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2021年6月30日 (水)

「ブラックバード 家族が家族であるうちに」:中途半端で雑ですね   #ブラックバード #映画ブラックバード #スーザンサランドン

1_20210630170401 映画『ブラックバード 家族が家族であるうちに』は、正面から尊厳死の問題を描きながら、そこは必要以上に突き詰めず、むしろ比重は家族のいさかいと絆みたいな、ちょっと中途半端な作品です。

いかにも舞台劇が原作かと思えるのですが、さにあらず。もとはビレ・アウグスト監督によるデンマーク映画だったものの米国リメイクなんだそうです。でも、これ脚本に難がありますよねえ。いろんな所でひっかかります。「そうはいかないだろ」とか「そりゃないでしょ」とツッコミたくなってしまいます。

いかにも医者の一家って感じに恵まれた一家なのですが、結構驚くべき家族だったりします。セックスに関してやけにオープンですし、食後に(未成年の子も親と一緒になって)ハッパを嗜(たしな)む場面にはあきれてしまいました。そういうところ、結構雑だと思います。

長年のごひいきであるスーザン・サランドンが主役ってことで観たようなものですが、サム・ニール(渋くて、いい味)、ケイト・ウィンスレット、ミア・ワシコウスカらも出ていて、実は贅沢なキャストです。あと数年で『ロッキー・ホラー・ショー』や『華麗なるヒコーキ野郎』から半世紀なのですが、スーザンは中年以降あまり変わりませんね。さすがです。 ウィンスレットのキャラクターには、かなり腹が立ちました(大江戸は尊厳死賛成論者ですし)。あとミアは、まだ30歳ぐらいなのに、随分とゴツゴツした顔になっちゃいましたね。

なんでタイトルが「Blackbird」なのかは、最後まではっきりしませんでした(後から辞書ひいてもわかりませんでした)。ネットで調べても、誰もそこに触れてないし…。うーむ。

 

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2021年6月29日 (火)

「キャラクター」:上出来のサイコキラーもの   #キャラクター #映画キャラクター #菅田将暉 #小栗旬 #Fukase #高畑充希 #松田洋治

1_20210629135901 『キャラクター』は、珍しやマンガも小説も原作ではない映画オリジナル作品。東宝×フジテレビというメジャーな座組なのに、血糊多めですし、かなりハードなゴア描写もあります。でも娯楽映画としての出来は、かなり良いと思います。設定や展開には少々強引なところや、それは警察が黙っていないでしょう的なところもありますが、テンポ良く駆け抜けていくので、気になりません。

ミステリーとして、サスペンス・スリラーとして、観る者を飽きさせない筋立てですし、描写力も確かなものがあります。菅田将暉や小栗旬のキャラクターや芝居も、なかなか見ごたえがあります。それにしても、あの小栗がらみの意外性のあるシーンにはビックリしました。

(以降少々ネタバレあり)でもサイコキラー役のFukaseの演技は、(きっと褒める人もいるんでしょうけど)やっぱり素人でした。ありがちな芝居になっていて、狂気の凄みが伝わって来ないのです。やはりそこは残念でした。最近この手の役が多い成田凌だったら、あるいは染谷将太だったらどう演じたろう?と思いました。

それと、紅一点の高畑充希の設定があまりにも「か弱き女性」のステレオタイプで、大変な状況でただただオロオロしたり泣き叫んだりするだけで、ちょっと古いよなあと感じちゃいました。

さらに、TV版『家族ゲーム』などに出ていたあの松田洋治が、もの凄く貧相・悪相な容疑者役になっていて、ビックリしてしまいました(エンドロールで気になって調べて、彼と分かりました)。いやー、現在53歳ですか。変われば変わるものです。

美術(杉本亮)もいい仕事していたことを、付記しておきたいと思います。

 

 

 

 

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2021年6月28日 (月)

「Arc アーク」:静謐な哲学SFの傑作   #Arc #アーク #映画アーク #石川慶

1_20210628223901 映画『Arc アーク』は、特に期待していなかったのですが、見事な傑作SF でした。日本映画でこれだけ上質な哲学的SFができるとは! しかもメジャーな娯楽映画の枠内で。いやー、驚きました。石川慶監督、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』そして本作と、ホップ・ステップ・ジャンプだと思います。

人間の生とは?生きるとは?といった最も哲学的な命題を、人類が太古より求めてきた「永遠の命」と時間の問題に絡めて考察していきます。そこに(死体から体液と脂肪を抜いて、代わりに特殊な樹脂を入れて、生きた姿のまま保存する)プラスティネーションまで絡めて、ビジュアルな興味や美しさをも追究していきます。

物語のトーンは、あくまでも静謐。同じ哲学的SFとして、カズオイシグロの『わたしを離さないで』(その映画版も)を連想しました。あの静かで悲しくて、でも命や人生への深い考察に満ちた作品と、どこか似ています。不勉強で、中国出身の原作者ケン・リュウのことは知りませんでしたが、原作も、脚本(石川慶、澤井香織)も素晴らしいと思います。

そして石川慶監督と名コンビのポーランド人撮影監督=ピエトル・ニエミイスキの映像の透徹した美しさ。良い絵が撮れています。実在の風景からSF的不思議ワールドを作り上げていますし、後半のモノクロ・パートに関しては、また別の懐かしくも寂寞とした味わいを出していて、レトロフューチャーな世界をクリエイトしていると言えます(小豆島で撮ったという風景など、時代設定を考えるとかなり強引ではありますが)。

この映画、芳根京子らの俳優陣も素晴らしいのですが、全ての技術パートが見事に質が高いのです。美術も、衣装も、ヘアメイクも、音響も、音楽も。観終えた時、エンドロールにかかる音楽がJポップとのタイアップなんかじゃなくて、世武裕子によるインストゥルメンタルだったので、ほんと良かったと思いましたもん。

(以降多少ネタバレあり) ラストで主人公が下した決断は、この映画のメッセージとして納得のいくものでした。そして、そこに倍賞千恵子を持ってきたキャスティングも説得力を持たせて、お見事でした。

 

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2021年6月27日 (日)

湘南、ショッキングな逆転負け   #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対柏

Dsc_03032_copy_582x838 東京都の緊急事態宣言が延長期間も終了したので、久々に県境を越えてホームのレモンガススタジアム平塚へ。生観戦は4月17日の神戸戦以来なんと約ふた月半ぶりです! その間にアウェイ駒沢競技場でのルヴァンカップFC東京戦には行ったものの、隠れキリシタン状態で、まったく応援の拍手とかできませんでしたからね。試合前にはサンクトガーレンの「ブルーベリー・ビール」で景気づけです。ジュースみたいなお味でした。

 Horizon_0001_burst20210627190242476_cove で、湘南vs.柏です。レイソルはここ8試合未勝利、しかも8試合で3得点と低調な上に、江坂が浦和に移籍することになり、正直ボロボロです。おまけに柏は中三日、湘南は中一週間で迎える試合。ベルマーレとしては、ここで勝たずに何とする!ってところです。今日のスタメンには、呉屋とか大谷とか嫌な記憶のある選手はいませんでしたしね。

キックオフから前半の飲水タイムまでは完全な湘南ペース。18分に町野のシュートで先制し、この調子なら何点取れるだろうとタヌキの皮算用。

Dsc_03062_copy_950x582 しかーし、好事魔多し。終わってみれば、まさかまさかの2-4敗戦。え??です。後半もアディショナルタイムに入るまでは2-1とリードしてたんですよ。石原広教のロングフィードをウェリントンのバズーカ砲がズドンと叩き込みましたから。豪快無比のゴールでした。

