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2021年7月31日 (土)

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」:格調高い悲劇   #るろうに剣心 #るろうに剣心最終章ザビギニング #有村架純

1_20210730235901 映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、シリーズ5作目にしてその最後を飾るにふさわしい作品。でも、一番最後に「The Beginning」って、どうなってんだー? まあ、「これで終わる。ここから始まる。」っていう広告コピーは、まさにその通りなんですよね。

『最終章 The Final』のレビューはこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-05ed71.html

バカみたいにアクションアクションだった『the Final』と較べると、まさに「動と静」。でもアクションがないわけじゃなくて、要所要所でしっかり決めてます(後ろ手に縛られて、口に刀をくわえて相手を次々と切り倒すアクションには、「そんなバカな」と思いながらも、斬新さに拍手しました)。しかも例の「逆刃刀」じゃないので、血が出るし死体が転がります。しかしながら、それだからこそ生じる悔恨や哀しみもありまして、格調高い悲劇となっています。これまでの『るろうに剣心』シリーズ作のようなユーモアはみじんもなく、荘重と言っていいほどです。

当然ながら、佐藤健も有村架純も深い絶望と哀しみを湛えて、素晴らしい演技です。架純ちゃん、はかなげできれいでしたねー。美しい撮影も、この悲劇世界を見事な映像に納めています。特に終盤の雪景色の場面の、カラーとモノクロの中間のようなトーンが素晴らしい効果をあげておりました。大友啓史監督も、良い仕事をしました。

これが最後にくることで、『るろうに剣心』という作品の見え方がガラッと変わってしまいました。だからと言って、これから全部観返そうとは思わないのですが…。ある意味「番外編」的な立ち位置の「前日譚」なのでした。

 

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サッカー日本男子、PK戦勝利で4強へ!   #サッカーオリンピック代表 #日本対ニュージーランド #谷晃生

Horizon_0002_burst202107271735137884_cop 東京オリンピック・男子サッカー決勝トーナメント初戦=準々決勝、日本対ニュージーランドは、まさかの延長まで0-0のスコアレス・ドロー。ニュージーランドなんかちょろいのかと思ったら、そうではありませんでしたねー。ガタイがデカくて、しっかり守る。日本は前半から「いつでも点が取れそう」って感じを漂わせながら、どうにもこうにもこじ開けられませんでした。前半の遠藤航がボールの当て所を間違ってゴールならず!の場面が、かえすがえす残念でした。

ある意味そんな遠藤を救ったのが、ベルマーレの後輩であるGK谷晃生。一試合ごとに安定感が増していき、今日も全く危なげない落ち着きでした。そして、PK戦での見事なセーブ!! あれでビビッて、ニュージーは次の選手まで外してしまいましたもん。まさにMOMでしょう。日本中が谷に感動し、谷に感謝してるかと思うと、わが子のことみたいに目頭が熱くなってしまいました。GKコーチ川口能活さんから大切なものが継承されたみたいな気もして、その事にもじんと来ましたね。

次は準決勝!相手は今大会直前にテストマッチを行って1-1で引き分けたスペインです。強敵ですが、酒井宏樹も戻って来ます! 準決勝は富安がイエロー累積で出場停止ですが、今大会の板倉は十分その穴を埋められます。決勝目指して、そしてヨーロッパに今の日本の強さを見せるために、そして2年後のワールドカップにつなげるために、しっかりと勝ち切ってもらいたいと思います。

 

 

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2021年7月30日 (金)

サッカー女子日本代表、8強で敗退   #サッカー女子日本代表 #日本対スウェーデン #岩渕真奈 #北村菜々美 #ウィーリーグ

Horizon_0002_burst202107271742093512_cop 東京オリンピック・女子サッカー決勝トーナメント初戦=準々決勝の日本vs.スウェーデン、番狂わせは起こることなく、1-3で日本が敗退しました。まあ、実力差通りのスコアでありました。ただ、そうは言っても何が起こるかわからないのがサッカーなので、この埼玉スタジアムに6万の観衆が入っていたら結果は違ったかも知れないんだよなあ(せめて5,000人でも入っていれば)などと、意味のないタラレバを思ってしまいます。1-1の時間帯には、「これは勝てる」と思ったんですけどねえ。

やっぱりフィジカルの差って大きいですよね。でもそういう前提でどうしたら勝てるかを追究してきたのが、日本サッカー(男子も女子も)の歴史なので、その解の一つである「技術」と「コンビネーション」にこだわったのは悪いことではありません。でもそこに伴うはずの「走力」と「数的優位」が不足していて、それよりも何よりも球際の強さと泥臭い頑張りが決定的に足りませんでした。それでは、日本の体格で今の世界では勝てません。

そうは言っても(あの技術の高い)岩渕真奈は常に全力でファイトしてました。あの小さな体で。彼女に続く選手がいなかったのが辛いところです。

今日の左SBは宮川選手でしたが、北村菜々美選手は終盤に交代で登場。しかも長谷川唯に代わって右ウイングという謎の交代。なんか「北村と心中しよう」という高倉監督の覚悟みたいなものが感じられて、それはそれで興味深かったのですが…。しかし、「ここで北村が奇跡を起こしてくれたら」という大江戸の願いもむなしく、時間も足りず、大きな見せ場を作れずにタイムアップ。冷静な渋いプレイスタイルは承知してますが、後がないあの局面だから、もっと遮二無二ガンガン攻めてゴールに迫ってほしかったのです。でもやっぱり消極的なパスが多くて、爪痕を残せませんでした。1本、一気にペナルティーエリアへの見事なスルーパスがあったのですが、残念ながらゴールにはつながりませんでした。 北村さんにはこの3試合の経験と反省を糧に、これからもっともっと成長してほしいと思います。ピッチでは遠慮しなくていいんだから。とりあえず、もっと走ってね。

9月には新たに女子プロ・サッカーのWEリーグがスタートします。今回の「8強止まり」とコロナ禍で、厳しい船出を迎えそうですが、みんなの応援で、日本女子サッカーのレベルアップにつなげようではありませんか!(&明日の男子は、ニュージーランドに勝ってね!)

