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2021年5月31日 (月)

「椿の庭」:日本の美   #椿の庭 #上田義彦 #富司純子 #葛西薫 #日本家屋 #着物映画 

1_20210530231401 映画『椿の庭』は、写真家・上田義彦の初監督作品(脚本・撮影も担当)。とにかく映像が美しく、実にフォトグラファーらしい作品に仕上がっています。でもそれだけではなく、映画としてもいい線行ってます。

懐かしい日本家屋(とその庭)の中で、美しく丁寧な生活が営まれています。現代では本当に希少になった、日本の忘れてはいけない、なくしてはいけない美と矜持でしょう。その家と一体化しているかのように凛として生きているのが、富司純子演じるおばあちゃん。いやー、素晴らしいです、この気品。彼女が手慣れた様子で着物を脱ぎ着するシーンの、その所作の美しさ。しびれますね。さすがに長年梨園の妻を務めてきただけのことはあります(着物自体も渋くて品があっておしゃれで、良い物です)。富司さんの気品あふれる名演は、何か賞をあげたいぐらい見事なものでした。

静かな映画です。人物の背景や現在の状況などを、ほとんど説明しません。だから、台詞の端々から少しずつ想像していくしかなくって、終盤に至ってようやく「そういうことか」と全体像が飲み込めた次第(それでも個々人の解釈に任せているところもあるように思います)。

庭やら金魚やらを結構長めに撮っていたりして、人によっては飽きちゃう人もいるかもしれないのですが、大江戸は気持ち良くてしょうがなかったです。まさに「眼福」の映像。匂いや風までもが感じられるようです。

そしてこの家が主役と言ってもいいぐらいです。日本家屋としての端正な美しさはもちろんのこと、洋風な部分もあって、それが実に上質なのです。洗面所の陶器の洗面器やその下の籠、廊下や革張りの椅子やモダンなテーブルなど、いかにも昔の金持ちらしい質感と趣味の良さが見て取れるのです。やっぱり写真家の目ですねえ。この葉山のお屋敷は、上田監督がかつて暮らした家だとかスタジオだとか(詳細不明)ネットに書いてありました。さすがですねえ。そしてポスターをはじめ、繊細で美しいアートワークは、大江戸が大好きな葛西薫さんなのでした。

 

 

 

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2021年5月29日 (土)

「明日の食卓」:観ることが辛く苦しい   #明日の食卓 #瀬々敬久 #真行寺君江

1_20210529222301 映画『明日の食卓』は、WOWOWオンデマンドなどで6月11日から配信されるのだそうですね。2週間だけ先行の劇場公開です。東京でも小規模の劇場で公開してくれたので、観ることができました。そしていよいよ6月1日からは東京も、客席半分以下&時短でシネコン復活です!

ほとんど予備知識なしで観たのですが、いやー、観てるのが辛く苦しい作品でした。金払って、なんでこんな思いをしなきゃならないんだってほどの精神的苦行ではありました。瀬々敬久監督作品って、けっこうそういうのありますけど(『64 ロクヨン』とか『楽園』とか『友罪』とか)、こいつはその中でも群を抜いてしんどい作品です。

何しろ三人三様で辛く苦しいことのオンパレード。次から次へと嫌なことが起こり、母たち(菅野美穂、高畑充希、尾野真千子)がみんな追い詰められていきます。胸糞悪いエピソードの連続です。これだけお母さん業と子育てが大変だと思われちゃうと、ますますもって日本の出生率が落ちないかと心配です。まあこの作品、そんなに多くの若年層は観ないでしょうけどね。

大体において男たちがしょうがない、いや、ひどいクズとして描かれております。子どもたちもみんな男の子ですしね。男がもっと真っ当な生き物なら、彼女たちもこのように追い詰められなかったろうと、男たちを糾弾する作品になっているような気もしますが、まあ男でも女でも真っ当な人もいればひどい人もいますからね。ただ、因習や腕力や押しつけや社会の目で、女性がまだまだ割を食ってる時代だということは言えると思います。そこらを訴えかける作品です。ぐったり。

尾野真千子の姑役が年齢不詳な感じで、かつ不気味で不快なオーラを放っていて、「誰?」と思っていたのですが、エンドロールで真行寺君枝だとわかってびっくり。今年62歳なのですね。妙なインパクトがありました。

 

 

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2021年5月28日 (金)

日本代表、怒涛の9連戦スタート   #ドドド怒涛の9連戦 #サッカー日本代表 #日本対ミャンマー

Dsc_00193_copy_1024x1340_20210528215301 今朝の新聞広告を見てびっくり。今日からサッカー日本代表は、ドドド怒涛の9連戦なのですね。まあ、フル代表、U-24代表、女子代表とりまぜてですが、こんなことって前代未聞です。W杯予選が延期延期で集中開催になったことと、オリンピック前の重要な実戦が重なったってことでしょう。

で、今日はワールドカップ・アジア2次予選の日本vs.ミャンマー@フクアリ。ま、当然ながら日本は10-0の大勝で、最終予選進出を決めました。そもそも、こんなにレベルの差がある国と戦う2次予選って必要なのかって思いますけど、それは我々の論理であって、サッカー発展途上国にとっては日本のようなW杯出場国と戦える数少ないチャンスであり、世界全体でのサッカー振興のためには必要ってことなのでしょうね。

でも、そもそも若手じゃなくて川島や長友を先発させる意味があるのか?ってこと。いや、そもそも代表に呼ぶ意味があるのかってことですよね。GKは有望な若手が育っているから、もういいんじゃないかなー。でも左SBに関しては、長友の後継者ってホントいませんよね。代表じゃここのところ佐々木翔が「広島枠」(と陰口叩かれながら)で出てますが、そうじゃないんだよねー。

大迫が前半36分でハットトリック。全部で5得点って、なんだそりゃあ?ですよね。でも南野の2本の方が素晴らしいゴールでしたけど(技術力!)。そして、元ベルマーレのデュエル・キング遠藤航がやっぱり素晴らしかったですね。

残るタジキスタン、キルギスとの2次予選消化試合は、ぜひ若手中心、控え組中心でやっていただきたいものです。

 

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2021年5月27日 (木)

フルーツサンド続報   #fruitsand #誤った英語表記 #フルーツサンド

市ヶ谷駅にあった期間限定ショップの英語表記問題(Fruit Sand=果物の砂)について、先日記しました(↓)。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-e3e7ec.html

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で、同じ場所にまた同じ店が先週登場していたのですが、今度はポスターが「Fruit Sandwich」になっておりました(ポスターのサイズは半分になっておりましたが)。

Dsc_00183_copy_800x473 もしかして、お店の関係者が『東京温度』の記事を読んだりしたのでしょうか? それとも直接お客様に指摘されたりしたのでしょうか? 大江戸は「Fruit Sandwiches」と書きましたが(そう言うことの方が多いと思いますが)、集合名詞と捉えればこちらの表記も正解です。

今度は、どこかにカツサンドのことを「cat sand」とか書いてある店があったら、訂正しなければですね。それじゃあ「猫の砂」ですから(トイレか?!)。

 

 

 

 

 

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2021年5月26日 (水)