 Dsc_03092_copy_955x582それなのに…9分!と表示されたアディショナルタイムの+3分、+9分、+12分に立て続けにレイソルの得点を許し、信じられない逆転劇となってしまったのです。客席で頭を抱えるしかありませんでした。まあ、あの状況で同点になった後に、勝ち点1は取ろうと引き分けで終える姿勢はベルマーレの辞書にはありませんからね。あくまでも勝ち点3を求めて、砕け散ってしまいました。

Dsc_03082_copy_1024x582 てゆーかですね、レフェリーに試合を壊されたと負け惜しみの一つも言いたくなります。後半にタリクと町野の得点が、どちらも(大喜びした後に)VARのオンフィールド・レビューによって取り消されたのです。この2点以外にも、柏の1点目もVARからのPKでしたし。とにかくこんなにVARの出番のある試合って初めてでしたし、ことごとく湘南の不利益になっていたので、サポーターとしては(他のジャッジも含めて)「今日のレフェリー柏寄りじゃね?」って愚痴の一つも言いたくなるわけです。浮嶋監督の気持ちもよくわかります。あーあ、VARってやつは…。

ま、そういった不満はあるけれど、自分たちに矢印を向ければ、「早く2点目を取っていれば」といういつものフレーズに尽きますね。なんか取れる時に貪欲に取らないもんだから(そう見えてしまいます)、後になって痛い目に遇うことが何度あったことか…。

最後から二つ目の写真でもわかるように、ベルマーレの3バック(大岩、石原、大野)は今日もメチャ高いラインで健闘していたのですが、じりじりと下がって押し込まれる局面で点を取られてしまいました。やはり舘、石原、田中のチビッコトリオの方が機能するんですかねえ?

Dsc_03072_copy_1004x582 10分の間に3失点した谷は、ショックだったと思います。今日もナイスセーブを連発していたのですが、失点場面は何とかできなかったものかと悔やまれます。この仇討ちは東京オリンピックでお願いします!(もちろんベルマーレの試合でも)

 

 

 

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2021年6月26日 (土)

「RUN ラン」:こわいですねー。うまいですねー。   #RUN #映画ラン #ラン

1_20210626222101 映画『RUN ラン』というタイトルを聞いて、「のん」さんの曲(&アルバム名)『RUN』や、黒澤明の『乱』(英語題は“RAN”)や鈴木蘭々を思ってしまう小生は、変わり者です。

でもこの作品、とっても出来の良いスリラーでした。あのPC画面内だけで物語が展開する『search サーチ』が前作だった若手アニーシュ・チャガンティ監督(共同で脚本も)の長篇第2作。脚本も演出もお見事でした。このヒチコック・スリラーを思わせる物語を、しっかりと構築しています。

斬新さはないかも知れないけど、とにかくコワイのです。主人公同様、観ている観客もだんだんとどういうことなのかがわかっていき、少しずつ怖さが募っていくあたり、うまいもんです。ヒチコック好きのブライアン・デ・パルマが悔しがるんじゃないかって感じです。

(以降ネタバレあり) 主人公の車椅子の女優さんは、実際に車椅子で生活しているハンディキャッパーだそうです。観る者を物語に導き入れるような、しっかりした演技力を持っています。 そして母親役のサラ・ポールソンが最高に怖いのです! 大げさな演技はしないけれど、その存在感がコワイ! 時には能面のような無表情が、時にはすらりとした立ち姿が怖いのです。ああ、恐ろしや。

ラストはちょっと微妙な気もしますが、まあ、これはこれでね。それよりも、90分できっちり終える贅肉のなさが流石です。ポンポさんもほめてくださることでしょう。

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2021年6月24日 (木)

下北沢リロードが部分オープン   #リロード #下北沢リロード #下北沢線路街

Dsc_02795_copy_1328x768 去る6月16日に部分開業したばかりの下北沢線路街「reload(リロード)」をサラッと見て来ました。

Dsc_02796_copy_768x776 小田急線の地下化区間になったということで、数年前からこの線路跡エリアはいろんな開発が成されてきました。昨年、下北沢と世田谷代田の間にできた「バックトラック」や温泉旅館「由縁別邸」が話題になりましたが、今回のリロードは逆サイド。東北沢と下北沢の間。金子ボクシングジムに近いあたりです。

Dsc_02892_copy_1357x768  西側の端は昔踏切があったスポーツジムや交番のそば。下北沢線路街「空き地」(土管なんかがある所)のお向かいです。

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リロードはとにかくオシャレ。白壁の2階建てが続き、植物も豊富。正直、下北沢離れしています。てか、むしろ日本離れしています。しいて言えば「代官山」に近いかも。

Dsc_02853_copy_1262x768 そんな中に、オシャレなお店がぽつぽつとオープンしております。まだ全24区画中11区画がオープンした段階だそうです。

Dsc_02804_copy_1365x768 めがね屋ありーの、カレー屋ありーの、水タバコカフェありーの、普通の(でもオシャレな)カフェありーの、文房具ありーの、本屋ありーの、美容院ありーのといった感じ。でもパッと見、何のお店だかわからない所が多いことも確かです。そこらへんもオシャレなところでして…。

 

Dsc_02823_copy_1319x768 カフェにも人はまだポツポツ。シモキタよりもオトナな雰囲気です。もうしばらくして混んできたら、まだ感じが違うんでしょうけどね。

Dsc_02833_copy_768x1248 道路の先の遠景に、クライスラー・ビルディングのような代々木のNTTドコモのビルが見えるあたりも、実にオシャレです。

Dsc_0284_copy_1024x576 一番先の方まで行くと、もうその先は東北沢駅ってあたりまで行っちゃいますからね。住宅地の中の線路だったのに、おそるべし線路街プロジェクト。

 

Dsc_02812_copy_768x1145 でも、その隣でやたら目立っているのがこの緑の建物。そう、ずっと昔から小田急線の窓から見えていた金子ボクシングジムです。窓ガラスから見えすぎちゃって、ちょっと気恥ずかしいほど。入門者、増えそうですね。

Horizon_0002_burst202106231856149792_cop そしてこいつも目立ってました。ネオンがステキな「TAKESHI'S BARBER」。昭和の理髪店をコンセプトにした原宿当たりで人気のお店だそうです。カット&シェイブで7,000円と、かなり立派なお値段です。

 

Dsc_02903_copy_1293x768 まだまだ工事中の店舗が多いのですが、そういうショップも窓ガラスから覗けます。なんだか現代美術を展示してるギャラリーに見えなくもありませんね。

7月の第2期オープン、そしてそれ以降も楽しみなのであります。

 

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2021年6月23日 (水)

「逃げた女」:ホン・サンスの新作は77分   #逃げた女 #ホンサンス #キムミニ #キムセビョク

1_20210623224601 映画『逃げた女』は、ホン・サンスの新作。2018年のキム・ミニ主演4作品連続公開でホン・サンスにはまった大江戸ですが、今回も主演は(監督のパートナーである)キム・ミニ。大したことの起きない77分の小品なんですけど、独自の世界で、ますますもってミニマム。悪くないです。

ある女が3人の友人のもとを訪ねるという、たったそれだけの映画です。いつものように、他愛もないおしゃべりがあるだけです(まあ今回は焼酎ではなく、ワインやコーヒーを飲んでますが)。でもなぜか引き込まれるし、いいんです。こんなに無造作なのに、しっかりと「映画」になっているんです。

あの妙なズームも健在ですが、あれってカット割りの代わりなんでしょうね。長回しで自然な演技の流れを継続させながら、画角を「寄り」に持って行くための作業。大事なのはズームの前と後なので、ズームの動き自体が変だろうが雑だろうが気にしないのでしょうね。

