「パリの調香師 しあわせの香りを探して」:鼻のパリ #パリの調香師 #しあわせの香りを探して
映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は、ディオール、エルメスの専属調香師が協力したという作品。ただ邦題のようにファッショナブルではなくて(現代はシンプルに「LES PARFUMS」)、素朴でオーソドックスな香りのする作品です。
調香師の女性としがない運転手の関係が『ドライビング・ミス・デイジー』や『グリーン・ブック』を思わせます。主従関係から友達関係になるバディものというか…。でも、この二人とも人間としてそんなに魅力的じゃないもんで、映画が高いレベルで回っていきません。「よくある設定」「よくある展開」「よくある台詞」で終わっちゃっています。衝突、葛藤を経て、和解し、そこに友情や愛情めいたものが生まれるという、実によくあるパターン。なので、よっぽど手際良く料理してくれないと、とりたてて感動はできない感じなのです。
それでも前半はまずまずのペースだったのですが、後半になって停滞しました。展開が妙にもたついて、かったるくなりました。 (以降少々ネタバレあり) なのに、突然ストンと終わった感じ。なんか序破急の「急」的に断ち切ったような…。でも唐突過ぎて、成功していません。 そんなわけで、映画としてはいろいろと残念です。ラストの小学校の場面だけは、かなり良いのですが…。
調香師って仕事、鼻の良さと記憶力、そして表現力(言葉の力)って意味で、ソムリエ(ール)と似てますね。ま、香水は飲みませんけど。どちらもフランスのお家芸。だからフランス人って、鼻の大きな人が多いんですかねえ?(個人の感想です)
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