シェ・かつ乃の「たまごロール」と「きみプリン」   #シェかつ乃 #たまごロール #きみプリン

Horizon_0002_burst20210523113658455_copy 下北沢の南口をずーっと下って行き、代沢小学校や北沢川緑道をも越えた先を左折して4ブロック行くと、「シェ・かつ乃」の小さなお店があります。ここんちは百貨店なんかにも時々出ていたように思うのですが(松屋銀座にも支店があったそうです)、現在はここ代沢のお店しかないそうです。間口一間程度の小さなお店です。

で、ショーケースを見て驚くことに、ロールケーキ2種とプリンしかありません。

Dsc_00053_copy_1024x926 「たまごロール」は、プレーンとモカがありましたが、迷わずプレーンのハーフサイズを購入。この商品、TBS『はなまるマーケット』で「おめざ年間ランキング第1位」を獲得したこともあるのだとか。卵も生クリームも良いものを使ってます。見るからにふんわり。 お味は、かなりさっぱり味。上品です。ハーフだったら、恵方巻みたいにして1本食べちゃいたいぐらいの軽さです。大江戸の好みはもっとガツンとした芳醇系なのですが、でも、やっぱりいいですねー。スポンジにおけるふわふわ感としっとり感の両立も大したものです。

 

Dsc_0006_copy_1024x576 そして「きみプリン」も買いました。卵の黄身だけを使ってるから、この名前なのだそうです。こちらはしっかりと濃厚。大江戸の好きなカスタード感がしっかりと味わえました。カラメルも上等で、見事なマッチングなのに主張し過ぎずないところがステキです。

いやー、どちらもさすがの貫禄ですが、店構えから商品のルックスから味わいまで、すべてが軽やかで小体(こてい)で謙虚な感じなのです。いい仕事してますね。おいしゅうございました。

 

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2021年5月25日 (火)

カップ焼きそばについて(一部まぜそば)   #カップ焼きそば #日清ユーフォー #ユーフォー醬油まぜそば #マルちゃん正麺焼そば

Dsc_01072_copy_658x600 カップ焼きそばって、いいですよね。結構好きです。普通のカップラーメンよりもむしろ好きかも知れません。ジャンクなあの味。「焼きそば」と言いながら焼いてないし(と小野瀬雅生氏も指摘しております)。焼きそばとは「別もの」として楽しむべきものだと思います。

中でも大江戸が好きなのは、日清の『U.F.O.』。ペヤング好きが多いのは知ってますが、小生はこっちです。太麺がもちもちなのが好きなのです。そして濃厚ソース。パッケージには「ソース食おうぜ!」と書いてあるのですが、なるほど、この商品の(っていうか焼きそばの)本質を表したコピーですね。

どうでもいいけど、日本では大昔から(ピンクレディー以前から)「ユーフォー」って言いますよね。世界的には当然「ユーエフオー」なのですが、何で「ユーフォー」で定着しちゃったのかなあ。

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で、U.F.O.シリーズの新たな刺客『辛口 醤油まぜそば』です。「極太麵に絡む濃厚ダレ」で、「濃い濃いラー油マヨ付き」です。

Dsc_0218_copy_600x1067 マヨで(雑に)彩るとまあこんな感じ。全体的にジャンクな味が際立ってます。嫌いではないけれど、やはり本家『U.F.O.』があってこその変化球ってところです。正室あっての側室とも言えるでしょうか。

 

Dsc_0032_copy_1067x600 その点、正統派の直球って感じなのがこちら。マルちゃん『正麺 焼そば』。凄いです。なんか自信に満ちたシンプルさですね。

Dsc_0033_copy_600x1067 でも、出来上がりを見てみると、これですぜ。ピンクや淡グリーンの揚げ玉が、もの悲しいほどにチープ感たっぷりです。ストロングスタイルのはずが、いきなり腰砕けですね。ま、お味の方はそれなりにおいしかったですけど、これなら『U.F.O.』のがいいですね。王者の牙城は、なかなか崩せないのであります。

 

ところでカップ焼きそばで一番大切な事って何か知っていますか? それは、・・・湯切りの時に油断して麺をシンクに落とさないこと。これに尽きます(一度や二度はやってますよね?)。

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2021年5月24日 (月)

「茜色に焼かれる」:これでいいのか!   #茜色に焼かれる #石井裕也 #尾野真千子 #片山友希 #スターサンズ

1_20210524221201 映画『茜色に焼かれる』は、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石井裕也監督渾身の力作。青い夜空から茜色の夕空へと変わったわけですね。小生は今一つ評価していない『夜空~』ですが、『キネマ旬報』ベストテンの第1位に輝いたりしています。でも、確実にあの作品よりも良いですよ。コロナの時代に、病んでる日本社会への真摯なメッセージたり得ています。キネ旬ベストテンの上位を狙える作品です。

やっぱりスターサンズが配給に加わっています。近年の骨のある話題作はすべてここがらみです…『新聞記者』『宮本から君へ』『MOTHER マザー』『ヤクザと家族 The Family』そして本作。凄い打率です。どの作品も、「これでいいのか!」という我々の怒りを噴出させてくれます。

大江戸が好きな石井裕也の映画は『舟を編む』とか『川の底からこんにちは』であり、社会派方向に振れた時の彼とは相性が良くないのですが、この作品はそんな好き嫌いを超えた強さを持っています。その柱となっているのはやはり尾野真千子で、本年度の賞レースの主演女優賞部門の有力候補に違いありません。日本映画の歴史の中で、なんだかんだ描かれ続けて来た「ひどい運命の女が強くたくましく生きる」作品の流れに、大いなる足跡を残したと言っていいでしょう。この主人公のような人々が、ひどい目に遭わない社会になってほしい、政治の力で少しでもそういう方向に持って行ってほしいと切に願います。

尾野の中学生の息子を演じる和田庵くんや、風俗店の店長を演じる永瀬正敏もいいけれど、助演女優賞クラスだなと思ったのがケイさん役の片山友希! これまでノーマークだった人ですが、いやー、素晴らしいですよ。魂に訴える演技を見せてくれました。

観ていて怒りや憤りを覚える場面も多いのですが、ユーモアもクスッと笑える場面もあるってあたりが石井裕也作品。ラストなんか、なんだかわからんけど救われちゃいます。 そして、マスクやアクリルボードや消毒液がこれだけたっぷり出て来た映画は、今のところ初めてでしょう。時代の証言としても、後年意味を持ってくることと思います。

 

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2021年5月23日 (日)

「ジェントルメン」:ガイ・リッチーの原点回帰   #ジェントルメン #ガイリッチー #ヒューグラント

1_20210523235301 映画『ジェントルメン』は、ガイ・リッチー監督が初期の「らしい」作風に戻った犯罪映画。麻薬王の利権を誰が手にするかという大筋の中で悪者・曲者が跳梁跋扈する、なかなかにエッジの立った作品です。ガイ・リッチーもハリウッドで『シャーロック・ホームズ』や『アラジン』などの大作を作っていた反動でしょうか、ロンドンを舞台にした小ぶりの本作で原点回帰を果たしています・