そして、どこに行っても人がほとんどいない。住宅地を歩く人はキム・ミニだけですし、カフェにも映画館にもお客さんがほとんどいないのです。本作の心象風景になっておりますね。

『はちどり』のヨンジ先生役のキム・セビョクが本作でも良い風を吹かせているのですが、彼女とキム・ミニの微妙な過去の何かを示唆するシーンは、本作の白眉でしたね。その謎を明かすのではなく、あくまでも「何かあったんだな」と思わせるだけ。その繊細な塩梅の良さ。

もう一つの名シーンは、もちろんあの猫ちゃんのシーンなのでしたー。

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2021年6月22日 (火)

サッカー男女オリンピック代表の18人決定   #サッカーオリンピック代表 #サッカー女子代表 #谷晃生 #北村菜々美

サッカー東京オリンピック代表の18人が発表されましたね。18人…オーバーエイジ枠の3人(吉田、酒井、遠藤)を除けば15人。狭き門です。そんな中、GKにはベルマーレの谷晃生が選ばれました!(もう一人のGKはサンフレッチェの大迫) なんか親戚が選ばれたみたいな気持ちで、嬉しいですね。遠藤航もベルマーレ出身ですし。川崎色が強い(三苫、田中、三好、板倉、旗手がフロンターレ在籍または出身)メンバーの中で、ぜひとも活躍してほしい二人です。

あとは先日の大江戸の予想(↓)で、「外しても一人か二人」と言ってた割に、3人も外してしまいました。ありゃりゃ。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-b88493.html

瀬古、林、食野ではなくて、橋岡、三好、前田が入ったわけですね。でも、林か食野のどちらかは「野獣枠」として残しといた方が良いと思うんだけどねえ。

 

去る18日には女子のオリンピック代表も発表されました。こちらも18人。鮫島が落ちたこと以外は順当でしたし、鮫島にしても当落線上で、落ちたことに大きな驚きはありませんでした。その代わりという言い方は語弊がありますが、左SBを主戦場にメンバー入りしたのが大江戸イチオシの北村菜々美! 彼女にも(渋いプレイを超えた)活躍を期待しております。もちろん岩渕真奈には得点王を!

18人中海外組は岩渕、椛木、長谷川、宝田、熊谷の5人。こちらはまだ道半ば。これからもっと増えていくことでしょう。 そして、2011年W杯優勝時のメンバーって、熊谷キャプテンしか残っていないんですねえ。まあ、高倉監督は高齢化したチームを若返らせたわけですから、これはポジティブに捉えたいところです。

 

あと何度も言いますけど、男子も女子もマスコミが根拠もなく「金メダル、金メダル」言うのはやめてもらいたいもんですね。どっちも良い仕上がりで、メダルを取れる力はあると思いますが、一方ではそこまでたどり着けなくても何の不思議もないのです。「金が取れなかったら失敗」みたいな論調になるのだけはやめていただきたいと思います。

 

 

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2021年6月21日 (月)

「賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」: 過剰なる荒唐無稽男   #賭ケグルイ #絶体絶命ロシアンルーレット #浜辺美波

1_20210621225201 映画『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』は、おととし公開の映画版第一作に次ぐ続編。

(第1作のレビューはこちら↓ )

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-dbef7c.html

前作にも増して、あきれるほど荒唐無稽なマンガ・ワールドなので、あきれかえってしまいます。おバカ映画は嫌いじゃありませんが、さすがに鼻白んで「ついて行けない」ってレベルでした。おまけに、本作のヴィラン(悪役)はジャニーズWESTの藤井流星なのですが、この人の芝居がまあ何というか…笑っちゃいます。ナルシスティックで、頭悪そうで、わかりやすくクセ強過ぎで超過剰! まあ出て来る人出て来る人みんな学芸会のように演技過剰ではありますが、この人のはそれらにも増して…ねえ。さしもの浜辺美波も池田エライザも、吹っ飛んじゃいました。

(以降少々ネタバレあり) そもそもこいつ、自らタネを割って「イカサマ宣言」してるけど、いいのかそれ? それで賭けが成立するのか?? てゆーか、そもそもあんなに学園中に爆弾を仕込むほどの意味はあるのか?

てなわけで浜辺さん、前作ほどの狂気が感じられず、体育祭を嫌がるコメディエンヌ部分だけが強調されておりました。ちと残念ですね。エライザさんの美や凄みもあまり立っておりませんでしたし。

第3作に続くことが示されて終わりました。大江戸的には、「もういいや」って感じです。

 

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2021年6月20日 (日)

「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」:聖なるオバチャン   #アメイジンググレイス #アレサフランクリン #映画アメイジンググレイス

1_20210620231701 映画『アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン』は、1972年1月に2夜連続で行われたアレサ・フランクリンの教会でのゴスペル・ライブの模様を今に伝えるドキュメンタリー。先日のデイヴィッド・バーンの『アメリカン・ユートピア』に続いて、またもアメリカの音楽ライブ・ドキュメンタリーです。

しかも両作品とも、有名監督が手掛けています。かたやスパイク・リー、こなたシドニー・ポラックです(なお、スパイク・リーは本作の製作にも一枚嚙んでおります)。でも、なんでポラック? イメージが合いません。しかもポラックさん、最初の方と最後の方で画面に写っちゃってますし。

しかしまあ、公式サイトに書いてあったこの作品が半世紀近く日の目を見なかった理由ってのが、「カットのはじめと終わりのカチンコがなかったために、音と映像をシンクロさせることができなかった」って、なんだそりゃー?! どうしてそうなっちゃうの?? 何とか工夫して作りましょうよ。仕上げますよね、普通?

「ソウルの女王」アレサの歌声は、やっぱり圧倒的なのですが、ニッコリ笑ってシャウトする顔は「大阪のオバチャン」です。でも、観衆や聖歌隊を巻き込んで、神の恩寵を感じさせるようなゴスペルなのです。思えば『ブルース・ブラザース』やその続編の彼女も、圧巻の歌唱力で場をさらっておりましたよねえ。

第2夜の観客席(というか、最後方で立ち見だったりしてましたが)には、ミック・ジャガーとチャーリー・ワッツの姿も捉えられておりました。 映像の画質は悪いし、音もそんなに良いとは言えないのですが、逆にそれが時代の雰囲気や一期一会のライブ感を表現しています。ポラックが撮った意味は、最後までわかりませんでしたけどね。

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2021年6月19日 (土)

CKBサミットに初参加♪   #クレイジーケンバンド #CKB #CKBTMNK #横山剣 #小野瀬雅生  

Diagonal_0001_burst20210619195208596_cov クレイジーケンバンド友の会の限定ライブ、『CKBTMNK SUMMIT Vol.16 revenge』@KT Zepp Yokohamaに行って来ました(TMNK=友の会)。去年は中止でしたし、実は大江戸にとってこのサミットへの参加は初めてなのです。会場は厳正なコロナ対策で、席も当然1席おきの市松模様。1階の下手側中程やや後ろの席。ずっと着席のまま、声はもちろん出せずに拍手、手拍子のみです。

11人のメンバーたちにとっても久々のライブってことで、なんと年越しライブ以来半年以上ぶりなのだそうです! それでも見事な呼吸で、ブランクを感じさせない音を作り出すあたりが百戦錬磨のCKBですね。でも、剣さんは歌詞忘れまくり、やり直しまくりでしたけど。

アンコール1度を含む2時間20分。ただ、その中に約20分の換気を兼ねたトークショーがあり、椅子に座ったメンバーたちの、事前アンケートへの答えが紹介されました。また、リクエストコーナーは事前のネット調査からのナンバーで、剣さんがオリジナルラブの『接吻』と、南佳孝の『モンローウォーク』をカッコよく歌いました。また別のコーナーでは、アイシャが竹内まりや『PLASTIC LOVE』を歌ったり、テツニが柳ジョージの『雨に泣いている』を歌ったり。でもやっぱり今回も、剣さんとアイシャのデュエット『愛があるなら年の差なんて』がシャイコーでした。「人事異動」とやらで、のっさんがベース、シンヤマンがギター、ジャッカルがボーカルの曲もあったりして。

廣石組長のご挨拶(おー!)とか、剣さんのテレビ台ぐるぐるとか、「逃げろっ!」とかのお約束はナシ。でも小野瀬雅生ショウはありました。今日は『FUJIYAMA CARAVAN』。相変わらず鳥肌モノの凄さです。なんと秋ごろには「のっさんカレー」なるものが発売される予定で、今開発中なのだとか。ビックリです。買うぞ!