 

 

 

 

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2021年7月29日 (木)

「ライトハウス」:不安で不穏で不快   #ライトハウス #ロバートエガース #カルト映画 #A24

1_20210729174601 映画『ライトハウス』は、モノクロ・スタンダードの異色作。スクリーンサイズにはこだわりのあるA24作品ですが、実は本来のモノクロ・スタンダードサイズ(1:1.33)よりも正方形に近いアスペクト比(1:1.19)なのだそうです。狭いサイズです。不安を覚えるほどに。

とにかく風変わりで、不穏なムードが終始続きます。昔風に黒くつぶれた部分の多い映像ゆえ、物がはっきり見えないこともあるあたりも、不安感をあおります。敢えて、何がどうなってるかをはっきり描かないあたりも、不安感に拍車をかけていきます。物語の進行も全く先が読めないし…。そして時間が経過するほどに、狂気が画面を覆っていきます。現実と幻想と幻影が等価に入り乱れ、観ていてどんどん不快になっていくのです。

ロバート・エガース監督、前作『ウィッチ』も個性の強いヘンタイ的映画でしたが、本作はますますヘンタイ度が強まっています。カルトです。一部で強く支持されるのでしょうね。大江戸はここまで陰にこもられると、ちょっとつきあい切れません。全編が悪夢のようです。

人間は二人しか出て来ません。そこらも凄いですね(低予算で済むし)。そして、またしてもA24の作品です。相変わらず攻めてますねえ。

 

 

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2021年7月28日 (水)

日本、フランスに圧勝で決勝トーナメント進出   #サッカーオリンピック代表 #日本対フランス #谷晃生

Horizon_0002_burst202107271734502884_cop オリンピック男子サッカー・グループリーグ最終戦、日本対フランスは、4-0で日本が圧勝! 見事です。強いです。U24とはいえ、フランス相手のガチ勝負で、盤石の横綱相撲って感じです。3戦全勝のグループ首位で決勝トーナメント進出とは、誇らしいですね。

久保が3戦連続のゴール! 本当に「久保の大会」になって来ました。その他の3点も全て「流れの中からの」ゴール。攻撃の連動性が見事です。もちろん守備の連動性も。伊達に6月からチーム練習を続けて来たわけじゃないですね。

森保監督の大会マネージメントも冴えてます。過密スケジュールの中、選手を休ませたり、調子を上げさせるために出場させたりが、良い塩梅でできています。三苫や富安もケガから帰って来たし、チームのムードはかなり良い状態だと思います。酒井宏樹がイエローの累積(2枚)で次の準々決勝に出られないことだけが不安ですが、今日の後半に出て来た橋岡が悪くなかったし、対戦相手はニュージーランドだし(相手に恵まれたのでは?)、勝てますよ、きっと!

今日のGK谷晃生(湘南ベルマーレ)は、前半に見せ場が何度かありました。万全のハイボール処理に加えて、近距離からのシュートも阻止するなど、しっかり守ってクリーンシートに貢献しました。ヤツは、攻められるほど、シュートを打たれるほど、良さを発揮するタイプですから、これからますます輝いていくことでしょう。

 

 

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「オリンピック・ランゲージ:デザインで見るオリンピック」展   #オリンピックランゲージ展 #デザインでみるオリンピック #ggg

Dsc_03303_copy_711x600 ギンザグラフィックギャラリー(ggg)で開催中の特別展『オリンピック・ランゲージ:デザインでみるオリンピック』(~8/28・入場無料)を鑑賞。この時期ならではの良い企画でした。すべてが興味深く、じっくりと観てしまいました。

 

Dsc_03392_copy_685x576 オリンピック各大会のシンボルマーク、ピクトグラム、トーチ、メダルなどのビジュアル・アイデンティティについて解き明かす展覧会。1964東京、1968メキシコ、1972ミュンヘン、1994リレハンメル(冬季)、2004アテネの5大会に焦点を絞って、そのデザインワークを比較展示しています。

Dsc_0338_copy_1024x576 本展のポスターや映像はあのグルーヴィジョンズによるもの。五輪を表す5色の丸を用いたシンプルでセンスの良いデザイン。映像の方も気が利いてます。 5つの丸の中で赤が大きいのを見ると、当然思い出すのが1964東京の亀倉雄策によるシンボルマーク。いやー、改めて傑作ですね、あれは。「亀倉が締め切りを忘れていて、たった2時間で作った」とか書いてありましたが、そういうものなのでしょう。全大会のシンボルマーク(エンブレム)がずらりと展示してある壁面もありましたが、パッと見て亀倉作品がベストだとわかりますね。シンプルで力強く、一切のムダがない揺るぎなさ。見事です。Dsc_03362_copy_576x895

1964東京大会で初めて導入されたピクトグラムですが、各大会に個性がありますね。中でも大江戸が気に入ったのは、リレハンメルの競技ピクトグラム。古代遺跡の岩絵に着想を得た作品だそうです。いやー、自由でユニークですねー。 アテネ大会のピクトグラムも、古代の陶器の絵みたいなテイストです。Dsc_03342_copy_569x1024

Dsc_03352_copy_553x1024 聖火トーチの中で一番驚いたのもリレハンメル。縦に長ーいのです! 木の部分は樺材を使っているそうです。トーチの展示は、すべて両面から見られるようになっていたのが良かったです。

全体感として、とてもキレイにコントロールされていたのがミュンヘン大会。ライトブルー、オレンジなど6色のシンボルカラーを設定し、大抵のものをその中で展開しているのです(大会関係者のユニフォームなども)。しかもナチスの遺産としてのベルリン大会からの決別を可視化するために、赤と金は除外して統一したのだそうです。メイン・ポスターなどもオリンピック的には弱い感じですが、そういった意志に基づくものなのでしょうね(ベルリン大会のように重厚な印象にはしないぞ、という)。好きです、この大会の爽やかなビジュアル(残念なことに、ご存じの通り血塗られた大会になってしまったわけですが…)。Dsc_03312_copy_973x600

ほかにも、メキシコ大会のオプ・アート(1968年という時代を反映)的なロゴやビジュアルなど、広くない会場に見どころ満載。それぞれのこだわりやクォリティの高さに感心しました。

それに較べると、今回の東京2020はねえ…。市松模様は悪くないんですけど、それ以外のVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)は、全体的には無難過ぎて、既視感もあって、印象に残らないかも。大会委員会が守ってあげなかった佐野研二郎のエンブレム、大江戸はけっこう好きだったんですけどねえ…。それを言ったら、国立競技場だって隈研吾のよりもザハ・ハディド案の方がずーっと好きでした。あれも守ってあげる人がいなかったからなあ…。ネットの中のシロートの意見や暴言のせいで、考えに考え抜いたプロの英知と時間の結晶が、簡単につぶされてしまう。嫌な時代ですねえ。

 

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2021年7月27日 (火)

「17歳の瞳に映る世界」:感情移入必至の辛さと友情   #17歳の瞳に映る世界 #エリザヒットマン

1_20210727143201 映画『17歳の瞳に映る世界』の原題は、“Never Rarely Sometimes Always”(一度もない めったにない 時々 いつも)。この不思議なタイトルが何なのかは映画を観ればわかるのですが、確かに邦題には向かないので苦心したことでしょう。とはいえ、『17歳の瞳に映る世界』ってのもどうなんでしょうねえ? なんか違う…。