キャスティングも独特。マシュー・マコノヒーが主役格ですし、さして有名ではないチャーリー・ハナムがビリング(キャストの序列)2番手につけてます。それはともかく、コリン・ファレルが外見も中身もちょっとユニークな役柄で、以前の彼にはなかった良い味を出しております。

でもでも、いつもと違い過ぎてびっくりでありながら目が離せないのが、ヒュー<還暦>グラント。ヒゲとメガネでイメージチェンジして、チョイ悪なカッコ良さです。酸いも甘いも噛み分けたって感じのオトナの貫禄もあって(もちろんユーモアもあって)、かなり良いです。ゲスいけど。

なかなかイキのいいクライム・アクションなのですが、スタイリッシュさやコミカルな味も悪くないのですが、まあ小生はそんなに好きなジャンルでも監督でもないので、「そこそこ」って感じの評価になってしまいます。でもやっぱりガイ・リッチーには、こういうのを作ってもらいたいですよねえ。

 

 

 

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2021年5月22日 (土)

「くれなずめ」:バカ騒ぎにちょい引く   #くれなずめ #松井大悟 #成田凌 #若葉竜也

1_20210522234401 映画『くれなずめ』は、松井大悟監督の新作ですが、出て来る男たちが(結婚披露宴とその2次会の間がメインなので)ブラックスーツに白シャツにネクタイ。つまり同じ松井監督の『バイプレイヤーズ』の主人公たちと同じ格好。実際、「あ、これは『バイプレイヤーズ』パクったな(って言っても自分でやってるんですけど)」ってシーンもありました。

観ていて、随分演劇的だなーと思ったら、やっぱり舞台版が先にあったそうです。時間や場所をある程度限定しての(まあ、映画版は回想シーンを多数入れ込んでますが)、男集団のグダグダのバカ騒ぎ。ただ、この世界にノれたかというと、正直むしろ引きました。そりゃそうですよね、自分が加わっていないバカ騒ぎなんですから。

そんな中で本作には「大きな仕掛け」が施されているのですが、割と早い段階でタネを割っちゃいます。ただ、それからがどんどん減速していくことも確か。終盤のあきれるような展開も含めて、いろんな意味で設計を誤った作品のように思えるのですが…。

成田凌、若葉竜也が出演していて、主題歌がウルフルズだというNHK『おちょやん』がらみ。でもこういう成田は見たことあるけど、今回の若葉はかなりワイルドでした。 そして一人オッサンが混ざってます(=目次立樹/でもこの人35歳なので、浜野謙太さんの方が5歳も上なんですが…)。そして前田敦子が妙にキンタロー化していたような…。

大江戸はやっぱり野郎6人のむさ苦しい映画よりも、女子6人の映画の方を観たいです。あ、それは『女子ーズ』か(でもあれは5人か)?

 

 

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2021年5月20日 (木)

ベルマーレ本「縦の美学Ⅱ」   #縦の美学 #湘南ベルマーレ #湘南スタイル

Center_0001_burst20210520215528235_cover 4月に『たのしめてるか。2020』を紹介(↓)したばかりですが、またも出ましたベルマーレ本。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-52e18d.html

その名も『湘南ベルマーレ 縦の美学Ⅱ』。そう、2013年に出た『縦の美学』(↓)の第2弾です。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-f17e.html

第1弾は96ページとかなり薄い本でしたが、今回は倍近い184ページとそこそこあります。でも(書店ルートに流通させるための)バーコードはついておらず、価格も入ってません。きっと関係者やメディアに配ったり、営業用に使ったりするのでしょうね(小生はベルマーレの通販サイトで買いましたが、あとは地元やスタジアムで売ってるようです)。

ベルマーレの歴史やサッカー哲学=縦の美学に関する章に加え、浮嶋敏監督をはじめ、アカデミーダイレクター、育成統括部長、U-12統括、坂本紘司スポーツダイレクターらがベルマーレのサッカーを語る章、齋藤未月・石原広教・田中聡らアカデミー出身選手のインタビュー、水谷社長、眞壁会長の言葉といった内容です。

浮嶋監督の就任以来、従来の「球際で負けずにボール奪取したら走力を生かしてゴールに迫る、縦に早いサッカー」から、次のステップへの進化を目指していますが、今期はそれが形になって来ました。ベルマーレのサッカーの定義が従来より複雑になっていますので、それを解き明かして共有するためにも必要な本なのです。明文化して共通認識にするということは、ブランドを守るうえで最も大切なことなのです。

「湘南スタイル」は、もともとは運営予算が小さく、タレントの少ないクラブが、何とかして勝つための工夫から生まれて来たものだと思います。でもそれはこのクラブの個性(ブランド)として、チームとサポーターと地元を結びつける哲学として、形を少しずつ変えながら進化しています。これからも末永く継承され続けていくことでしょう。

 

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2021年5月19日 (水)

ガッキーと源さんの結婚   #新垣結衣 #星野源 #ガッキーの結婚 #歌手ガッキー

ショーーーーゲキ!! 築地小劇場、いや、衝撃です!

仕事中にこのニュースを知って、それから仕事が手につきませんでした(ウソ)。

新垣結衣と星野源の結婚。びっくり度最大級です。びっくりしたなもう。「まさか」ですよねえ。しかも今になって…。連ドラ『逃げ恥』が終わって間もない頃だったら、まだ「勢いで」あり得る話かと思ったけど、4年半ぐらいたってるんですからねえ。虚を突かれました。こういうストレート過ぎる展開って、ちょっとありません。

Dsc_02772_copy_1024x7392 ガッキーさんのファンとしては、ちょっとモヤモヤするものもありますね。星野源は今でこそ才気あふれる爽やかなミュージシャンってところですが、10年ぐらい前のサケロック時代にはエロ・エッセイばかり書いてたじゃないか! 顔もイグアナっぽいし。と、負け犬の遠吠え的な文句の一つも言ったりするわけです。

やっぱり「職業としての結婚」だったりするのでしょうか? 契約書があったりするのでしょうか? などといろんな事を思って、心は千々に乱れます。千々和ミゲルって変な名前ですね。

小生は歌手としての新垣さんのファンだったりするのです。3枚のアルバム『そら』『虹』『hug』も持ってますし、1stシングルの『Make my day』も。ガッキーさんは何しろ声がいいですから。あのか細く美しい声。歌唱も繊細で、力の抜け方がなんとも良いのです。『Make my day』と『hug』は永遠のマイ名曲です。3年かそこらで、早々に歌手活動をやめてしまったのが残念です。

こうなったら、星野!ガッキーさんを大切にしてくれよ。火曜日はハグの日だからな。家事はちゃんと分担制にしないと、つっこまれるからな! そして、大江戸にはまだのんさんや松本穂香さんがいるから大丈夫です。よし!