エンディングは『流星ドライヴ』。そしてアンコールの最後は『スパークだ!』。いやー、昨年10月の日本武道館以来ですが、楽しませていただきました。でも、これ「友の会限定」で有料配信もあるので、そちらのチケットも買ってあるのです♪ 「一粒で二度おいしい」(アーモンド・グリコ)ってやつですね。ふふふ。

 

 

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2021年6月18日 (金)

「高田賢三 回顧展 Dreams -to be continued-」   #高田賢三 #KENZO #高田賢三回顧展

Dsc_00582_copy_961x581 新宿の文化学園服飾博物館で、『高田賢三 回顧展 Dreams -to be continued-』(~6/21)を観ました。昨年の10月に新型コロナウィルスによる合併症で急逝した「世界のケンゾー」のデザイナー人生をたどる回顧展です。

高田賢三さんは文化服装学院の出身なので、学園には彼が寄贈した多くの作品や資料があるのです。1970年春のデビューから昨年まで、ちょうど50周年で幕を引いたかたちとなりました。彼がパリモードを牽引した'70~80年代の作品が中心で、多くの作品(実物)に加えて、デザイン画や関連資料の展示も少々。あとはコレクション画像のスライドショー。

マネキンに着せた作品が並ぶ、その後ろにはこの博物館の所蔵品で関連するものがガラスケース内に展示されているというスタイルも面白かったです(たとえば「アフリカ」というテーマの作品の後ろに、「アフリカ」の布や民族衣装が並ぶといった具合)。そして、マネキンもブルーとかグリーンとかラヴェンダーとかに塗られていて、なかなか効果的でした。

Dsc_00592_copy_1024x581 でもやっぱりケンゾーらしいカラフルな作品、その色彩(発色だとか、配色の妙)に「きれいだなあ」と感銘を受けますね。ケンゾーさんならではの色彩感覚です。地味な色遣いも、それはそれで繊細で素晴らしいものがありますし。

学生時代や若い頃の彼の写真を見ると、垢ぬけなかったり、ビジュアル的にパッとしない所がありましたが、年を経るごとにカッコよくなっていき、81歳で亡くなった時には最高にダンディな「カッコイイおじいちゃん」になっていました。地位や名声が人を作る(こともある)ってことなんでしょうねえ。合掌です。

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2021年6月17日 (木)

「アメリカン・ユートピア」:キャッチーで洗練された新しいショーの発明   #アメリカンユートピア #デイヴィッドバーン #スパイクリー

1_20210617224501 映画『アメリカン・ユートピア』は、あのトーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンによるブロードウェイ・ショーを、スパイク・リーがライブ映画にしたもの。びっくりするほど惹きこまれました。傑作です。

バーンを入れて12人の多国籍男女が、シアターのステージで歌い、踊り、演奏するのですが、その曲たちがとにかくポップでキャッチー。しかも歌詞やバーンのMCがインテリジェントであり、現代への批評やメッセージとなっているのです。バーンのやることなすこと、相変わらずセンスが洗練されてますね。

バーンも他のメンバーも同じミディアム・グレイのスーツに裸足。メンバーたちはスーツのボタンを留めてはいませんが、バーンだけは3つボタンを3つとも留めています(そういうデザイン)。『ストップ・メイキング・センス』(’84年)の大きなスーツを思い出しますね。

瞠目すべきはメンバーたちのフォーメーションとコレオグラフィー。楽器からの配線をなくすことにより(それでももちろん生演奏です)、自由な動きが可能になっています。曲によってそれぞれ綿密に振りつけられていて、それが普通の音楽ライブとは全く違う新スタイルのショーとなっています。一種の発明ですね。ドラムやキーボードをハーネスで体に固定することによっても、自由な移動が可能となっています。楽器を演奏しないダンサーが男女一人ずつ入っているのですが、ショー的にはこの二人が効いてるんですよねー(男の方はだんだんシャツの汗じみが広がっていくし…)。

終盤に至って「なるほど、スパイク・リーだわい」と思うわけですが、ライブ映画の見せ方としても秀逸です。決して我を出さずに、対象を一番きちんと表現するための適切なサイズ、適切なアングル、適切なカット割りを行ってます。妙なギミックはほとんど使いません。ただ、よく見ると何か所かで地味な技を使っていて(ライト点滅のモノクロ処理だけは派手な技)、それもあくまでも対象を効果的に見せるためのものです。いい仕事です。近年のスパイク作品ではベストでしょう。

ラストのアカペラ・ナンバーのエンディングにおける、手拍子一発からの暗転は鳥肌モノ! 感動しました。

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2021年6月16日 (水)

「いのちの停車場」:むしろ連ドラ用の題材では?   #いのちの停車場 #吉永小百合 #岡田裕介

1_20210616140201 映画『いのちの停車場』は、製作総指揮を務めた東映・岡田裕介会長の遺作。吉永小百合さんとの長年のコンビもここまでです。その作品が、人間の死や終末期を考える作品だったというのも、何かの符合でしょうか。

現在76歳!だという吉永さん、それをものともせずにこの役を演じてますし、演じさせてます。おそらく50代前半ぐらいの設定なのではないでしょうか? 演劇ならあることですが、映画でここまで実年齢と差のある役ってのはなかなかないですよね。だって、吉永の父親役の田中泯と同い年(3日だけ田中の方が早い)だってんだから、驚いちゃいます。石田ゆり子と自撮りをするシーンのメガネの吉永なんて、パッと見で吉岡里帆かい?ってぐらいに若々しいですもん。妖怪、いや、不思議の国の住人ですね。

ただ、映画全体としては「なんだかなあ」感が漂います。一つ一つのエピソードが全部、描き足りずに浅い感じ。また、題材が題材なだけに暗く重くならないように工夫した結果なのかも知れませんが、妙に軽くて感動できません。かと言って軽快に面白いわけでもなく、中途半端な印象を受けました。

これって、むしろTVの連続ドラマの題材だったような気がしますねえ。

 

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2021年6月15日 (火)

ドドド怒涛の9連戦、終了   #ドドド怒涛の9連戦 #サッカー日本代表 #サッカー女子日本代表 #日本対メキシコ #日本対キルギス

Dsc_00562_copy_1024x591 「ドドド怒涛の9連戦」もいよいよ終わり。まずは昨日の女子代表のメキシコ戦@カンセキスタジアムとちぎ。すごいですね、このスタジアム。ひらがなの「とちぎ」の左右に、かわいいイチゴ。相手に戦意喪失させるつもりなんでしょうか?