アメリカの17歳の少女の予期せぬ妊娠と中絶にまつわる物語です。社会派ロードムービーであり、ガールズフッドムービーでもあります。ニューヨークの撮影なんか、素晴らしいものがあります。全体的にちょっとドキュメンタリー・タッチも採り入れて、よりリアルな空気で迫ります。

とにかく全編ハラハラドキドキ。サスペンス映画ではないのに、主人公女子の心情にシンクロしてしまうのです。そうなるともう、辛くて息苦しくてたまりません。更には、この子らの親になったような気持ちで、心配してしまいます。社会という大きな壁、男という敵、お金がないという現実の厳しさ、頼れる者のいない辛さ、それらが立ちはだかって、次々と押しつぶされそうになる主人公。でもその苦しさを救ってくれる存在が、いとこで友人の女子。この17歳二人のつながりが救いであり、美しいのです。優れた映画です。多くの問題について考えさせてくれます。

女の子二人を演じたシドニー・フラニガンとタリア・ライダーが素晴らしいですし、長編3本目のエリザ・ヒットマン(殺し屋=HITMANではなくて、HITTMAN)監督も見事な腕前。観た人の心に必ず爪痕を残すであろう作品になっています。今年の収穫の1本でしょう。

 

 

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サッカー日本女子、なんとか決勝T進出!   #サッカー女子日本代表 #日本対チリ #岩渕真奈 #北村菜々美

Dsc_03442_copy_1024x963 東京オリンピック女子サッカー・グループリーグ最終戦、日本対チリは1-0で日本の勝利。グループ3位ではありますが、なんとか決勝トーナメントに進めることになりました。まずはホッとしました。でも、この1勝1敗1分け(勝ち点4)は想定通り。FIFAランキングではイギリス、カナダの方が日本よりも上なのですから、一番普通の予想だとこうなるってところに落ち着きました。大江戸も、カナダと分けてイギリスに負けてチリには勝つと思ってました(それよりも良い成績になるといいなあと願いつつ)。

それにしても、ボールを持ってアタッキングサードまでは行ってるのに、守りを固めてGKが優秀なチリを崩せない、こじあけられないって展開が延々と続いて、かなりじりじりしました。最後はDFを背負ってキープした岩渕が効きましたねえ。田中美南も初戦のPK失敗を取り返して(と言えるのか?)、ほっとしたことでしょう。あとはゴールを量産してください。

試合後のインタビューで岩渕真奈選手が、こらえながらもちょっと泣いてました。エースとして、プレッシャーかかってたんでしょうねえ。

今日の北村菜々美選手は左SBでフル出場。初戦よりもチームとしてラインを高くして、押し込む展開も多かったので、彼女も高い位置を取ることが多かったです。後半は前線へのパスや攻め上がりが増えていき、ロングシュートも1発放ちました。更に終盤には2度ペナルティエリアに侵入して仕事してました。その調子です。遠慮しないで、どんどんやっちゃってください(そうしないと解説の岩清水さんから辛口のコメントが出ちゃいますよ)。改めて思いましたが、北村さんは本当にトラップが上手! サイドチェンジのロングボールなんかも必ずピタッと止めます。大江戸は「サッカーって突き詰めていくと、トラップ」だと思っているので、彼女は絶対成長していくと思います。あとは、いくら「地味に/確実に/気の利いた」プレイスタイルだとはいえ、もっとがむしゃらに走っていただきたい。執念をもってボールを追っていただきたい。センスはいいし目もいい(スルーパスの送り先が見えている)ので、そういう泥臭さが加われば大きく伸びると思うのです。

この試合、5,000人上限とはいえ、有観客で行われました(宮城県)。拍手と(自然に漏れちゃう)声と反応、雰囲気。いやー、有観客っていいもんですね。選手たちも力をもらったことでしょう。

さあ、次はまた中2日でスウェーデンとの準々決勝! 強い相手ですが、このチーム(なでしこ)だってだんだん良くなってます。期待してます!

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2021年7月26日 (月)

「アフリカン・カンフー・ナチス」:くだらねー!   #アフリカンカンフーナチス #おバカ映画 #トンデモ映画 #シアターイメージフォーラム

1_20210726215801 『アフリカン・カンフー・ナチス』は、数年に一本レベルの徹底的おバカ映画にしてトンデモ映画。第2次大戦後、実は生きていたヒトラーと東條英機がガーナに亡命して、現地人たちを制圧してガーナ・アーリア人(顔は白塗り)化を進めていくという…、ね、バカでしょー。ちなみにドイツ・日本・ガーナの合作です。

まあ予想通りではありますが、その安っぽさと時代考証無視の姿勢にあきれます(戦後すぐの話なのに、現代のトヨタ車が出て来るとか…)。めまいがしそうです。そもそもトージョーは空手マスターだしね(このおっさんがまた安っぽい)。

後半は延々と武闘トーナメントが行われていきます。死霊たちのダンス品評会が延々と続く『死霊の盆踊り』を彷彿とさせました。 そしてタイトルからも、『アーメン・オーメン・カンフーメン!』(ジョン・ウー監督作品!)のバカバカしいノリを連想いたしました。

それにしても、くだらねーなー。こんな不真面目なナチス・コメディを作ったりしたら、小林賢太郎のように非難されるのではないでしょうか?

小生は池袋のシネマロサで観たのですが、もともとはシアター・イメージフォーラムでの単館公開でした。シアター・イメージフォーラムはこの後にも『ジャッリカットゥ 牛の怒り』を公開中だったりして、なんだか路線変更なのかしらん(真面目なケリー・ライカート特集もやってるから、幅が広がったのかな)?

 

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2021年7月25日 (日)

サッカー日本代表、メキシコを撃破!   #サッカーオリンピック代表 #日本対メキシコ #谷晃生 #遠藤航

Horizon_0002_burst202107251625272132_cop オリンピック男子サッカーの第2戦、日本はメキシコに2-1で勝っちゃいました! 何しろ前半の6分に久保のダイナミックな先制弾。12分にはVARでもらったPKを堂安が決めて2-0にしたんですから、興奮しました。その後もほぼ完璧な試合運びが後半まで続きましたが、最終盤になって少々押し込まれましたねえ。(たぶんキーパーからブラインドになって見えなかった)フリーキックを上手に処理できなかった1失点はあったものの、その後のGK谷晃生(湘南ベルマーレ)のビッグセーブもあり、勝ち切りました。終盤を除けば、「このチーム、ほんと強いわ」と頼もしく見ていられました。

今日は久保、堂安はもとより相馬、林など前線がみんな良かったし、ある意味先発全員が見事でした。 遠藤航(ベルマーレ出身)は、やっぱりうまかった。圧倒的なパフォーマンスを見せてくれました。ほんとスゴかったですよ。

