「ブックセラーズ」:紙の本への愛 #ブックセラーズ #映画ブックセラーズ #本への愛
映画『ブックセラーズ』は、ニューヨークのブックセラーやブックディーラー、コレクター、さらには古い希少本の周辺の様々な人々をめぐるドキュメンタリー。日本版のキャッチコピーは「本のない人生なんて」ですが、まさに本に人生をかけた人々のあれこれを見せてくれます。
出て来る人たちが、誰も彼も個性的(今は「誰も彼も彼女も」とか言わないと、ポリティカリー・コレクトではないのかなあ?)。それぞれの話やエピソードを聞いていると、みんな本へのこだわりや愛情が強くて、とにかく面白いのです。そして、みんな英語がきれいで、聞き取りやすい。落ち着いて、聡明な話し方なのです。
やっぱり、「本への愛」が誰からも感じられるのが素敵なところ。デジタルではなく、あくまでも物質としての本へのこだわりですし、その物質感こそが素晴らしいのです。重さ、大きさ、革の装幀の美しさ。欲を言えば、もう少し文字(フォント)や紙へのこだわりも見せてもらいたかったところです。でもこの作品はどこもかしこも本への愛に溢れているから、観ていて気持ちの良いチャーミングな映画になっております。
まだ紙の本がなくなることはないでしょうが、もちろん危機感はあります。でも、結局紙ってデジタルよりも残っていくんですよねー、いろんな意味で。だからまあ保存のためには、紙とデジタル・データの2本立てが必要だと思います。それに紙の本の「一覧性」って、本当に便利だと思いますよ。それに愛する対象としては、やっぱり紙の本でしょうから。キンドルで読むデータを愛するってのは、なんか違う気がしますもんね。
だから大人は、紙の本の素晴らしさを若い世代に伝える義務があると思うのです。あ、映画館で観る映画の素晴らしさもね!
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