「水を抱く女」:溝口を見習おう #水を抱く女 #ウンディーネ #パウラベーア #雨月物語
『水を抱く女』は、ドイツ映画。大江戸も最近はなかなか観ませんねー、ドイツ映画って。神話の『オンディーヌ(=ウンディーネ)』を下敷きにした現代版の創作ですが、うーん、「で?」「だから何?」って感じですねー。ちなみに本作の原題は『Undine ウンディーネ』。主人公の女性の名前でもあります。
(以降少々ネタバレあり) ファンタジーなのに、ごくごくリアルに物語を描いていくので、突然「破調」が訪れるところで「えっ???」となってしまいます。「そりゃないでしょ」とか「何を見せられてるの?」って感じ。こういう「この世の者でない」系の寓話っていうのは、溝口健二の『雨月物語』みたいに上手にやってもらわないと、観ていて戸惑っちゃいます(まあ、格が違うかな)。リアルとファンタジーのバランスが悪いんですよね。失敗作だと思うけどなあ(ベルリン国際映画祭で「銀熊賞」を取ったりしていて、一部では高評価ですけどね)。
主演女優=パウラ・ベーアって1995年生まれなんですってね。ってことは、今年26になるので、撮影時は24か25でしょ。見えないー! 落ちつきといい、シワとか肌の様子から40歳ぐらいかと思ってました。びっくりです。しかもベーアのスペルは「Beer」。ビールが飲みたくなるお名前です。「水のように」ビールを飲むって感じでしょうか?
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