でも先発組に比べると交代選手が今一つ。前田も三苫も上田も、ほとんど爪跡を残せず、明らかに先発組よりもダウンしてしまいました。課題ですね。

今日は谷くんの出番も多かったのですが、あの失点シーン以外は実に安定していました。ハイボールに強い特長を出していて、キャッチングも見事。最後の強烈シュートを弾いたパンチングも、さすが谷!でした。 このまま勝ち続けて、「谷でも金」をやってほしいものです。

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2021年7月24日 (土)

「唐人街探偵 東京MISSION」:チャイナ・マネー投入のガサツな娯楽作   #唐人街探偵 #唐人街探偵東京ミッション 

1_20210724233901 映画『唐人街探偵 東京MISSION』は、あきれるほど能天気な中国コメディー(+ミステリー+アクション)。更には日本観光映画としても良く出来ています(でも、この時代ですからねえ…)。日本人俳優では、妻夫木聡、長澤まさみ、三浦友和、染谷将太、鈴木保奈美らが参戦してます。

新宿、秋葉原、渋谷(スクランブル交差点は足利市に作ったオープンセット!)、お台場などを軽いノリで駆け巡ります。つなぎはリアルを無視して、新宿と秋葉原がまぜこぜになったりしています。横浜中華街の中に巨大な温浴施設があって、ふんどし姿のイレズミ者たちがずらりって場面にもめまいがしそうです。テイスト的に「妙な日本」も、随所に見られます。

でもまあ、そこらをぶっちぎって突き進むガサツなパワーがあるってことも事実。大江戸はそういうテイストは好きじゃありませんけどね。あまりといえばあんまりな裁判場面のいいかげんさにも、立ちくらみがしそうです(座席に座ってましたけど)。裁判の終盤に、ジョー山中の『人間の証明のテーマ』が流れた時には、ひっくり返りそうになりました。

そんな(程度の低い)パワーの源泉は、やはりチャイナ・マネー。なんと総製作費65億円、日本国内製作費31億円ですと! やっぱりめまいがしてしまいますね。本作は中国の人気シリーズの第3弾だそうで、まだまだ続きそうです。

 

 

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東京オリンピック開会式と女子サッカー2戦目   #東京オリンピック #開会式 #サッカー女子日本代表 #日本対イギリス

Dsc_03253_copy_800x523 2020東京オリンピックの開幕式が昨夜行われました。午後8時~11:50の終了までずっとTVの前で見てました。すべてを見たってのは、大江戸史上初めてのことです(いつも長過ぎて飽きちゃうし、時間がもったいないし)。これだけ茨の道を歩いて、ケチをつけられまくって、ようやくここまで来た、何はともあれ始まったってことで、ある種の感慨はありますね。

でも開会式はきっと「このご時世、華美にしてはいけない、あまりお祭り騒ぎにしてもいけない」ってことで、随分とセーブモードだったような気がしました。北京やロンドンやリオデジャネイロの時のような派手さはなく、それはサステイナブルな時代に合っているのかも知れませんが、正直演出としては(エンタテインメントとしては)「負けてる」って感じ。箱で大会エンブレムを作るとか、下駄のタップとか、既視感のあるものも多かったし、上原ひろみのジャズピアノも長過ぎたし、海老蔵の「暫」との相乗効果が全然出ていなかったし…。競技のピクトグラム50個をモジモジ君みたいな奴らが形態模写するアイディアもつまらなくはなかったけど、ある意味しょぼいし。

唯一良かったのが、1,824台のドローンを使って大会エンブレムの球体バージョンを上空に浮かべた演出。それ以外は「sense of wonder」が欠如していましたねえ。聖火の点火にしても、もっとアッと言わせるものが欲しかったですよ。長かった割には「え?これだけ?」って感じで、印象に残るものがありませんでした。

Dsc_03243_copy_800x523 入場行進にしても、マンガのフキダシのプラカードや、背景のスクリーントーンのボランティア服がどれだけ効果的だったかというと、微妙(ま、アリだとは思いますが)。それに終盤、ユニフォームのデザインが、アメリカ=ラルフ・ローレン、フランス=ラコステと来て、日本=AOKIってどーゆーこと!? 自国開催なんだから、川久保さんやイッセイさんに作っていただきたかったですねえ(阿部千登勢や高橋盾でもいいけど)。

 

で、今夜は女子サッカー2戦目の日本vs.イギリス。うーん、なでしこたちは初戦より良い動きをしていたし、イギリス相手にしっかり守れていたのですが(距離も詰められていたし、複数で囲い込むこともできていた)、ワンチャンスの決定力に0-1で敗れてしまいました。決定機の数はむしろ多かったのに、というありがちなパターン。まあ、チリには勝てますから決勝トーナメントには出られそうな気がしますが、いきなりアメリカに当たったりすると辛いですからねえ…。岩渕が「万全ではない」という状態も気がかりですし。

ちなみに今日の左SBは宮川が務めたので、北村さんの出番はなし。まあ彼女には、チリ戦以降でしっかり活躍していただきましょう。

 

 

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2021年7月23日 (金)

「アジアの天使」:映画として破綻   #アジアの天使 #石井裕也 

4_20210723001201 映画『アジアの天使』は、『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など新作の公開が続く石井裕也監督の日韓合作映画。撮影はすべて韓国で行われています。

小生は石井監督が好きな時と嫌いな時がありまして、『川の底からこんにちは』『舟を編む』『茜色に焼かれる』あたりはとてもスキ。でも『ぼくたちの家族』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『生きちゃった』あたりはキライなのです。本作は後者になってしまいました。なんか映画として破綻してます。もっともっとうまく作れる題材なのに、なんだか人々の台詞や感情が嘘っぽいのです。これで2時間8分ってのは長過ぎだし、その割になんなんだよ?って話です。中盤かなりダレてましたし。日本と韓国っていう肝腎の(そしてデリケートな)問題も、あまり上手に描けていないし…。

オダギリジョーのたくまざるユーモアは流石なのですが、池松壮亮が相変わらず「なんだかなあ」なのです。あのなまったような一本調子のエロキューションは、苦手です。

(以降ネタバレあり) そして天使! おじさんの天使ってのは、『ベルリン 天使の詩』だってそうだから文句言いませんが、あの白い羽つけて芹澤興人って…、出オチですかい? この感覚にはついていけないって思ったのでありました。表現として、ぶちこわしになっちゃてますから。

 

 

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2021年7月22日 (木)

日本男子サッカー、勝利でスタート   #オリンピック日本代表 #サッカーオリンピック代表 #日本対南アフリカ #谷晃生 #審判ドイヒー

Dsc_03093_copy_600x949 東京オリンピック開幕式の前日、先行して開催される男子サッカーの日本vs.南アフリカをTV観戦。東京スタジアム(味の素スタジアム)は無観客。ああ、声援の後押しと興奮・感動の空気が欲しかったですね。

コロナ陽性者が出たことで満足にチームが組めなかったはずの南アフリカは、ベタで引いて守る作戦。日本は雨あられのチャンスを作りながら、最後の一線を崩せません。「おいおい、マジかよ」と引き分けの線すら匂ってきたあたりで、71分に久保建英が見事なシュートを決めてくれました。さすがです。このまま「久保の大会」になっていくのでしょうか?