ま、日本が5-1と勝利しましたが、五輪メンバーを選ぶための最後の試験といった意味合いの強い試合だったので、当落線上のメンバーが多く出場しておりました(この前の試合もですが)。そんな中で、田中美奈や遠藤純がアピールしておりました。

でもやはり圧倒的な主役は、岩渕真奈! 前の試合もこの試合も、頼もし過ぎます! あの小さな体で、ちょこまか動きながら圧巻の存在感。もちろん、ちゃんと点を取るし。こんなに頼りになるフォワードって、男子も含めてここまでいなかったですよ。まあ、釜本さんの時代にまでさかのぼれば、知らんけど…。東京オリンピックを「マナドーナの大会」にしてほしいものです。

 

そして、今日の男子フル代表のW杯アジア2次予選のキルギス戦で、とうとう9連戦も終了。こちらも日本が5-1で勝ちましたが、いやー、オナイウ阿道が33分でハットトリックを決めたのは、さすがにぶっとびました。大迫不在時の1トップがずーっと決まらなかったのに、この2試合で一気に手繰り寄せましたね。

ほかにも今後の代表定着に闘志を燃やすメンバーがいろいろいましたが、アピールできたのは山根と川辺ぐらいじゃないかなあ。守田なんかは不用意なプレイでPK取られて、株を下げてしまいましたし。

いずれにしても、アジア最終予選は9月のスタート。その時は、OAで離れていた吉田、酒井、遠藤も戻ってくるわけですから、何の問題もなく強いサムライブルーを見せてくれることと思います。

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2021年6月14日 (月)

「映画大好きポンポさん」:ちょっと違うんだよなー   #映画大好きポンポさん #ポンポさん #

1_20210614224401 映画『映画大好きポンポさん』は、その名前からいって「どこの国の映画? アジアのどっか?」と思っていたのですが、なんとハリウッド(「ニャリウッド」という名前に変えてありますが)を舞台にした日本のアニメーション。なんとポンポさんの本名は「Joelle Davidovich Pomponette(ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット)」だってんだから、・・・いったいどこの国の人なんだー!! しかも主人公の映画狂の名前も「Gene Fini(ジーン・フィニ)」だってんだから、これまたそんな終わっちゃってるみたいな苗字あるかー!って感じなんですけど。

ネーミング・センスの謎もさることながら、こういうアニメって、なぜどうして作る気になったんだろう?っていうぐらい類例のない不思議な企画。そもそも、いったいどの層に向けた企画なんでしょうか? かなり映画が大好きな人に向けた企画のような気もするけど、実際に映画製作に携わる人が見たら「ちょっと違うんだよねー」と思うぐらいにツッコミ所満載ではあると思います。あと、アメリカ人って土下座しないよねー(あ、これはハリウッドじゃなくて架空のニャリウッドだから、そこでは土下座があるのかもですが…)。

最大の謎は、なぜこんな子供みたいなポンポさんが敏腕映画プロデューサーなのか?ってこと。そこは突っ込まないお約束なんですかねえ? まあ、映画大好き大江戸さんが観てて、ちょっと気恥ずかしいような場面もあった一方で、「なるほどね」と思うような場面もありました。アンビバレントな感情で接するしかない映画でした。

『ニュー・シネマ・パラダイス』を「長い」の一言で切り捨ててしまうってのはどうかと思います。そして映画中映画の『MEISTER』はどう考えても90分じゃ終わりませんし、あれを90分に縮めたら良さが出ないと思います。それなのに、B級アクションと同列で90分(以内)でなきゃダメとするのには賛同しかねますねえ。この作品の上映時間自体が90分ってのも、ありきたり過ぎますし。

全体的に、この作品の「映画愛」って「ちょっと違うんだよなー」と感じた大江戸なのでした。

 

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2021年6月13日 (日)

「はるヲうるひと」:現代日本映画の異端   #はるヲうるひと #佐藤二朗 #山田孝之

1_20210613232701 映画『はるヲうるひと』は、あのクドくて鬱陶しい佐藤二朗が原作・脚本・監督・出演。と言うとコメディかと思いますけど、いえいえ、真逆の暗くて重い作品なのです。もともとは自分の劇団でやってた芝居の映画化なのだそうですが、大江戸も知らずに観てたのに途中から「あ、これきっと舞台の映画化だ」と思いましたね。

それにしても設定とか描写とか、今日のコンプライアンス縛りのヤワな日本映画とは違います。むしろ韓国映画みたい。そこはエライと思うのです。でも、後半に進むほど描写が長々とくどくなっていって、鬱陶しいのです。これって、佐藤二朗の生理的なものなのでしょうか。役者だから、役者には芝居をたっぷりさせてあげたいって気持ちもあるのかも知れません。でも、そこはもっと切っていかないと、観る人が飽きちゃいます。かえって芝居と作品を減殺してしまいます。なので、佐藤二朗も山田孝之も仲里依紗も、最上の彼らではなかったと思います。坂井真紀だけは、良かったですけど。そして、舞台から演じて来た知らない顔の役者たちは、かなり良かったと思います。

物語自体も、だからどうした? それでどうなった?って感じが強くて、どうにも半端でまとまりきっていないのです。ラストもよろしくないですし…。現代日本映画の中の異端的作品ですし、こういう作品はなきゃいけないと思うのですが、うーん、もっと上質に仕上げる監督はいたはずですよねえ。惜しいなあ。

 

 

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2021年6月12日 (土)

U24代表のジャマイカ戦と最終メンバー予想   #サッカーオリンピック代表候補 #日本対ジャマイカ #ドドド怒涛の9連戦

サッカーU24日本代表のメンバー決定前の最後の試合@豊田スタジアム、日本vs.ジャマイカは4-0で日本の勝利。日本はU24(+オーバーエイジ3人)でジャマイカはフル代表なのに、この結果。でもまあ、ジャマイカはコロナで選手が来れないとか、いろいろ難しかったようですからね。

この試合の先発GKはまたもベルマーレの谷晃生。前半だけの出場で、またしてもほとんど出番がなかったのですが、アディショナルタイムにシュート2本の処理があり、これがいつもに比べてイマイチだったのですが、ここ数か月の使われ方を見る限りメンバー当確ではないでしょうか。

あとは久保建英の4人股抜きシュート!とか、遠藤航の見事なゴールとか、三苫の絶妙スルーパスからの上田の圧巻ループシュートとか、相馬の見事な切り返しからのアシストとか、それぞれの得点が鮮やかでした。

それにしてもこの試合の実況の安村アナ、何度も「金メダル」「金メダル」って、うるさかったなあ。何の根拠もなしに、景気いいだけの言葉であおるのはやめてほしいものです。大江戸だって、このチームは強いなあ、一年延期で良い仕上がりになったなあと思いますけど、メダルが取れたら本当に凄いことですよ。それなのに、これだと優勝できなかったら失敗みたいに思われちゃうじゃないですか。選手たちが目標として金メダルを目指すというのは志の問題だからいいですけど、メディア側の無責任なあおりは勘弁してもらいたいと思います。

それはともかく、数日後には正式な発表があるのでしょうけれど、先がけて大江戸がオリンピック代表メンバー18人を予想します。ま、誰が見ても明らかな人が多いので、外しても一人か二人じゃないでしょうか。

GK  谷、大迫

DF  吉田(OA)、酒井(OA)、富安、旗手、瀬古

MF  遠藤(OA)、田中、板倉、中山、相馬、三苫、久保、堂安

FW  上田、林、食野

最後まで迷ったのは、FW食野を入れるか、MF菅原を入れるかってところ。右SBの酒井のバックアップとして菅原を置く代わりにポリバレントな選手たちが何とかしてくれるだろうとの思いで、OAを入れなかったFWを3人編成にしてみました(前田大然はこのチームには合わないと見ました)。でも食野と菅原、逆かもなー。