(追記)    ネット上には、新垣結衣がレプロとの契約を終了できて(一部業務は継続との報道)良かった/むしろそっちにおめでとう、との声が多数出ております。皆さん、わかっていらっしゃる。

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2021年5月18日 (火)

今日の点取占い312   #点取占い   #点取り占い

Tripart_0001_burst20210518233011310_cove ビールをのんではいけません   8点

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2021年5月17日 (月)

「大綱引の恋」:太鼓を叩くだけなので…   #大綱引の恋 #佐々部清 #一番太鼓 

1_20210517223201 映画『大綱引の恋』は、昨年急逝した佐々部清監督の遺作。エンドロールの後には、佐々部監督のお写真と言葉が画面に出ました。

鹿児島県川内のご当地映画です。こんな大綱引があるんですね。ある種の「奇祭」の範疇かも知れません。両軍で3000人もの男たちが引き合い押し合い、長時間をかけて戦います。何百メートルもある巨大な綱は保管してあるのではなく、毎年藁から現場で綯(な)われるんですね。9時間もかけて…とか、映画の中で言ってました。びっくりです。

佐々部清さんの作風は、愚直というか、誰からもわかりやすいもの。センスとか洗練とか才気とかとは対極にある作風で、大江戸は正直好きではありません。本作も、とにかくオーソドックスであり、ごく普通に、時には笑っちゃうほど強引に物語が進みます。家庭内のケンカとか、キスシーンとか、「これはコントか?」ってぐらい描写がヘタなんですけど、そこらも「らしさ」でしょう。

でも明らかに良くないのは、大綱引の勝負の行方を映像で説明しないで、言葉でだけ示すこと。それはないですよねー。映画にする意味ないじゃん。まあ、そもそもこの競技の花形であり、主演の三浦貴大がその役を務める「一番太鼓」ってのが、地味! 陣太鼓を手にもってお箸みたいな棒で叩き続けるだけ。戦いようがないじゃないですか(皮がヘタったので、太鼓を入れ替えるなんてドラマはありましたけど)。腕が疲れるでしょうけど、そしてやってる人は真剣勝負なのでしょうけど、申し訳ないけど映画にすると変に見えます。練習風景だって、川べりで上向いて太鼓をたたくだけですもんねー(申しわけないけど、これまたギャグみたいで…)。『ロッキー』みたいにする術がないのです。

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2021年5月16日 (日)

「もぎりさん」とシネマ・チュプキ・タバタ   #もぎりさん #片桐はいり #キネカ大森 #シネマチュプキタバタ #唐田えりか 

Dsc_02732_copy_1024x587 初めて田端のシネマ・チュプキ・タバタへ行って、ショートムービー『もぎりさん』全12話の一挙上映を観ました(12話まとめても30分です)。片桐はいりさんが自宅近所にあるキネカ大森で「趣味の“もぎり”」をしばしばやっているというのは、有名な話。で、キネカ大森さんが上映前の「先付けショートムービー」としてこの『もぎりさん』を作ったのは2018~19年。ネットで2話か3話無料公開されていたのを見たことはありましたが、こうして全部を観たのは初めてのことです。

各話2-3分。片桐はいり=もぎりさんとキネカ大森の支配人(川瀬陽太)や従業員(佐津川愛美)とお客さんたちの織り成す、どーでもいいドラマです。ま、それでも大江戸のような映画館好きには、なかなか楽しいのです(エキストラで出たかった)。ジワる系のユーモアです。

監督は大九明子、菊地健雄、鈴木太一、瀬田なつきが務めております。回によって前野朋哉、今野浩喜らゲストが登場してますが、第10話には唐田えりかさんが出演してます。まだあどけなさが残る感じでした。場内でスクリーンを見つめる場面の横顔がきれいです。2019年だから、あの騒動の少し前に撮ったのでしょうけれど、まったく惜しいことです。

それにしてもキネカ大森の映画を別の劇場でかけるってんですから、太っ腹というかなんというか…。このCinema Tupki TABATAって、初めて来たんですけど、田端駅から徒歩5分ぐらいの地味な場所にあって、小さなビルの小さな入口の奥にあって、座席が15席しかありません。それが現在はコロナ対策で12席しか使っておらず、一番後ろの木製チェア席3つを足して15席。うーん、たぶん東京一小さな映画館でしょうねえ。でもアットホームでいい感じのコヤでした。

Dsc_02714_copy_1024x705 帰りがけに『私をくいとめて』(現在同館で上映中)の絵ハガキをプレゼントしてくれました。はいりさんとのんさんが並んでもぎりさんの変則頬杖ポーズをしている、かわいいイラストのレア品。ただ、「キネカ大森 2021.2.13」と大きく入ってます。きっとイベントのお土産用だったんでしょうね。行ってもないのに、持ってていいのか??って思いが、ちょっとよぎりました。ま、いいか。ありがとうございました。

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2021年5月15日 (土)

「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」:本造りのお仕事映画としても上質   #映画森山大道 #過去はいつも新しく未来はつねに懐かしい #写真家森山大道 

1_20210515230701 映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』ってタイトルを聞いてまず思ったのは、クレイジーケンバンドの『愛があるなら年の差なんて』という曲の歌詞:「昔誰かが言ってた言葉 過去はいつでも新しくて 未来はつねに懐かしいって なんとなくわかる気がした」ってフレーズ。ググってみたけど、誰の言葉かわかりませんでした。同名の大道さんの本が2000年に出てるので、そこが元なのかなあ?

緊急事態宣言で4月30日の公開が延びてましたけど、ようやく公開された本作、いやー、素晴らしいドキュメンタリーでした。2年前に当時80歳の森山大道に密着して、東京の街でコンパクトカメラ(ニコン・クールピクス)を手に撮り続ける彼の姿と、過去からの作品、そして半世紀前(1968年)のデビュー写真集『にっぽん劇場写真帖』の新生プロジェクトの様子を描きます。

80歳になっても変わらず創作意欲旺盛な大道さんも面白いのですが、実は編集者と造本家と組んだ出版プロジェクトの描写の方が更に面白かったりして、一作で二本分楽しめる構成になっておりました。何しろ造本家が北海道で材料木を伐採するのを見つめるところから本造りが始まっていくし、その木材~製紙~印刷・製本と言う過程の映像が素晴らしく(これだけでもドキュメンタリーになりそうですし)、並行して描かれる編集打ち合わせ~資料の整理~製作~用紙決定~校正~擦り出し立ち会い~完成品チェック~森山さんのチェックという流れも(この方面の隅っこをちっとはかじったことのある大江戸としては)面白くてたまりませんでした(森山さんのチェックの、あの緊張感!)。「お仕事映画」としても上質なのです。あのおしゃれなプリンティング・ディレクターさん、「1㎏中に5gのスミ・インクを足す」という職人の感覚で見事な結果を出すあたり、カッコ良すぎます!