先発GKはやはり谷晃生(湘南ベルマーレ)。やりました! 今日の試合展開ではあまり出番がなかったけれど、要所で安定したプレイを見せて、ノーミスでしっかりと仕事しました。小生としては参観日の父親みたいな気持ちで、ほっといたしました。

それにしも、今日の主審、腹立ったなー。終盤こそ持ち直したものの、ドイヒージャッジの連続で、試合をコントロールできてなかったというか、あからさまに南ア寄りだったじゃないですか。おかげで、受けないで済んだはずのイエローを4枚ももらっちゃったし(中山なんか、ベンチにいるのにもらっちゃったし)、これが今後嫌な形で効いてこないか心配です。有観客だったら、マスク越しの大ブーイングだったろうになあ。

ま、難しい初戦でしっかり勝ち点3を取れたってことで、まずは良かったです。次はフランスを4-1で撃破したメキシコが相手です。手ごわいですが、しっかり勝ち点を取っていきましょうね。

 

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2021年7月21日 (水)

サッカー女子日本代表、勝ち点1で発進   #サッカー女子日本代表 #なでしこジャパン #日本対カナダ #北村菜々美 #岩渕真奈

あさっての開会式を前に、いよいよオリンピックの一部競技が始まりました! 女子のソフトボールが一番手。そして、夜にはサッカー女子の日本vs.カナダ戦(札幌)をTV観戦です。もし有観客で開催されていたら、小生は東京スタジアム(味の素スタジアム)に行って、夕方からの2試合(アメリカvs.スウェーデン/オーストラリアvs.ニュージーランド)を生観戦していたはずなんですよねー。残念なことです。

Dsc_0320_copy_1024x5762 昼間、上空を見上げると、ブルーインパルスが通った跡がありました。練習ですかね。ん?開会式は夜なのに、どうするんだろ? で、これってジャパンブルーにアディダスの3本線と見えなくもありません…と、強引にサッカーの話に戻します。

前半6分に「防げたよね」って感じで失点。その後も、カナダが優位に進めます。何しろ中盤で必ず日本のパスミスが起きたり、ボール奪取されたりで、前へ進めず。セカンドボールもほぼ相手に出てたし。長谷川唯の見事なパスから、頼りになる女=岩渕真奈のゴールで同点にできて良かったです。その前に田中美南がPKを防がれちゃったのが、残念過ぎました。あのコースはミスキックですね。ま、それでもFIFAランキングが日本より上のカナダから勝ち点1は、悪くはない結果です。

今日は北村菜々美さんが戦発!試合前はかなり緊張したような暗い表情でした(その上、国歌の時に一人一人をパンで捉えていたのに、北村の時だけ画面が高倉監督に切り替わってましたー)が、試合ではまずまず。というか、いつもながらの地味目なプレイでしたが、前半は前線へのロングフィードとかスルーパスとか結構「気の利いた」プレイを連発しておりました。しかし後半は、パスを相手に引っ掛けるシーンやボールを奪われるシーンも多かったと思います。

てか、日本代表の生命線の運動量が少な過ぎました。サポートに行かないからパスが回らないし、複数名でボールを奪いに行かないから取れない。それどころか、そういうプレイはカナダがきちんとやってました。そもそも日本のプレッシャーはゆるすぎます。そこらは今後修正しないと、ほんとヤバイです。今日は相手のゴールがオフサイドで取り消されて助かった場面もありましたが、内容的には負けてましたから。

次のイングランド戦が正念場ですね。そこでも勝ち点1は取っておかないと、黄信号ですから。

 

 

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「1秒先の彼女」:松竹映画的な垢抜けなさ   #1秒先の彼女 #台湾映画 #時間SF

1_20210720230001 映画『1秒先の彼女』は、ロマンティックな台湾映画。彼女篇/彼氏篇の二部構成とか、SF的な設定が効果を発揮している娯楽作です。ゾウの時間とネズミの時間というか…。

でも、そんなに気に入ったわけではなく、面白さも中ぐらい。どことなく松竹映画的な垢抜けなさがあるんですよねー。こういう「時間」を扱ったSFって、一般的に結構感動できるものなんですけど、この作品には特に感動したりしませんでした。(以降ネタバレあり) ラストも、二人の泣き顔を見て、かえって冷めてしまいました。

ヒロイン役のリー・ペイユーって、なんか上白石萌音を上下に伸ばして三十路にしたような感じ。コメディエンヌぶりは悪くありませんね。それを言ったら男の方(リウ・グァンティン)も、若い頃の尾美としのりを上下に伸ばした感じなんですけど。

時が止まった街からバスで向かう海岸への道が美しかったですね。道が海の中を突っ切り、時として水没する感じで、あたかも『千と千尋の神隠し』で電車が水上を走る場面のごとくでした。

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2021年7月20日 (火)

「走れロム」:もっと深く、もっと鮮やかでないと…   #走れロム #ヴェトナム映画 #闇くじ

1_20210720223501 映画『走れロム』は、ロムという少年がヴェトナムの貧民街を走りまくります。ムロツヨシが走ったら、『走れムロ』ですね。←はい、笑う所

ヴェトナム映画界で一番有名な監督=トラン・アン・ユン(『青いパパイヤの香り』『ノルウェイの森』)がプロデューサーになってます。でも新鋭のチャン・タン・フイ監督は、だいぶ趣が異なっています。雑然としていて、ギラギラしていて、例えばブラジル映画『シティ・オブ・ゴッド』とか、ああいうテイストに近いものがあります。

「デー(闇くじ)」というノミ屋みたいなヤバいギャンブルを構成する一つの駒として、必死で生き、必死で走るロムや、その友人にしてライバルのフックが見せるハードな生きざまが本作の値打ち。ただ、それが映画的に強い力を放っているかというと、うーん、どうでしょう?