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2021年6月11日 (金)

A代表、ストイコヴィッチのセルビアに勝利   #ドドド怒涛の9連戦 #サッカー日本代表 #日本対セルビア #ストイコヴィッチ #ピクシー

Horizon_0001_burst20210611205633744_cove 今日は神戸のノエビア・スタジアムで日本vs.セルビアのフル代表戦。セルビアといえば、この3月にピクシーことドラガン・ストイコヴィッチ監督が就任したチーム。コロナ禍下なのに、日本にやって来てくれました。でもホテルから出らえなかったので、つまらなかったようです。そりゃそうですよね。残念でした。それにしてもピクシー、太りましたねえ。なんか、丸っこくなりました。

試合の方は、なんかつまらなかったですね。セルビアが激しく来るでもなく、かなり引いて守っていて、日本も試合を支配しながら最後を決められないというパターン。大迫がいたらまた違ったかも知れませんが(大迫、富安はケガで代表を離脱。吉田、酒井、遠藤の3人はOAでU24代表に合流中のため不在)、今日は南野にしても鎌田にしてもパッとしませんでした。むしろ後半から投入されたイナイウ阿道の方が良い動きを見せておりました(オフサイドだったゴールもありましたし)。それにしても、浅野はいつまでたっても1対1を決められないヤツですねえ。

今日も伊東純也は圧倒的な脚の速さを、何度も見せつけておりました。彼の得点で1-0と勝利を収めたわけですし。後半途中に、脚を痛めたようでしたが、大丈夫か気になります。彼の脚は、今の日本の宝ですからね。

てなわけで、明日はU24代表のジャマイカ戦でーす。

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2021年6月10日 (木)

女子代表、ウクライナに大勝だが   #ドドド怒涛の9連戦 #サッカー女子代表 #日本対ウクライナ #北村菜々美

サッカー女子日本代表とウクライナの親善試合(広島)を録画で見ました。暑い日で午後3時15分のキックオフってことで、寒い国から来たウクライナ代表はすぐにへばって、いいとこなし。結局何のための試合かよくわからないような、8-0の日本大勝で終わりました(試合後にウクライナの監督は、「なんで我々を呼んで、こんな暑い時間に試合をするんだ」と怒っていたそうです)。

でも何のための試合かと言えば、もちろんオリンピックへのメンバー選考を兼ねた、チーム内を「合わせる(連携強化)」ための試合です。そういった意味でも、2年ぶりぐらいに代表に熊谷キャプテンが戻って来たことは大きいですね。活気のないウクライナ代表だったので、DF陣はあまり練習にならなかったのですが、敵のチャンスをチャンスにさせない守りでもありました。

相変わらず調子のよい岩渕がキレキレでした。2ゴールという結果も残したし。また右サイドハーフで代表初出場の塩越柚歩も、その攻撃センスを大いにアピールしました。長谷川や菅沢はいまいちおとなしかったですね。

で、大江戸ごひいきの北村菜々美選手は左サイドバックでフル出場。ただ、前半こそ気の利いたプレイ、渋くて良いプレイが多かったものの、後半は消極的な安全パスばかりで、つまらなかったなあ。積極的な攻め上がりからのクロスと、FWに合わせたロングフィードがが1本ずつあっただけ(どちらも田中が決められなかった)。地味な芸風はわかっているけれど、もう少し懸命さを見せてアピールしないと、オリンピック・メンバーには入れませんよ。でも相変わらず白くて、お美しゅうございました。

「ドドド怒涛の9連戦」も今日で5試合目。折り返しました。明日は男子A代表がピクシー率いるセルビア代表と対戦でーす。

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2021年6月 9日 (水)

「HOKUSAI」:田中泯以外は物足りない   #HOKUSAI #北斎 #河原れん #田中泯

1_20210609231101 映画『HOKUSAI』は、コロナでまる1年公開が延期となりました。画狂人北斎の絵描き人生を4つの章立てで綴っております。1章、2章は北斎を柳楽優弥が演じる若き日々。3章、4章は田中泯による晩年です。

この映画を企画し、脚本も書き、北斎の娘役で出演もしている「河原れん」って誰?と思って調べたら、本作の配給を手掛けているスターダストプロモーションの社長夫人だったのですね。もともと作家さんのようですが、マルチにいろいろやってる方のようです。

全編を通して、かなり良い絵が撮れているんですよ(撮影=角田真一)。室内も、風景も、実に時代劇らしく、色も美しい絵が。でも、なんか映画的に躍動していかないんですよねー。それは物語に関しても言えることで、何が悪いってことはないんですけど、ドラマとして引き込まれるものがないし、面白くないんですよねー。

とはいえ田中泯が出て来ると、それだけで画面が引き締まって、映画として成立してしまうので、恐るべしです。田中泯のアップがやたら多いのですが、確かにアップに堪える顔なんですよねー。それに比べると、柳楽を含めて他のキャストは誰も印象に残らないという…。

表現と権力による規制の問題とか、北斎芸術の謎とか、いろいろ描こうとしているのはわかりますが、結局表層的なだけで、その神髄をぐいぐい描くには至っておりません。何かと残念な出来なのでありました。

 

 

 

 

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2021年6月 8日 (火)

「ファーザー」:認知症の世界   #ファーザー #認知症映画 #アンソニーホプキンス

1_20210608224501 映画『ファーザー』は、認知症映画の歴史に残るマイルストーンでしょう。アンソニー・ホプキンスが最高齢のアカデミー主演男優賞に輝きましたし。ただ、そんなに好きになれる作品でもありませんでした。苦いしね。

認知症患者の視点からの世界を、自然に映像で描いています。方法としてはトリッキーなんですけど、どこまでが現実でどこからが妄想回想の類なのかが混然一体となって描かれているので、観ている私たちにもよくわかりません。いや、むしろ私たちを主人公アンソニーの立場に置かせる、混乱効果さえ狙っているようです。

(以降少々ネタバレあり) あるいは、リアルなホラーでもあり、その先にあるのは絶望でしかないという、何とも辛い作品なのです。でもねえ、これもともとは舞台劇だったそうですけど、この話術というか叙述トリックというのは、舞台劇の方がもっと鮮烈に表現できたんじゃないでしょうか。ラストで窓外の木々が揺れる映像なんてのも、何それ?って感じで、これ舞台ならその前で普通に暗転ですよね。それでいいじゃない?と思ってしまいました。 

アンソニー・ホプキンスの芝居は各方面で絶賛されてますけど、大江戸にしてみれば「あの方はこれぐらいできて当然」って感じでした。特に本作をどうのこうのいうまでもなく…。施設の廊下に一人立っていたり、静かに座っていたりする絵には、レクター博士を連想してしまいましたけどね。

 

 

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2021年6月 7日 (月)

U24代表のガーナ戦と、A代表のタジキスタン戦   #ドドド怒涛の9連戦 #サッカー日本代表 #オリンピック代表候補 #日本対ガーナ #日本対タジキスタン

サッカー日本代表(A代表、U24代表、女子代表)の試合が毎日のようにある今日この頃。ドドド怒涛の9連戦です。 きのうのU24代表とガーナの親善試合、そして今日のA代表とタジキスタンのW杯アジア2次予選をTVで見た感想・・・。