撮影も、音楽も、映画的に上質です。そして大道さんの写真はやっぱり力があるし、凄い。街中で面白いと感じる対象なんて、小生と似ていて、親近感を感じもしました。でも、あんなコンデジであの世界を作ることができるなんて、やっぱりマジックです。

監督・撮影・編集の岩間玄さん、良い仕事をしましたね。

 

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2021年5月14日 (金)

バターどら焼き、うまいっす!   #どらやき #バターどら焼き #バターとら焼き #どら焼 #純生クリームどらやき 

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どら焼きはかなり好きです。文明堂の『三笠山』、いいですよね。

そこまでの格はないけれど、新宿中村屋の『どら焼』だって、オーセンティックな良品です。北海道小豆使用。あたりまえだけど粒あんです。やや小ぶりかな。でも真面目なおいしさですよね。

Dsc_0215_copy_600x1067 でも近年はいろんなどら焼きが出ております。こちらは、ローソンで売ってた『バターどら焼き』…かと思ったら、よく見ると「とら焼き」と濁点がありませんんね。あー、確かに表面の焦げ目がトラっぽいです。 さらには「自家炊き粒餡とバタークリーム」って書いてあります。北海道産バター使用です。バタクリマニアの大江戸としては、ほっとけない商品です。

で、やっぱりメチャうま! ああ、バターの塩気があんこの甘さを引き立てます。これは素敵! うっとりしちゃいますね。

Dsc_02693_copy_774x600 ところが調べてみると、これってもともとシャトレーゼの人気商品なんですって。製造元もシャトレーゼ(常にいい仕事してる会社です)。

で、こちらが本家『バターどら焼き』です。あれま、見た目のトラ風しましまも同じなんですね。お味も同じ。魅惑のバター塩とつぶ餡のハーモニーなのでした。いやー、やっぱりうまいっす。

Dsc_02702_copy_704x600 で、シャトレーゼには『純生クリームどらやき』なるものもありまして。こちらも北海道産小豆の粒あんと生クリームのハーモニー。まちがいなくうまいパターンですね。

Dsc_02713_copy_1104x600 ホットケーキのような端正な皮。いやー、円相のように完璧です。トラ模様と好一対ですね。

Dsc_02723_copy_1280x600 断面を見ると、こんな感じ。生クリームははっきり見えるけど、バターの方はよくわかりませんね。でも、大江戸の軍配はバターに上がるのです。そういうものなのです。あっぱれ!

 

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2021年5月13日 (木)

東京の映画館がだいぶ営業再開してます   #東京都の映画館再開 #東京のミニシアター #緊急事態宣言下の東京の映画館

5月11日で終わるはずだった東京都の緊急事態宣言が31日まで延長となりましたが、映画館で1,000㎡未満の所はかなり営業を再開し始めましたね(時短で)。喜ばしいことです。 (写真は5月20日で閉館となるアップリンク渋谷)

Dsc_02363_copy_1024x585_20210513230901 もともと4月25日から5月11日の間も(シネコンなどと違って)休業要請に該当しない、つまりお願いレベルだった映画館のうちいくつかは時短で営業を続けてました。(新宿)K's cinema、(渋谷)アップリンク、ユーロスペース、シネマヴェーラ渋谷、シアター・イメージフォーラム、(池袋)シネマロサ、文芸坐をはじめ、岩波ホール、キネカ大森、ラピュタ阿佐ヶ谷、ポレポレ東中野、飯田橋ギンレイホール、下高井戸シネマ、下北沢トリウッドの14館(のちにCINEMA Chupki TABATAも加わりました)がやっておりました。もちろん、座席は一席飛ばしの市松模様にするとか、検温、消毒、マスクの徹底とか、飲み物以外禁止とか、換気とか、もろもろの対策はこれまで以上にしっかりと行っておりました。座席数が半分以下になっても、時短や換気で上映回数が減っても、補償は「協力金1日2万円」だけです。

で、今回の延長に当たっては「演劇=OK、映画(とプラネタリウム)=NG」という謎の方針が東京都の方から示されて、しかもその根拠が全く示されなかったため、業界としても怒っちゃったわけです。これだけ世間一般よりもしっかりした対策をした映画館で、マスクして黙って観てるわけですから、ポップコーンとか食べ物の販売さえやめれば問題ないでしょうに。映画館ではクラスターは一切発生していないわけでもありますし。舞台上で役者がマスクをつけずに発声する演劇はOKで、映画はダメってのが謎過ぎます。さすがに堪忍袋の緒が切れますよね。全興連は抗議文を東京都に送りましたし(↓)、都庁前でのサイレントデモもニュースになっておりました。

https://www.cinematoday.jp/news/N0123352

で、12日からお仲間のミニシアターや小ぶりな映画館が増えております。(銀座・有楽町)シネスイッチ銀座、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ有楽町、(新宿)シネマート新宿、EJアニメシアター新宿、新宿武蔵野館、シネマカリテ、テアトル新宿、(渋谷)ヒューマントラストシネマ渋谷、渋谷HUMAXシネマ、ホワイトシネクイント、Bunkamuraル・シネマ(14日から)といった所が加わりました(ほかにもあるかもしれません)。なんか理不尽に虐げられた民の意地を見る思いがいたします(今回の百貨店の休業と営業再開も似たところがありますよね)。

大江戸としても、観る映画が正直底をついてきていただけに助かります。都は結局根拠を示せるわけもなく、バックレるんだろうなあ。ひでーもんです。後追いでもいいから、もっときちんとした補償を!

 

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2021年5月12日 (水)

とらとらうまうまバー、うまいっす!   #とらとらうまうまバー

Dsc_02492_copy_1024x490 森永からセブンイレブン限定で新発売となったアイス『とらとらうまうまバー』が、とってもおいしい件。

Dsc_02693_copy_736x490 チョコバナナ味ってことで、昔ながらのチョコバナナアイスみたいなものを想像していたのですが、さにあらず。

Dsc_02702_copy_677x490 クリーム色のアイスにパリパリのチョコレート片がランダムに入っておりまして、ソノパリパリ感がハンパないんです。

しかも森永アイスの伝統として、チョコレートの味がハンパなく上質。そっちに感動するんでバナナ味は二の次になってしまうのですが、でもチョコとバナナといえば相性はバッチリなので、きちんとまとまっています。ちなみにバナナ果汁2%入りです。

Dsc_02683_copy_932x490 と、アイス本体はサイコーなのですが、このパッケージもご覧ください。表も裏も「とらとらうまうまバー」の下に何か書いてあるのを消して、「とらとら」を貼りつけたようになっていますよね。これ調べたら、以前に第一弾として『しましまうまうまバー』ってのを出していたんですって。シマウマですね。その第二弾としてできたのが今回の『とらとらうまうまバー』ってわけ。トラウマですね(笑)。

 Dsc_02712_copy_1150x490 あー、だから黄色。だからトラ模様っぽい…と、いろんなことが腑に落ちます。シマウマやトラのイラストもそこかしこに…。

Dsc_02672_copy_868x490 そして、見落とさないでください! 右下のトラさん(白虎ですね)のシマシマがバーコードになっております! うーん、気が利いてますね(まあしかし、これはシマウマ仕様ですけどねえ)。

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2021年5月11日 (火)

最近の缶ビール雑感   #キリンスプリングバレー #エビスプレミアムエール #一番搾り糖質0 #パーフェクトサントリービール #アサヒビアリー

Center_0002_burst202103281948392702_copy 最近の缶ビールについての雑感。

まずはキリンの『スプリングバレー 芳醇496』。クラフトビールです。なので、普通の缶ビールよりも何割か高価なのですが、クラフトビールってそういうもんですからね。日本の缶ビールで赤系の色ってのは珍しいですね。やっぱり、蒸し暑い夏に爽快感を求めて飲むところがメイン需要ってことで、暖色系は敬遠されるのでしょう。こいつは、なんかヨーロッパのビールみたいなデザインです。お味の方はいかにもクラフトビール。でも万人向けにするために、あまりクセを出さずにまとめましたって感じ。悪くないと思います。ま、こっち系がダメな人には、どうしたってダメなんでしょうけど…。

長谷川博己がCMやってますけど、記者会見で「やっとキリン(からのCMオファー)が来た」って言ってたそうです。うまい!