映画として、もっと圧倒的な見せ場が欲しかったと思います。更に言えば、割と表層的で、描かれているものの深さが出ていないのです。そこは残念。

でもこの作品、ヴェトナムのネガティヴな側面を描いたために当局からカットを余儀なくされたそうなので、「完全版」なら描かれていたのかも知れませんね。そこは、何ともわかりません。

ラストが鮮やかだったら、もっと良かったのになあ とも思いました。

 

 

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2021年7月19日 (月)

「頭」の不在と原宿駅のあたり   #代々木公園に浮く頭 #原宿駅 #TOKYO2020 #東京オリンピック

Dsc_03064_copy_994x576 先週の金曜日にオリンピック記念イベントの一つとして、原宿駅前、代々木公園上空に巨大な男性の顔(実は気球)が浮かんでたって、ニュースになっていましたでしょ。「目 me」という日本人アート・ユニットによる作品でして、そういえば大江戸も数年前に「田舎町に浮かぶおじさんの顔」をメディアの報道で見た記憶がありました。ところがこのアートプロジェクト、ネット界隈では「気持ち悪い」とか「不気味」とか「トラウマもの」とか、えらく評判が悪かったのです。中には「日本にはドラえもんとかピカチュウとかもっと有名なキャラクターがあるんだから、そういうのにすべき」みたいな声もあったのですが、・・・あのですね、それじゃあ遊園地のイベントとか番組のプロモーションですから。ま、これだけ嫌われたりしてる時点で、「アートだなあ」って感じです。万人に受け入れられず、物議を醸すのが現代美術ってもんですから。

Dsc_03036_copy_815x576 で、翌土曜日の夕方に大江戸は原宿まで見に行ったんですよ、「顔」を。顔っていうより「頭」なんですけど。ま、浮いてるかどうか確証はなかったんですけどね。 ・・・で、やっぱり浮いてませんでした。考えてみれば、気球なんだからそう簡単には揚げられないんでしょうね。そうかー、1日限りかー(ニュースによると夜もやっていて、闇に光ってたようですが)。

Horizon_0002_burst202107171742165555_cop その件に関しては残念でしたが、新しくなった原宿駅のあたりは「TOKYO 2020」のロゴやビジュアルやキャラクターで、かなり彩られておりました。

Dsc_03083_copy_576x866 そもそも駅の階段がなかなかでした。わーい、わくわく。2段飛ばしで、駆け上がれちゃいそうです。

Horizon_0001_burst20210717175918041_cove そういえば、原宿駅が新しくなってから初めて来たなあ。

Horizon_0001_burst20210717175751521_cove 以前に比べて、色々と広々としました。そしてガラスを通して明治神宮の杜が眺められるようなデザインにしたのは、秀逸です。

Dsc_0305_copy_1024x576 そして驚いちゃったのは、駅前のあの歩道橋がなくなってたこと。そうね、観光を売りにする街には、もう歩道橋はいらないよね。いやー、すがすがしい眺めでした。

Dsc_03042_copy_915x576 で、明治神宮の前にはこのようなありがたいお言葉--タイトルは『松』。「あらし吹く 世にも動くな 人ごころ いはほにねざす 松のごとくに」だそうでございます。うーむ、コロナで騒がしい世の中ですが、信念をもってどっしりと構えておれってことですね。意外とそれが難しいんですよねー、小人物だから。

 

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2021年7月18日 (日)

「ピーターラビット2 バーナバスの誘惑」:工夫を凝らした続編   #ピーターラビット #ピーターラビット2 #バーナバスの誘惑

1_20210718212901 映画『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』は、あのやんちゃというか、むしろブルータルだったピーターうさぎ((c)黒柳徹子)の映画第2弾。字幕版で観ました。原作にならってイギリスの湖水地方で展開した第1弾に対して、こちらは都会パートがかなり長い構成となっております。

(第1弾のレビューはこちら ↓ )

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-fea6.html

ピーターくんは今回ますますワルぶっています(時と所によりですが)。で、思いがけずこの第2弾の方が面白いぐらいでした。中盤までの展開の速さと、工夫の凝らし方がなかなかです。今回はポターの原作世界からだいぶ離れているのですが、それを茶化すように「『ピーターラビット』の物語を金儲けの道具にする奴ら」が出て来ます。自らを皮肉っていて、なかなか洒落が効いておりますね。

CGIのピーターと仲間たちが見事に実写と融合して、何の不自然も感じないあたり、考えてみれば凄いことです。

終盤、少しもたついたり、凡庸になったりしましたが、それでもまあまあです。「3」を匂わせた終わり方でしたが、果たして…

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2021年7月17日 (土)

サッカー日本五輪代表、スペインとドロー   #サッカーオリンピック代表 #日本対スペイン #谷晃生

オリンピック本番直前の日本U24代表vs.スペインU24代表のテストマッチ(神戸)をTV観戦。いやー、日本対スペインって、本番ならメダルに絡んできそうな対戦じゃないですか。重要な一戦ですよね。スペインもオーバーエイジ3人入れて、スーパーなメンツで優勝最右翼なわけですし。

で、11人まで選手交代が許された試合だったので、森保さんも(珍しく大胆に)後半頭から一気に7人代えて来たりしてました(結局9人を代えました)。5日前のホンジュラス戦に出なかった上田や橋岡や町田や瀬古や中山や大迫を、ちゃんと使っておいたってところですね。

試合は1-1のドローでしたが、良いテストになったと思います。このタイミングで強豪国と当たっておくというのは、非常にためになるというか、修正点が見えてくるというか、ナイスなマッチメイクです。 久保~堂安で先制点を奪った時は、興奮しましたねー。この二人、今ノッてて、本当に頼もしい限りです。

GKは前半が谷、後半が大迫でしたが、日本もスペインも多くの選手を代えて、前半と後半で試合の趣きが変わってしまったので、どちらが良いとか悪いとか判断できない感じでした。実力伯仲ですね、この2人。ベルマーレのファンとしては、当然谷に活躍してほしいんですけどね。将来的には、川口と楢崎が競っていた時代みたいになるのかも知れません。

さあ、いよいよ本番! でも無観客の本番です。吉田キャプテンや堂安が試合後のインタビューで言及していたように、そこは選手たちとしては何とも残念でしょうし、ホームの利も薄れるというものです。神戸でやった今日の試合は、5,000人の観客を入れてやってるのにね。変なの。

 

 

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2021年7月16日 (金)

今日の点取占い313   #点取占い #点取り占い

Dsc_03034_copy_725x451 水中翼船にのれる   10点

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2021年7月15日 (木)

「ディープフィクサー 千利休」:荒唐無稽なホラ話  #ディープフィクサー千利休 #波多野聖 #千利休 #歴史のホラ話

Tripart_0001_burst20210715221737283_cove 波多野聖の『ディープフィクサー 千利休』(幻冬舎文庫)を読了。荒唐無稽な娯楽作品です。

まず章の題名を見ていただければわかるのですが--「利休、根回しをする」「利休、ソフトパワーで人を動かす」「利休、人間関係のビジョンを示す」など、あたかもビジネス本のごとし。利休の行為や思想を現代社会のビジネスになぞらえて、彼のフィクサー的な政治力を解き明かしています。