U24=オリンピック代表候補vs.ガーナの試合は、満を持してベルマーレの谷晃生が先発GK! しかし、ガーナがあまりにもふがいなかったので、ほとんど見せ場なし!と思っていたら、75分にほとんど唯一のピンチ!しかし、ここで谷がファインセーブで防ぎ、しっかりとアピールしました(しかしその直後のハイボール処理は、ちょっと危なかったですが)。 

この試合、オーバーエイジの吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航が先発したことによって、このチームのレベルがぐっと上がりました。最終ラインはあまり出番がなかったのですけど、酒井も遠藤も周囲との連携も全く問題なく、得点やチャンスにからんでおりました。ゴールを決めた久保建英が「OAの3人が頼もしすぎる」と言ったというのもうなずけますね。 堂安、久保、相馬、上田、三苫と、前の方の選手がそれぞれ決めて(あと1点はオウンゴール)、なんかめでたい感じの6-0勝利でした。相馬はこの2試合でかなりアピール成功しましたね(いちおう右もできるし)。三苫もドリブルとゴールとで、ちゃんとアピールしてました。

 

で、今日の日本vs.タジキスタン戦は、(もう日本の最終予選選出が決まった後だけに)OA3人の不在や連戦の疲れも考慮して、権田と南野以外は「B代表」とでも言えそうなメンバー。今後も代表で生き残っていくためには、アピールが必要な面々です。古橋、橋本あたりはかなりアピールできたんじゃないでしょうか。山根も1点目と2点目の起点になってましたし、3点目をアシストしたんですけど、失点にもからんでしまいましたね。

それにしても相変わらず「広島枠」が目立つ中で、佐々木翔は常にメンバー内で見劣りしますよね。今日も残念なプレイが多かったです。長友の跡継ぎの左SBって、いつまでたっても出て来ませんねえ(右は室屋も山根もいるのに)。杉岡なんか湘南に残っていたら、今頃は…。

日本は2次予選7試合目で初めて失点を喫したものの、4-1で勝利。南野は7試合連続のゴールを上げました。さすがですね。

さあ、2日休んだら、10日から4日連続の代表戦だあ!

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2021年6月 6日 (日)

「アオラレ」:絶対謝らない女(負けるなサイコ野郎)   #アオラレ #ラッセルクロウ #あおり運転映画

1_20210606230001 映画『アオラレ』の原題は“Unhinged”。“hinge”が蝶番(ちょうつがい)のことですから、「(蝶番が外れたように)不安定な」=「頭のネジが外れた」ってところでしょうか。でもこれ、邦題近来稀に見るナイスな邦題です。「アオリ」じゃタイトルにならないけど、なぜか「アオラレ」だと成立しますもんね(日本語の不思議)。予告編では、この「アオラレ」っていうでかいカタカナに「ダダッダッダダー」という『ターミネーター』の音楽がかぶさるのですが、それがえらく似合っておりました。

ラッセル・クロウすごいですね。体重どれだけあるんだ?って感じに、巨大化しておりました。あの人間離れした肉体の迫力は、かなりのものがあります。さすがはグラディエーターです。

物語としては、シンプルそのもの。『激突!』や『ヒッチャー』を思わせるものですが、思った通りに進行し、何のひねりもありません。誰でも書けるような脚本です。ま、こういうB級アクション・スリラーもあっていいですよね。

それにしても、あおられる母親がそもそも悪い! そういった意味では90分の交通マナー・プロモーションなのかも知れません。思いやりと譲り合いの精神で運転しましょうね、という…。彼女の「絶対に謝らない」姿勢が、アメリカという国に重なって見えたことも事実であります。小生などは、ラッセル・クロウのサイコ野郎の方を応援して観ておりました。てへっ。

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2021年6月 5日 (土)

湘南、FC東京に第1戦勝利!(ルヴァン杯)   #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対東京 #ルヴァンカップ

Dsc_00352_copy_1280x753 YBCルヴァンカップのプレーオフ第1戦、FC東京vs.湘南ベルマーレを観戦に、駒沢競技場へ。サッカーの生観戦はかなり久々のことです。なにしろ東京都の緊急事態宣言とその延長で、無観客試合が続いたり、「県境を越えての移動はダメ」ってことで、ホームのレモンガススタジアムには行けなかったので、なんと4月17日の湘南vs.神戸戦以来ひと月半(以上)ぶりのことでした。

Dsc_00402_copy_1160x753 FC東京のホームゲームで緊急事態宣言下ということで、アウェイ席はナシで上限5,000人。座席は1席おきの市松模様。もちろんマスク着用で、声出しや鳴り物は禁止です。でもFC東京のマスコット=東京ドロンパはマスクなしでしたけどね。

Dsc_00372_copy_1330x753 アウェイ席ナシってことは、アウェイチームのグッズを身に着けてはダメ、応援するのもダメってことですから、大江戸は座席もバックスタンドの一番端っこにして、白いTシャツに黒いキャップ、マスクも紫系で、ほとんど拍手もせずにじっと座っておりました。なにしろ周りはみんなFC東京サポですから、隠れキリシタンみたいなもんです。でも、Tシャツの胸には大きく北斎の『神奈川沖浪裏』! そう、Bellmare Big Waveってことであります。わかる人にはわかるってところ。

Dsc_00412_copy_1195x753 水曜のリーグ戦から中2日のベルマーレは、ルヴァンカップ用メンバーが中心。FC東京は1週間ぶりの試合ですが、こちらもけっこう主力温存でスタートしました。で、やっぱりレギュラーメンバーとの差があるというか、両チームとも「こんなもんじゃないだろ」って感じでした。ミスが多いし、消極的だし、なんか歯がゆくてイライラしましたね。

Dsc_00442_copy_1201x753 でもだんだん調子が出て来たし、一方で東京さんも調子悪かったし、試合運びとしては悪くない感じでスコアレスの折り返し。後半頭から岡本、平岡を投入して畑を左サイドに移して活性化に奏功し、その後交代出場したウェリントンが岡本のクロスをズドンと頭で決めて先制! その後は危ない場面もありましたが、GK富井のファインセーブで逃げ切り、ファーストレグを0-1で勝利しました!

Symmetry_0001_burst20210605155522276_cov

しかし、ホーム&アウェイの180分で勝敗が決まるわけですから、まだ半分。次戦はFC東京もガチ本気モードで来るでしょうから、心してかからないといけません。東京都民の大江戸は行けないけど、頼んだぞ!!

それにしても、ナマのサッカー観戦、やっぱりいいもんですねー。得点しても勝利しても、拍手もガッツポーズもできず、ひたすらポーカーフェイスでいなければならなかったのが辛いところでしたが、まあ気持ち的には勝利のダンスでありました♪

 

 

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2021年6月 4日 (金)

「女たち」:映画的に語れていない   #女たち #篠原ゆき子 #奥山和由

1_20210604231101 映画『女たち』は、チーム・オクヤマの25周年作品なのだそうですが、うーん、奥山和由プロデューサーも最近復活して小さな映画をいくつか世に出しておりますが、『銃』とか『エリカ38』とか大江戸的には高く評価できない作品なんですよねー。そして本作、やっちまいました。いろいろと崩壊しとります。

何と言ったらいいのか、映画らしいコクがないんですよねー。とにかくいかにも映画らしい設定は用意されているのですが、そこから「映画」として躍動していかないとうか、映画的に語れていないのです。語れていないのか敢えてなのか、いくつかの謎をほったらかしにしていたりもしますし、なんか脚本が、それ以上に演出が、真っ当な映画のレベルになっていないのです。映像もことごとく「つまらない絵」になってしまってます。全体的に音楽がありきたりすぎる(説明的すぎる)のも困ったものでした。

(以降ネタバレあり) クライマックス的な回想場面が突然演劇的になって、そこだけ浮いてます。その後に来る終幕の突然過ぎる和解なんか、ぜんぜん納得できません。あれで、にっこり笑い合ってめでたしめでたしではねえ…。何それ? 

