次点は『ミッドナイトスワン』の服部樹咲。絶対そっちですよねー。

ベストテンに関しては、まあ、いつものことですが、「うんうん妥当だよね」というのと「何でそれが入るんだよー!」ってのが混在しております。自分の趣味は別としても。でも全体的には「まあまあ、こんなものかな」って感じの年でした。ただ、洋画のテンから『リチャード・ジュエル』が漏れてるってのは、誠に遺憾であります。あと、洋画1位『パラサイト』、2位『はちどり』という韓国ワンツーフィニッシュも1つの事件ですよね。洋画2・3・4位の監督が女性だということも、今の時点ではまだ特記してもいいことでしょう。

でも、圧倒的に驚いたのは「読者のベストテン」(および、その1位作品の監督に与えられる読者選出日本映画監督賞)。なんと、三浦春馬主演の『天外者』が第1位なのです! まったくノーマークでした。未見です。予告編を見た時も、とてもベストテンに入るような映画とは思いませんでした。実際、評論家たちが選ぶベストテンの方には1票(1点)も入ってないんですよ! また、読者のテンの投票者から19人のサンプルが選ばれて掲載されているのですが、1位に入れた2人以外の17人はやはり1点も入れていません。ここらに組織票の匂いを感じてしまうのですが、1.投票ハガキのついてる号の『キネ旬』を買わないと投票できない(ネット投票とかはない)、2.少なくとも日本映画のベストテン10作品を記入しないと無効になる、3.1位の得点が2万点を超えていたということは、10点(=1位)入れたとしても2000通以上が必要。というわけで、組織票のハードルは高過ぎるんですよねー。おそれいりました。

詳しい順位、内容は、ぜひ『キネマ旬報』を買ってお読みください。経営キビシイみたいなので、ご浄財を投じてあげてください。

| | コメント (0)

2021年2月 3日 (水)

今クールのドラマ   #バイプレイヤーズ #おじさまと猫 #ウチの娘は彼氏が出来ない #俺の家の話

テレビドラマってやつは、見始めると(小生の性格からして)最後までずっと見てしまうことが多いので、いつも厳選して見ております。そうしないと身がもたんですから。今クールのドラマは、『バイプレイヤーズ』(テレ東)、『おじさまと猫』(テレ東)、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日テレ)、『俺の家の話』(TBS)を見ております(あと、大河『麒麟がくる』と朝ドラ『おちょやん』は見続けてますけどね)。なので、高橋一生『天国と地獄』(綾瀬はるかには興味ないのです)も、高畑充希×岡田惠和脚本『にじいろカルテ』もパスしております。

『バイプレイヤーズ』は、「シーズン3」ですね。大好きです。今回は撮影所「バイプレウッド」が舞台ってことで、これまでよりもドラマ作りの現場あれこれを描いています。また、笑いの比重を大きくしています。その中で、「主役狙い」「バズり狙い」「コンプライアンスという魔物」「年下男優とベテラン女優の恋」などを通して、老若男女さまざまなバイプレイヤーたちを登場させているのも新しいところ。「映画版」につながっていくようですが、今のところシーズン最高の面白さとなっているのではないかな。

『おじさまと猫』は、草刈正雄のダンディーなおじさまぶりと、神木隆之介の猫の声! なにしろ猫は、ぬいぐるみロボットですから。みんないい人で、「愛」が貴い作品です。

『うちの娘は彼氏が出来ない!!』は、とにかく北川悦吏子のドヤ顔が見えそうな、「これが脚本家の技量ってもんよ!」的なダイアローグの嵐! 「若者言葉もイケルのよ」的なところもありますしね。浜辺美波がヲタクのメガネっ娘に扮して、地味かわいいです。地味に弾けてます。年を重ねた菅野美穂も悪くないし。今日の回で漱石がやけに良くなって来たなーと思ったら、この川上洋平さんはAlexandrosの人だったのですね。びっくり。 大江戸的には、フーディーをきもののインナーにしてる中村雅俊の着こなしがツボです。

『俺の家の話』は、宮藤官九郎×長瀬智也(『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』)の復活ってところですね。西田敏行と桐谷健太も『タイガー&ドラゴン』に出てましたし。能の家の話ってのも、個人的には惹かれるところ。ただ、かなりダイレクトに介護や発達障害を持ち出してきたところが心配であり(実際、大江戸の周りの介護経験者はツッコミ所が多いとか、見るのが辛いとかいう感想のようです)期待できるところでもあります。ただ、第1回よりも2回の方が良くなっていたので、今後に注目したいと思います。

| | コメント (0)