(以降ネタバレあり!) そして、あっと驚きながらあきれかえる大仕掛け! なんと、死んだはずの明智光秀が生きていて、秀吉の庇護のもとに茶頭・千利休として政(まつりごと)の裏側を支配し、世に伝えられる様々な業績を残したというホラ話なのでした。ただ、利休自身が謎多き人物なので、興味深い考察であるとも言えなくはないです。実際、「なんで2畳の茶室・待庵を作ったのか?」「なんで武士でもないのに切腹したのか?」「なんで辞世がやたらと勇ましいのか?」などという利休に関する謎に答を与えているので、ある種の説得力を持ったホラであることも確かなのです。大きな嘘をつくために、細部のリアリティを精緻に作り込んでいるというか。

でも、利休の初心者向けではなく、ある程度彼の生涯や業績やエピソードを知っている人に向けた変化球的な作品です。利休本をやたらと読んでる大江戸は、楽しませていただきました。

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2021年7月14日 (水)

サッカー男女五輪代表のテストマッチ   #サッカー日本代表 #サッカーオリンピック代表 #サッカー女子日本代表 #谷晃生 #北村菜々美

オリンピック本番直前のサッカー男女日本代表のテストマッチ。 まずはおととい大阪で行われた男子U24代表のホンジュラス戦。3-1で日本が勝ちましたが、点差以上に日本が上だと感じられた試合でした。ホンジュラスも東京オリンピックに出るので、そのあたりからも今の日本チームの充実度が見て取れます。何しろオーバーエイジの吉田・酒井・遠藤が加わってからは、かなり見事なチームになっておりますからねえ。でも弱点はFW。もともと物足りなかったのに、上田が故障で出遅れてるってことで、早くも手薄感が…。代わりに先発した林は、アピールし切れませんでしたし。久保、堂安はいい感じに仕上がって来てるので、ほんと上田が気がかりです。

ベルマーレのGK谷晃生がフル出場しましたが、うーん、最近代表でもクラブでもイマイチな感じ。近距離でオウンゴールになってしまった今日の失点場面もよろしくなかったですよねえ。ま、逆に本番では調子が上がっているかもです。

それにしても、最後の方に出て来た藤田譲瑠チマにはびっくり。「誰?!」って感じでした。次のオリンピックを見据えてチームに帯同させてるサポートメンバーを出場させるなんて、いったいどういことなんでしょうか? 森保監督、わからない人です。

 

そして今日は京都で女子代表のオーストラリア戦。こちらは敵のハンドによるPKで1-0の日本勝利。ま、0-0でもおかしくなかった試合ですね。日本がいい所まで行ってるのに、なかなかシュートに持って行けません。隔靴掻痒です。逆にオーストラリアの攻撃は恐れるに足らずでした。でもゲストの鮫島さんが指摘してたように、日本のMF(特に左サイド)が相手のクロスの出し所をフリーにさせてるケースが多くて、あれは強豪相手なら命取りです。ま、本番には修正してくれることでしょう。

今日の北村菜々美選手は、74分に宮川に代わって出場。TVでは交代の時に岩渕の先制点(PK)のリピート映像が流れていて、北村は全然映らなかったし、その後も寄りのショットは一切なし。プレイ自体もいつも以上に地味だったので、あそこまで奥ゆかしくなくてもいいんじゃないの?と思ったのでありました。

さあ、1週間後の21日には女子の初戦(vs.カナダ)です!  いよいよですねー。

 

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2021年7月13日 (火)

「いとみち」:風変わりな非アイドル映画   #いとみち #横浜聡子 #駒井蓮

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『いとみち』は、津軽弁×三味線×メイド喫茶という異色の掛け合わせ。津軽弁があまりにディープで、ほとんど「外国語??」って感じでした。マジ字幕がほしかったですけど、横浜聡子監督(青森県出身)は、「全部わからなくてもいい」って判断で字幕をつけなかったんだそうです。

タイトルの「いとみち」とは、主人公の名前が「いと」だから「いとの道」って程度の意味。三味線と関係あるのかなと思ったけど、それなら糸じゃなくて「弦」ですもんねえ。

で、この映画、何が変わってるって、アイドル映画っぽくもあるのにこれぐらい主人公の少女をブス(要注意語)に撮ってる作品って、なかなかありません。いとちゃん(駒井蓮=青森県出身)は本来かわいいはずなのに、あえてスーブーな表情ばかりを撮っています。さすがは女性監督。男の監督だったら、さすがにここまでのことはできません。でも、そんないとちゃんもクライマックスの三味線ライブ場面では実にカッコ良くて、笑顔がカワイイんです。よくぞここまで演奏できるようになったもんだと、その猛練習を想像してちょっと感動しちゃいました。

1_20210713224901 ポスターはヌーっと立ってる赤タイプではなく、アイドル笑顔の青タイプが多く使われております。でも、本作の実態を表しているのは赤タイプの方なんですけどね…。

 

横浜聡子監督作品だけに、一筋縄ではいかないというか、かなり風変わり。なんか暗かったり、劇伴なしの無音場面が妙に居心地悪かったり、ずっとギクシャクしてるんです。大江戸はそういう横浜テイストあんまり性が合わないみたいです。世評ほどには良いと思えませんでした。自分では「小さい世界の話」って嫌いじゃないはずなのに、観ていて「小さい世界の話だなあ」って否定的に感じちゃいましたからね。

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2021年7月11日 (日)

湘南、FC東京に苦杯   #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対東京 

Dsc_03025_copy_946x634 オリンピック中断前の、そして明日からの緊急事態宣言前の最後のJリーグ試合日。レモンガススタジアムで、湘南ベルマーレvs.FC東京を観戦。この後、かなり長いこと生観戦はできなくなりますね。

 湘南のゴールキーパー谷晃生はオリンピック代表チームに行ってるので、今日のGKは前節に続き富居。3センターバックは大岩、石原、大野と、いつもよりは平均身長が高いパターン。そして話題の人=三幸(と大橋)が久々のリーグ戦先発です。 

ベルマーレは7月のホームゲームで着用する七夕ユニフォーム。以前のように真っ黒とかではありません。グリーンを中心に、エコな感じに生態系の健康をイメージしたデザインなのだそうです。

Dsc_03003_copy_1024x634 今日の大江戸は4ゲート・ミックスゾーンの最上段。ここ、以前は手すりがあって立ち見席だったのですが、コロナ対応(指定席にするため)で新しいシートになってました。他の異様に小さい座席と違って、まずまずの広さで良いですよ。斜めに見下ろすビューも、新鮮でした。 

Dsc_03022_copy_1171x634 うーん、なかなか辛い試合でした。結果は0-1でベルマーレの敗戦でしたが、点差以上の差を見せつけられた感じで、逆に言えば、よく80分まで0-0でもったもんだってところ。後半にネットを揺らされた一度目はVAR(珍しく)救われたものの、さすがに二度目はダメでした。石原広教が自陣での危なっかしいキープ(簡単にさばかないで、イキって相手と勝負しちゃうやつ)を奪われて、そこからやられちゃいました。広教、こっちが危ないと思ってもほとんど勝てちゃうんだけど、今日は敵が2人いたんでやられちゃいました。てか、あそこまでリスキーなことしちゃダメですよ、キャプテン。

Dsc_03033_copy_1129x634 Dsc_03063_copy_983x634 今日は前からの守備がはまらなかったし、むしろFC東京にうまく守られて、中盤でボールを奪われることが多過ぎました。三幸も大橋も目立った活躍はなく、畑はドイヒーなプレイの連続だったので頭を抱えちゃいました。

 中断前を敗戦で終えるってのは、気分的にも痛いです。そして、リーグ戦三連敗。こうなると、「引き分けばかりで、勝ちきれない」と言ってた頃が懐かしいですね。引き分け上等! 