バイプレイヤー篠原ゆき子を主役に持ってきたところが大胆ですが、成功していたとは思えませんでした。申し訳ないけれど、この人の顔ってなんか「共感を呼ばない顔」なんですよねー(そういう意味では『ミセス・ノイズィ』の彼女は似合ってました)。髪を短くした倉科カナは、妙に影が薄くて残念。でも、顔や体が麻痺している役の高畑淳子は、見事な熱演でありました。

『茜色に焼かれる』に近いほど、コロナ禍下でのマスクや消毒の描写が多く出て来ました。しかしながら、みんな話す時にマスクを外したりずらしたりして、そのアンリアルが気になりました。映画は「時代の証言」として後世まで残る記録媒体でもあるだけに、そこらへんはリアルにやってほしいものです。

ちなみに本作、タイトルやポスターから判断すると、LGBT的な作品なのかと思いきや、まったく関係ないのでありましたー。

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2021年6月 3日 (木)

日本対日本、日本が勝った!(日本が負けた!)   #日本対日本 #サッカー日本代表 #フル代表対オリンピック代表候補

Dsc_00322_copy_1017x610 ジャマイカ代表の人数が揃わなかったので(欧州出国時の手続きの問題で搭乗できず)急遽組まれた史上初の対戦、「日本A代表vs.日本U24代表」(札幌)をTV観戦。

いやー、この試合楽しみでした。なんで今までなかったんだろう。見る方としてはワクワクしちゃいます。まあA代表の方は負けたりしたらヤバイわけなので、そこらが問題なんでしょうかね? いずれにしても、札幌のサッカー・ファンいいなー、うらやましいと思っていたら、まさかの無観客試合なのでした! 無観客なのに、わざわざ札幌まで行くんですかい??

Dsc_00352_copy_964x620 フル代表(A代表)は日本サッカー協会100周年の衿つきの水色ユニフォーム。オリンピック代表候補(U24)は白いユニフォームでした。

試合はご存じの通り橋本、鎌田、浅野のゴールで3-0とA代表が勝利。面目を保ちました。何しろCKからの橋本のゴールが開始1分ほどですから、あれで流れが決まっちゃいましたねー。

とはいえ、U24も頑張りました。気合が入ってました。やはり技術的にはフル代表の優位は明らか。そこをプレスの強度や懸命な走りで粘り、結構多くのチャンスを作っておりました。でも惜しいシュートも決まらず、結局は0点・・・って、なんだかベルマーレの話をしているようです。まあ結局はあれって「弱者の戦術」(持たざる者が勝つための)ですからね。

Dsc_00332_copy_1041x609 U24では相馬が右サイドで試されて、十分使えることを示しました。今期の相馬は一皮むけて(体も絞れて)、いいですよねえ。そして、オーバーエイジの遠藤航が78分に入ってからは見違えるように活性化しました。さすがはワタルです。今日は同じオーバーエイジの吉田麻也と酒井宏樹が出場しませんでしたが、3人が揃ったらまた今日のチームとは別物になるのでしょうね。

GKでいうと、今日のオリンピック代表候補は前半が大迫、後半が沖でしたが、ベルマーレ・ファンの大江戸としては「谷が出ていたら2点目は止めていた」と言っておきます。言うのは自由ですからね。

なんだかんだ、かなり面白い試合でした。これ、次のオリンピック前にも、その次も、やったらいいなじゃないかなあ。結構いろんな利点があると思いますよ。

 

 

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2021年6月 2日 (水)

森村誠一の「忠臣蔵」   #忠臣蔵 #森村誠一 #森村誠一の忠臣蔵

1月に「大江戸は『忠臣蔵』が好き」という話を書きました。 ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-3b6873.html

Center_0001_burst20210602215944914_cover で、その後ぐらいに森村誠一の『忠臣蔵 上・下』(朝日文庫)を買ったのでした。ネットで評判が良かったものですから。もう絶版になっている作品で、メルカリで探して買ったのでありました。1993年の第一刷ですが、かなり日焼けして、水分を吸ったような汚れもありましたが、まあしょうがありません。それよりも驚いたのが、そのぶ厚さ。本文最後のページまでが、上巻604ページ、下巻588ページ。上下合わせて1,200ページ超です! しかも今の文庫よりも、文字が全然小さいので、その分量たるや!

元禄時代の、あの事件を生んだ時代背景(綱吉と生類憐みの令やら柳沢吉保やら…)を綿密に描いておりまして、四十七士やその周辺の人物一人ひとりにもけっこうスポットを当てていて、まさに大河ドラマという趣きなのです。

あとはニュートラルで現代的な視点とでも申しましょうか、例えば吉良側の「こっちが被害者だ」という視点にも立って(そこにも説得力を持たせて)描いておりますし、武士の社会の馬鹿らしさや残酷さも(美点とともに)描出しております。更には、大石内蔵助が世間の目を欺くために蕩尽の日々を送ったところも、非常に人間的にというか、かなりの淫蕩三昧であったことを(ウソかホントかわかりませんが)見てきたように描写しております。

まごうことない力作であり、実に面白いので、絶版のままではもったいないと思ったりしてしまいます。でも今、『忠臣蔵』を読もうなんて人はいないのかなあ。面白いのになあ。とはいえ、小生はえらく時間がかかってしまいました。通勤途上でしか読まないし、スマホ優先の時もあるし、その間に『キネ旬』読んだり、ベルマーレの本読んだり、フリーペーパーやら駅のフリーマガジンやらを読んだりもしていたので、なんだかんだ3-4ヶ月もかかってようやくの読了。読書の方も討ち入り同様、なかなか事が進まないのでありました。

 

 

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2021年6月 1日 (火)

ジャイアントコーンが好き(アイスじゃなくて)   #ジャイアントコーン 

Dsc_02092_copy_648x926 大江戸はここ2-3年、ジャイアントコーンのファンです。と言っても、グリコ・ジャイアントコーンではなくて、ミックスナッツによく入っているあのジャイアントコーンです。晩酌のお供に欠かせません。もちろん「ジャイアン(剛田武)と(カルロス・)ゴーン」ではありません。

以前はむしろ嫌いだったんです。ミックスナッツに入っていても、あまり積極的に食べようとはしませんでした。硬いしね。 でも食べてるうちに、なぜかハマりました。何せビールにもワインにも合いますからね。

Dsc_00042_copy_563x963_1 近所のスーパーに売っているこのシリーズはお買い得で大好き。今日ご紹介するのは、チリペッパー味とからしマヨネーズ味とペペロンチーノ味ですが、他にもスモークとかいくつかあるんですよん。

Dsc_02382_copy_613x930おお、気がつけば赤黄緑と、まるで信号ではありませんか。

そして裏のラベルを見て気がつけば、加工所は「社会福祉法人福栄会 第二しいのき学園」(東京都品川区)となっております。ふうむ、珍しいですね(販売者は大田区の株式会社 松孝)。

 

Dsc_02092_copy_648x926_20210601231801 で、小さい字をよく見ていくと面白いのが、表のラベル。「世界の中心でジャイアントコーンを食べる。」とか「いろんな味があるなかで、ロックな俺はレッドホットチリペッパーだぜ!」とか「ジャイ子って呼んで。」とか「部屋とYシャツとジャイアントコーン。」などと書いてあります。うーむ、なかなかですね。どういうつもりなんでしょう? まったくもう。

 

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