 

Dsc_0251_copy_600x1067 スプリングバレーに対するサッポロ側からの回答かも?と思ったのがこちら。『エビス プレミアムエール』です。クラフトビールっぽい香りの強さ。ま、要するにエールなんですよね。で、こちらも強過ぎるクセは避けていて、悪くないですよ。値段も普通のビールよりはちょっと高いけれど、スプリングバレーほどには高くない。つまり、エビスの価格なのです。でも大江戸は、普通のエビスの方が好きですけどね。

 

Center_0001_burst20210420200239714_cover 続きましては、去年から出ているキリンの『一番搾り 糖質0』。まあ第3のビールや発泡酒ではよくある「糖質ゼロ」を日本で初めてビールでやったってことですが、でもねー…。やっぱり「一番搾り」と言えども、薄めたビールみたいな感じになっちゃうんですよねー。健康志向の反映とはいえ、ちょっと残念な商品です。

 

Dsc_0187_copy_600x1067  青い缶が続きますが、こちらも「糖質ゼロ」のビールです。『パーフェクト サントリービール』。こっちもビールのうまさと糖質0を両立させようとしている商品のようですが、うーん、両立してませんよね。どうしても水っぽさが出てしまってます。残念です。パッケージデザインもなんだか野暮ったいし…。

 

Dsc_02063_copy_600x925 そして最後に、黒缶です。いちおうアサヒも出しておかないとねってことで、アサヒの『ビアリー』です。こいつのウリは、「微アルコール」。0.5%のアルコール度数なので、ノンアルじゃなくて微アルです。ノンアルよりはビールらしい味わいってことのようですが、うーん、まあ大差はありませんね。ドライバーさんは飲めないわけですし、需要は健康診断の前日用ぐらいかなあ(あとは下戸の人のお付き合い用)。

黒いパッケージデザインってのも謎。商品イメージと乖離しているのでは? いやー、こいつもいろいろ残念なのでした。

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2021年5月10日 (月)

佐藤卓 展 MILK   #佐藤卓 #佐藤卓展ミルク #MILK #奥野ビル

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アート・ディレクター佐藤卓さんの展覧会『MILK』(~5/15)を観に行きました。会場は銀座1丁目・奥野ビルの3FとB1にあるギャラリー「巷房(こうぼう)」。この会場では12年前の2009年にも佐藤卓さんの展覧会を観ておりました。その時の記事はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-1fe5.html

奥野ビル、久々に行ったけど随分と賑やかになってました。小さなショップや教室なんかが増えていて。

現在東京では美術館や大きなギャラリーは閉館中ですが、この展覧会は地味にやってます。

Horizon_0001_burst20210510181308955_cove さて、まず3Fから。巷房の古い木のドア、いいですね。そのあたりには「3名までしか部屋に入れない」というコロナ対策の一文もありました。幸い夕方のその時間帯にいたのは小生一名のみ。

Dsc_02673_copy_1067x600 壁面から生えているのは、牛乳パックの一部分。タイトルが「MILK」ですもんね。それが巨大なんです。

Dsc_02682_copy_1067x600 これは当然、佐藤卓さんの代表作である「明治おいしい牛乳」なのですが、はっきりとわかるようには出してありません。以前、松屋銀座で開いた『デザインの解剖展』においては、はっきりと「明治おいしい牛乳」のパッケージを分析・解説していたのですが、今回はもっとアート寄りのアプローチです。

Center_0001_burst20210510181239391_cover 床の一隅には牛乳のパッケージをシュレッダーにかけたものが積まれていました。これも「明治おいしい牛乳」かどうかは、まったくわからない状態になっているわけです。

 

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で、続いてB1の会場に行ってみると、今度は「一度に入れるのは5名まで」とい貼り紙がありました。でもやっぱり大江戸一人のみ。咳をしても一人。しなかったけど。

 

そしてやっぱり巨大な牛乳パックの一部のようなもの。でもこんなスクリューキャップになってるのなんか、知りません。あるのかしらん?

Dsc_02704_copy_682x600 壁にある同心円の「蛇の目」みたいなマーク(どこかで見たような…)は、近寄ってみるとなんと!シュレッダーで切り刻んだパッケージを貼り合わせたものなのでした。

Dsc_02712_copy_932x600 てなわけで、もう一つの薄暗い部屋を覗くと、はい、やっぱりありました、袋詰めになった刻み屑。

てなわけで、今回はかなりコンセプチュアルなアート展なのでありました。

そういえば、砂糖たくさん、いや佐藤卓さん、先日紫綬褒章を受章なさってましたね。おめでとうございます。

 

 

 

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2021年5月 9日 (日)

「ブータン 山の教室」:かわいさの破壊力   #ブータン山の教室 #岩波ホール #ペムザム

01_20210509233801 映画『ブータン 山の教室』は、この状況下でも岩波ホールで上映中。清く美しく面白い作品でした。

いまだに世界にはこういう所もあるんだなあ、と驚きつつ、ある種の懐かしさを感じもするようなピュアな作品。実際に高地の村で、人々の暮らしを撮影し、登場人物も何人かを除いてその村の人々(子供たちは全員)。ドキュメンタリーに近い味わいもあります。

主人公の先生は香川真司に松坂大輔をまぶしたような顔。アジア人ですねえ。この人が山にたどりつくまでに110分の映画のうち40分近くを費やします。その間に、この人のダメダメな所をじっくり描いていき、その後の変容とのドラマを成立させる下地を作っていきます。とはいえ、ちょっと長いですけどね。

現代の現実も踏まえながらのしみじみと良い作品ですが、その中に「幸福度ランキング世界一の国」というブータンへの懐疑もちょこっと入ってたりして、そういった意味でも意義深いと思いました。

そして学級委員の女の子(撮影当時9歳だったそうです)ペム・ザムちゃんのかわいさったら!! 映画史上のかわいい女の子ランキングがあったら、『ミツバチのささやき』のアナ・トレントに迫るほどのかわいさです。予告編にも出て来るけど、丁寧におじぎをして「おはようございます」と挨拶するだけで破壊力抜群です。瞳キラキラの笑顔です。 (以降ネタバレあり) 主人公が村を去る時に彼女が目に涙をためてるリアル泣きべそ顔を見て、もらい泣きしない人がいるのでしょうか?ってほどに胸を打たれて涙腺崩壊しちゃいました。

遠景の山々を捉えたりした美しい映像も見ものです。それと、ブータンの人々の民族衣装って、はっきりした明るい色が組み合わさっていてキレイですね、いいですね(男性は地味な色だけど)。

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2021年5月 8日 (土)

「14歳の栞」:みんなちがってみんないい   #14歳の栞 #中学2年生のドキュメンタリー

1_20210509001301 映画『14歳の栞』は、春日部市の中学校の2年6組の生徒たち35人に密着したドキュメンタリー。卒業間近の3か月ほどの日々を撮影していきます。いい所に目をつけたドキュメンタリーです。