2021年2月 2日 (火)

ロッテの洋酒チョコ:イチゴとコーヒー   #ロッテの洋酒チョコ #ストロベリーブランデーチョコ #コーヒーリキュールチョコ

昨年10月にロッテの洋酒チョコのロングセラー、「バッカス」と「ラミー」の話をしました↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-8d1f1f.html

それに先立つ2月には、ロッテの洋酒チョコ4種類と、明治メルティーキッスについても書きました↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/vsmelty-kiss-72.html

Center_0001_burst20210202213622762_cover で、今回はロッテの新参者2種類についてです。

まずは昨年2月にも紹介した『ストロベリーブランデー』。しかしながら、驚くべきことに大きな変化が3つありました。パッケージが変わったなんてことじゃありませんよ。

まずは、形状が変わりました。以前は一粒一粒独立していた(不二家LOOKチョコ形式)のですが、新しく3連の板チョコ形式になりました。 2番目には、「苺とラズベリーのおいしさ」というコピーが書いてあったのに、今回はイチゴだけです・ラズベリーはどっか行っちゃいました。原材料にもありません。 そして3つ目は、アルコール分が2.5%だったのに、大幅にダウンして0.8%になっちゃいました。かなりヤワになりましたね。お子様用でしょうか?

てなわけで、洋酒チョコというよりは、洋酒風チョコって感じなのであります。

 

Center_0001_burst20210202213658992_cover そして、ロッテの新製品、昨年11月に発売となったばかりの「コーヒーリキュール」です。こちらは一粒づつのタイプで、10粒入り。アルコール分も2.6%あります。オトナ向けです。

コーヒーの香りとブランデーの味わいが感じられます。そしてチョコレートの甘さ。うーん、でもどうでしょうか? なんかイマイチ感がぬぐえません。ま、ここらへんは完全に個人の好みの範疇だとは思いますけれど…。

 

とか言いながら調べてるうちに、な、なんとロッテの洋酒シリーズには「ラズベリーリキュール」も存在するのでしたあー。ストロベリーから独立したってわけですね。しかも、アルコール分2.8%といちばんオトナなのでしたあー。 その上、小生の大好きなはずの「チェリーブランデー」なる製品まであるのでしたあー。 それ、早く言ってよおー。

探求の旅は、さらに続きます…。

 

| | コメント (0)

2021年2月 1日 (月)

「パリの調香師 しあわせの香りを探して」:鼻のパリ   #パリの調香師 #しあわせの香りを探して

1_20210201225901 映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は、ディオール、エルメスの専属調香師が協力したという作品。ただ邦題のようにファッショナブルではなくて(現代はシンプルに「LES PARFUMS」)、素朴でオーソドックスな香りのする作品です。

調香師の女性としがない運転手の関係が『ドライビング・ミス・デイジー』や『グリーン・ブック』を思わせます。主従関係から友達関係になるバディものというか…。でも、この二人とも人間としてそんなに魅力的じゃないもんで、映画が高いレベルで回っていきません。「よくある設定」「よくある展開」「よくある台詞」で終わっちゃっています。衝突、葛藤を経て、和解し、そこに友情や愛情めいたものが生まれるという、実によくあるパターン。なので、よっぽど手際良く料理してくれないと、とりたてて感動はできない感じなのです。

それでも前半はまずまずのペースだったのですが、後半になって停滞しました。展開が妙にもたついて、かったるくなりました。 (以降少々ネタバレあり) なのに、突然ストンと終わった感じ。なんか序破急の「急」的に断ち切ったような…。でも唐突過ぎて、成功していません。 そんなわけで、映画としてはいろいろと残念です。ラストの小学校の場面だけは、かなり良いのですが…。

調香師って仕事、鼻の良さと記憶力、そして表現力(言葉の力)って意味で、ソムリエ(ール)と似てますね。ま、香水は飲みませんけど。どちらもフランスのお家芸。だからフランス人って、鼻の大きな人が多いんですかねえ?(個人の感想です)

 

 

 

| | コメント (0)

« 2021年1月 | トップページ | 2021年3月 »