「夏時間」:淡々と、涼しい夏 #夏時間 #ユンダンビ #韓国映画
映画『夏時間』は、1990年生まれの韓国の女性監督ユン・ダンビのデビュー作。淡々と、少女と家族を描きます。まあ、昔ながらの「良い映画」って雰囲気ですけど、一方ではパンチに欠けますよね。
韓国映画を観ててしばしば思うことですが、日本人にも似た人がいるなあーって…。おじいちゃんは蛭子能収さんみたいで、お父さんは浜野謙太みたいで、叔母さんは平岩紙みたいです。
物語の中心になる家屋が、いかにも20世紀中盤以降(1960-70年代か)って感じの家で、なんか郷愁を感じます。庭で唐辛子などを作ってるあたりが、いかにも韓国です。ここを舞台にしたひと夏なのですが、夏の割には涼しげです。少なくとも現在の日本の夏のような猛暑、酷暑ではありません(うらやましい)。そのあたりも昔の日本の夏のようで、郷愁が香るところです。 監督は小津映画のファンだそうですが、小津っぽいとは思いませんでしたねー。侯孝賢とかエドワード・ヤンとかなら、まだ近いかも。
そして何と言っても弟くんが面白い! あの短パンを引っ張り上げてのダンスとか、斎場での変なダンスとか、いかにも「男の子だなあ」って感じで、サイコーです。男の子は、どこの国でもバカですから。
でも、大江戸がなんだかノれなかったのは、やはり主役の(だいたい不機嫌な)女の子の顔が苦手なタイプだったからかも知れませんね。もっとアイドル系の顔の子の方が…なんてことを言ってはいけない時代かも知れませんが、金を払って観る映画ってもんにはそういうものも期待してしまうんですよ。ご容赦あれ。
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