「ブータン 山の教室」:かわいさの破壊力 #ブータン山の教室 #岩波ホール #ペムザム
映画『ブータン 山の教室』は、この状況下でも岩波ホールで上映中。清く美しく面白い作品でした。
いまだに世界にはこういう所もあるんだなあ、と驚きつつ、ある種の懐かしさを感じもするようなピュアな作品。実際に高地の村で、人々の暮らしを撮影し、登場人物も何人かを除いてその村の人々(子供たちは全員)。ドキュメンタリーに近い味わいもあります。
主人公の先生は香川真司に松坂大輔をまぶしたような顔。アジア人ですねえ。この人が山にたどりつくまでに110分の映画のうち40分近くを費やします。その間に、この人のダメダメな所をじっくり描いていき、その後の変容とのドラマを成立させる下地を作っていきます。とはいえ、ちょっと長いですけどね。
現代の現実も踏まえながらのしみじみと良い作品ですが、その中に「幸福度ランキング世界一の国」というブータンへの懐疑もちょこっと入ってたりして、そういった意味でも意義深いと思いました。
そして学級委員の女の子(撮影当時9歳だったそうです)ペム・ザムちゃんのかわいさったら!! 映画史上のかわいい女の子ランキングがあったら、『ミツバチのささやき』のアナ・トレントに迫るほどのかわいさです。予告編にも出て来るけど、丁寧におじぎをして「おはようございます」と挨拶するだけで破壊力抜群です。瞳キラキラの笑顔です。 (以降ネタバレあり) 主人公が村を去る時に彼女が目に涙をためてるリアル泣きべそ顔を見て、もらい泣きしない人がいるのでしょうか?ってほどに胸を打たれて涙腺崩壊しちゃいました。
遠景の山々を捉えたりした美しい映像も見ものです。それと、ブータンの人々の民族衣装って、はっきりした明るい色が組み合わさっていてキレイですね、いいですね(男性は地味な色だけど)。
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