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2021年4月18日 (日)

「街の上で」:シモキタ版アニー・ホール   #街の上で #今泉力哉 #下北沢 #アニーホール #若葉竜也 #中田青渚

1_20210418230801 映画『街の上で』は、今泉力哉監督が下北沢を舞台に撮った恋愛映画の秀作にして上質のコメディー。いやー、面白かったです。たくさん笑えて、ちょっぴりキュンキュンしました。『愛がなんだ』と並ぶ傑作です。

一応主人公は若葉竜也なのですが、彼はむしろ「定点」というか無機質な狂言回しで、彼の周りを女子たちがそれぞれの個性で動き回っているような映画。まあ男子たちもいますけど、今泉監督が描きたいのはあくまでも女子なんだろうなって感じました。まあ、あと主人公を「軽度のダメ男」として描きたかったのかも知れませんね。

で、穂志もえか、中田青渚(せいな)、古川琴音、萩原みのりの4人がそれぞれに素晴らしくて、彼女たちと若葉竜也の掛け合いが、ほんとリアルであり巧みであり、さすがなのです。脚本は今泉力哉と大橋裕之! あの『音楽』や『ゾッキ』の原作マンガ家である大橋裕之がかんでいたのですね。なるほど、だからこのオフビート感が…。何にせよ絶妙なダイアローグです。終盤の路上での5人の掛け合いには、大笑いしました。

普通の映画よりはカメラが引き気味で、セミロング・ショットぐらいの絵が多いのです。そのサイズでの長回しも多いのです。この長回しがことごとく見事なのです、言葉の掛け合いがサイコーで。

街を重要な舞台としつつ、会話で綴るコミカルな恋愛模様って意味で、観ている間ウディ・アレンの『アニー・ホール』が頭に浮かんでいました。センスの良さ、都会で暮らしてる感覚、会話劇としての巧みさ、知的な感じ、そしてちょびっと哀感…。軽いスケッチを積み重ねる感じが、いかにも『アニー・ホール』です。

大江戸は下北沢には深い縁があるのですが、「ああ、あそこね」「ここは、あそこかあ」が続く映画ってのも楽しいものです。 あと大江戸は東京人なんで関西弁に萌えることはないのですが、本作で中田青渚がゆったりと話す関西弁はかなりカワイイと思ったのでありました。

それにしても、この映画ってコロナで1年ほど公開延期となったのですが、そのおかげで若葉竜也と成田凌が話す「朝ドラネタ」が、1年前とは違った意味を持って聞こえます。二人は現在放送中の『おちょやん』に出演しているのですが、撮影時にはもう朝ドラ出演が決まっていたのでしょうかねえ?

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