面白いのは、ほぼ等分に一人一人を描いていくこと。みんなが、一人一人が主役。それが積み重なっての2時間。それほどドラマチックなことは起きないので、最後の方はさすがに少々飽きて来ますが(もう少し短くまとめた方がいいと思いましたが)、それでもずーっと見てられます。面白いです。みんな良い子たちです。みんなちがってみんないい。

おとなし目の中学なのかも知れないですが、割とみんな穏やかで、とんでもないヤンキーとかはいません。それでも、車椅子の子がいたり、みんなと一緒に授業を受けない子がいたり、クラスの奴らを馬鹿にしているような子がいたりと、まあいろいろです。

ある意味つまらないこと、悩まなくてもいいことでで、みんな悩んでいたり不安を感じたりしています。まあ14歳って、そうですよね。自己と他者の関係性、間合いの取り方がわからなくて悩む。「大丈夫大丈夫。なんとかなるから。」と言ってあげたくなります。

生徒たちもよく撮らせたよなあ、と思うような場面もあります。映画になるのに、こんなこと言っちゃっていいの?ってな発言もあります。そういった意味では、よくぞ撮ったって感じです。ただ、欲を言えばもっと中心になる人物がいて、ドラマチックな抑揚をつけてほしかった気がします。それと、担任の先生にももう少し踏み込んでほしかったなあ。

でも、今の時代もあんな感じでバレンタインのチョコを渡す子どもがいたり、そのお返しがあんな感じで行なわれてるんだっていうあたりは、フレッシュでアオハアルでとってもステキでした。

 

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2021年5月 7日 (金)

果物の砂   #フルーツサンド #fruitsand #誤った英語表記

Dsc_01832_copy_1024x986_20210507235501 先日、市ヶ谷駅で見かけた期間限定ショップのポスター。

カラフルでおいしそうなフルーツサンドのポスターです。でもねえ…

Dsc_01837 「Fruit Sand」って書いてありますけど、これを和訳すると「果物の砂」!

うーん、じゃりじゃりですね。一気に食べたくない感じになりますね。

FruitsとせずにFruitとしたところはいいのですが(名刺を形容詞的に使うときは単数形になる)、ここはやはり“Fruit Sandwiches”としてもらいたかったところであります。

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2021年5月 6日 (木)

日比谷のゴジラ像の頭に鳥!   #日比谷のゴジラ像 #ゴジラ像の頭に鳥

Dsc_02152_copy_1024x666 日比谷シャンテ広場のゴジラ像(シン・ゴジラ像と呼ぶべきか?)、よく見ると頭の上に鳥! 鳥を見た!

Dsc_02143_copy_768x1065 リトラかラルゲユウスかって感じですね(わかる人にはわかる)。まあ、鳩でしょうけど。

Dsc_02143 銅像の頭の上に鳩ってのは、上野の西郷さんでもわかるようにしばしばあることだと思いますがよりによってゴジラの頭に乗るとはねえ…。怒ったゴジラが熱線を吐いたりしたら、焼き鳥になってしまうのではないでしょうか?

Dsc_02162_copy_1024x655 焼き鳥になったら、少し先のガード下の焼き鳥屋で供されるのでしょうか?

せめてフンはしないであげてね。かっこいいゴジラ像の頭から白いフンが垂れてたら、悲しいじゃないですか。いくら平和の使者の鳩さんだからって、ゴジラ・ファンの方々が許しませんからね。

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2021年5月 5日 (水)

松原のお富士さん   #松原のお冨士さん #富士塚 #冨士塚 #全国オートバイ総本社 #お百度 

Horizon_0001_burst20210429120318281_cove ゆるジョグをしている時にたまたま見つけたのですが、京王線の代田橋と明大前のぐらいに、「松原のお冨士さん」なる神社がありました。

Dsc_02274_copy_576x860 住宅地の中に突然現れるし、駅と駅の間の地味な場所なので、驚きました。有名でもないので、タウン情報としてお目にかかった記憶もないし…。神道扶桑教というところの神社のようです。

立て看板によると、神道扶桑教の起源は元亀3(1572)年にまで遡るそうで、冨士山や冨士講とは深い関わりがあるようです。

Dsc_02334_copy_1107x576 もともとは明治時代に芝神明町(浜松町)に建立されて、この地に移転したのは大正8(1919)年だそうです。その頃は今よりも高い10mほどの立派なお冨士さんだったようです。現在は推定4m程度でしょうか。

先ほどから「お冨士さん」とか「冨士山」とか書いてますけど、この看板などでは点のある「富士」ではなく「冨士」という表記を使っているので、それに倣いました。

Dsc_02302_copy_987x576 本殿の右手前、枯山水の奥に冨士山があります。品川神社や千駄ヶ谷の鳩の森神社や中央区湊の鉄砲洲稲荷神社同様、火山岩を積み上げた築山です。

Dsc_02314_copy_905x576 看板の写真を見ると、昔は信者が登ったりしていたようですが、今は登れない(入れない)ようになっています。

麓に穴が開いていて、奥に何かあるのが見えますが、何なのかはよく見えませんでした。

Dsc_02323_copy_576x853 そして、向かって右側の頂上手前には神様の祠があるのでした。いやー、ありがたいありがたい。

 

Horizon_0001_burst20210429120701844_cove この境内には、入口のすぐ右側に「道開社(みちびらきしゃ)」なるものがあって、なんと「全国オートバイ総本社」という札が立っておりました。そうかー、全国のバイカーたちが安全を祈願しに来たりするのでしょうかねえ。

Dsc_02345_copy_576x852 反対側、入口の左手には「百度」と刻まれた岩の碑が立ってました。中国の検索エンジン「百度(バイドゥ)」のことではありません。「お百度を踏む」ってやつですね。本殿でお参りして、この石まで戻って来て、ってのを百回繰り返して願いを叶えようとするわけですね。でも、夜中とかにそういう人を見ちゃったら、・・・気まずいというか、むしろコワイですよね。

そして後ろに立ってる木も、いかにも年代物で、ゴツゴツ&ひねりが入っていて、いい感じに苔むしてました。

いやー、なかなかではないですか。なんで皆さん、ネタにしないんだろう? かなり興味深い名所でした。

 

 

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2021年5月 4日 (火)

おニューのランニングシューズ   #ランニングシューズ #ウルトラブースト20 #アディダスランニングシューズ

Dsc_02432_copy_608x1216 前のやつがだいぶヘタって来たので、ランニングシューズを久々に新調しました。大江戸はいわゆる「ファン・ラン」のランナーなので、タイムを縮めようとひっちゃきに走ったりはしません。なので、シューズに求める要素は、1に膝などを故障しないための衝撃吸収性、2に快適に楽しく走るためのクッション性、3に好みの色やデザインやブランドであることです。だから最新モデルではなくて、型落ちでもオッケーなのです。

Dsc_02442_copy_657x1163 今回買ったのは、アディダスの「ウルトラブースト20」。色はシグナルピンク×黒。アディダスの衝撃吸収素材BOOSTフォームを従来よりも20%多く使用しているそうです。

と言っても、これが発売されたのは2020年の1月。1年以上たっていて、新作21が出ているので、公式サイトでSALEになってたところをゲットしました。お買い得ってゆーか、税込24,200円(この価格だと買わない)が半額の12,100円になっておりました。おー、型落ち上等です。ふだん仲間たちと走るとかは皆無なので、型落ちだろうが何だろうが、人の目を気にする必要がないのも気が楽です。

それにこういう色の大流行は少し前だったのか(駅伝やマラソンのTV中継で、こんな色のナイキの厚底ばかりが揃っていたのはしばらく前ですね)、今は黒や白ばかりが多くてつまらないんですよね。スポーツウェアにはデーハーな色を求める大江戸なのです(その方が楽しいじゃないですか)。

Dsc_02413_copy_1077x578 靴ってものは基本的にお店で試し履きをしないと、同じサイズ表示でもまちまち。同じブランドでさえもデザインで違って来ます。ビジネスシューズは必ずリアル店舗で買う大江戸です。でもランニングシューズは(ビジネスシューズよりも1~1.5cmデカいサイズになるのですが)一度フィットすれば、同じメーカーだったら同じサイズでオッケー(小生の経験の中では、ってことですが)。お得なネットショッピングを利用しやすくなっております。

Dsc_02422_copy_876x623 早速走ってみましたが、いやー、快適快適。包み込まれるようなニット素材のフィット感。やさしくて軽やかな感触と、適度なクッション性。実に気持ち良い履き心地でした。そしてタウンユースにも使えるオシャレ感がありますので、街歩きでデニムに合わせてもグッドでした。しばらくはお世話になりますです。

 

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2021年5月 3日 (月)

「SNS 少女たちの10日間」:不快なネットの闇   #エスエヌエス少女たちの10日間 #映画エスエヌエス 

1_20210503230801 映画『SNS 少女たちの10日間』は、チェコの衝撃的なドキュメンタリー。観ていて、思ったよりもダメージを食らいます。なんか、ずーっと不快で、醜いものと恐ろしいものを見せつけられている感じで、なんか犯罪現場に立ち会っているような不安な気分になるのです。

まさに「ネットの闇」であり、こういう世界は当然想像していましたが、でも現実の映像として見ると、かなりショッキングですし、キツイです。画面越しの男たちの顔にボカシがかかり、目と口だけが見えるという映像(顔)がとても不気味なので、それを見続けることに非常な緊張感が伴うのです。

(以降少々ネタバレあり) それだけに「心の清らかな正しいイケメン君」の登場には、女優さんや現場のスタッフと同じように感動してしまうのですが、一方であまりにも「白馬の王子」的なので、ちょっとシャクですね。

クライマックスの直撃シーンは、緊張するとともに変態おじさんの逆ギレに口あんぐり。うーむ、凄い開き直りです。 いずれにせよ、これはチェコだけの話ではなく、世界中で同じように存在する問題のはずですから、それぞれの国で同様の手法で作られてもいい作品だと感じました。きっとお国柄が出るんでしょうねえ。

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2021年5月 2日 (日)

「異邦人」(1967):太陽がまぶしかったから   #異邦人 #ルキノヴィスコンティ #マルチェロマストロヤンニ

C5a06e2e8f5864b2 映画『異邦人』('67)のデジタル復元版(イタリア語版)がこの3月5日から新宿のシネマカリテ他で公開されたのですが、その時は観逃してしまいました。で、昨日から下高井戸シネマ(都内で営業している数少ない映画館の一つ)で上映してるというので、行って来ました。もう半世紀以上前の作品ですが、日本公開時(’68年)の「キネマ旬報ベストテン」では第8位だったそうです。

監督=ルキノ・ヴィスコンティ、主演=マルチェロ・マストロヤンニ、製作=ディノ・デ・ラウレンティス、撮影=ジュゼッペ・ロトゥンノという鉄壁のイタリアン・オールスターズです。もちろん原作のカミュや、共演のアンナ・カリーナ、ブルーノ・クレメルなどはフランス人ですけど、まあ言語がイタリア語ですからね。

(以降少々ネタバレあり) 舞台となったアルジェの暑さにこだわった映像です。まあ、暑さと太陽にやられちゃって人を殺したって話ですから、そこは重要ですよね(でも、あまり説得力を持って描かれているとは思えませんでした。そこは小説ならではの世界なんでしょうか…)。マストロヤンニのライトグレーのスーツは、常に背中が汗で濃グレーになっちゃってますし、誰も彼もがハンカチで汗をぬぐい続けています。法廷ではみんなが団扇みたいなものであおいでいます。

終盤、闇の中にマストロヤンニの顔だけが浮かび上がる映像ってのは、「斬首」を連想させるもので、うまいと思いました。その一方で、今では絶対に使わないような変なズームが 多いのは、’60年代後半から’70年代前半の映画に見られる当時の流行。今は違和感たっぷりですねー。 ま、でも全体的には面白かったですよ。そして、全編を通してジュゼッペ・ロトゥンノの撮影が見事です。

それはそうと、海の場面でマルチェロが着てた水着が女子のスクール水着みたいなやつだったのが、へんちくりんでありました。第2次大戦前という時代を表しておりますねえ。

 

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2021年5月 1日 (土)

「ブックセラーズ」:紙の本への愛   #ブックセラーズ #映画ブックセラーズ #本への愛

1_20210502001401 映画『ブックセラーズ』は、ニューヨークのブックセラーやブックディーラー、コレクター、さらには古い希少本の周辺の様々な人々をめぐるドキュメンタリー。日本版のキャッチコピーは「本のない人生なんて」ですが、まさに本に人生をかけた人々のあれこれを見せてくれます。

出て来る人たちが、誰も彼も個性的(今は「誰も彼も彼女も」とか言わないと、ポリティカリー・コレクトではないのかなあ?)。それぞれの話やエピソードを聞いていると、みんな本へのこだわりや愛情が強くて、とにかく面白いのです。そして、みんな英語がきれいで、聞き取りやすい。落ち着いて、聡明な話し方なのです。

やっぱり、「本への愛」が誰からも感じられるのが素敵なところ。デジタルではなく、あくまでも物質としての本へのこだわりですし、その物質感こそが素晴らしいのです。重さ、大きさ、革の装幀の美しさ。欲を言えば、もう少し文字(フォント)や紙へのこだわりも見せてもらいたかったところです。でもこの作品はどこもかしこも本への愛に溢れているから、観ていて気持ちの良いチャーミングな映画になっております。

まだ紙の本がなくなることはないでしょうが、もちろん危機感はあります。でも、結局紙ってデジタルよりも残っていくんですよねー、いろんな意味で。だからまあ保存のためには、紙とデジタル・データの2本立てが必要だと思います。それに紙の本の「一覧性」って、本当に便利だと思いますよ。それに愛する対象としては、やっぱり紙の本でしょうから。キンドルで読むデータを愛するってのは、なんか違う気がしますもんね。

だから大人は、紙の本の素晴らしさを若い世代に伝える義務があると思うのです。あ、映画館で観る映画の素晴らしさもね!

 

 

 

 

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