 Dsc_02993_copy_634x801 でも後半途中にはすっごい雨も降りましたし(最近ポンチョの稼働率が高いなあ)、まあ「雨降って地固まる」ってことで。中断期間に連係と戦術を深めて、再開後に躍進してくれることを信じております。あと、シュートの練習をしっかりしてね!

 

 

 

 

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東京オリンピック(ほぼ)無観客開催決定   #東京オリンピック #無観客開催 #オリンピック公式記録映画

Horizon_0001_burst20210711135050840_cove 東京オリンピックの1都3県+北海道の無観客開催が確定しました(え?福島もですか?)。昨年延期を決めた時は、いや、半年前だって、ここまでダラダラと長引くとは思ってませんでしたもんね。世間やメディアアからのこれだけの逆風を押し切って開催したら、何をやっても何が起きてもケチつけられることは必至の情勢になっていましたから、まあ、しょうがないところでしょう。これまで必死で頑張って来た関係各位には敬意と「無観客でもしっかり!」というエールを送りたいと思います(数少ない有観客の試合ももちろん)。

そして、ホテルや飲食店など多大な投資をしてしまった方々、出番を待っていて裏切られた形のボランティアや聖火ランナーの方々、そして巨額のスポンサー料を払ったスポンサー企業の方々も、いたたまれないことと拝察します。もし自分がその立場だったらと思うと、憤懣やるかたないことに違いありません。こういう人たちまで非難、攻撃するような人々やメディアは間違っていると思いますよ。

とはいえ、オリンピックは唯一無二の形で開催され、試合は行われます。選手、関係者の方々、しっかりと楽しんでくださいね(こんな大会だから、もう悲壮感は要りません)。メディアの方々も、責任もって楽しませてくださいね。あなた方にかかっていますので。

大江戸は女子サッカーの1次ラウンド(東京スタジアムのスウェーデンーアメリカ、オーストラリアーニュージーランドの一晩2試合)、横浜国際総合競技場での準決勝、オリンピックスタジアムでの決勝 と3つ当選していたのですが(女子サッカーは人気の割に会場収容人数が大きいので、当たりやすかったのだと思います。男子は総ハズレでした)、パアとなりました。残念ですが、まあ、しょうがない。ケ・セラセラ。レット・イット・ビー。

史上最も波乱万丈のオリンピック&パラリンピック。河瀬直美監督のオリンピック公式記録映画は、いったいこの大混乱をどう描くのでしょうか? 史上最も大変な製作、でももしかしたら史上最高の何かを創造するチャンスなのかも知れませんね。

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2021年7月10日 (土)

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」2回目:Life goes on.   #シンエヴァンゲリオン #庵野秀明 #エヴァンゲリオン

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映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』がいよいよ7月21日で終映になる(一部劇場を除き)というのと、6月12日からの入場プレゼント『EVA-EXTRA-EXTRA』(通称「薄い本」)をそろそろもらっとかなきゃってんで、2度目の鑑賞に行きました。公開直後の3/14に1度目を観てから約4ヶ月…だいぶかかってしまいましたね(1度目のレビューはこちら ↓ )

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/03/post-039a1e.html

「薄い本」は写真右側(ミサトさんとシンジの表紙)。黒ビニールに入っていたポートレイトはカオルくんのでした。

今回はTOHOシネマズ新宿のIMAXスクリーンで観たので、絵も音も迫力十分(前回のバルト9も悪くなかったですが)。4ヶ月の間に、文字量たっぷりの劇場パンフレットを読んだり、ネットの解説や動画でマニアの方々の分析や謦咳(けいがい)に接して改めて鑑賞すると、さすがにわかりやすくなりました(NHK『プロフェッショナル』の庵野さんも見たしね)。

感心するところも感動するところも同じだったけど、なんかより深く味わえたり、それぞれのキャラクターの心情がより迫って来たって感じ。大江戸は、アスカもマリも愛おしかったですねえ。そして今回はパワフルなアクションも、胸にしみる生活描写もさらなる地点に達しました。日々を重ねて、生きることを、その素晴らしさ、かけがいのなさを、見事に映画として描写していました。こんな深く大きな場所に連れてきてもらえるとは! 巨大ロボット・アニメなのに…。とはいえ、ゲンドウ君、全人類を巻き込んで、…人騒がせだー!やりすぎだあー!!

そしてあのラストにみなぎる「希望」とすがすがしさ! Life goes on. いやー、2回目も「良いものを見せていただいた」感に満たされました。ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン!

 

 

 

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2021年7月 9日 (金)

東京大江戸化計画29

Dsc_0226_horizon_copy_1024x576 「東京大江戸化計画」も、気づいてみれば2016年3月以来5年以上ぶりなのでした! びっくり。

ちなみにこちらが、その「第28」 ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-8584.html

 

で今回、まずはこちら。甲州街道沿いの、明大前と下高井戸の間あたりです。

 

Horizon_0002_burst20210526180808599_copy 二つ目は新宿南口。以前紹介したのとは別の店舗です。袖看板+ファサードの看板。

 

Dsc_02992_copy_576x836 そして、こちらはおなじみ「てんや」の季節限定メニュー。どこが「大江戸」なんだろう?と思いますが、一度食べてみないとですね。

 

Dsc_02973_copy_576x959 最後にご紹介するのは、新富町の郵便局にあった手作り看板。今日び、郵便局員さんも大変ですねえ。

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2021年7月 8日 (木)

セブンの「お店で揚げたカレーパン」(とカレーおにぎり)   #セブンイレブン #お店で揚げたカレーパン #スパイシーカレーおにぎり

Dsc_02983_copy_1170x698  セブンイレブンの某店舗の天井から多数のビラ! カレーパン カレーパン カレーパン・・・って、いったい?

Dsc_02974_copy_1007x698 往年のセブンイレブンの名作コマーシャルで「いなりずし いなりずし いなりずし・・・」ってのがありましたけど、このカレーパンづくしは…

 

はい。「お店で揚げたカレーパン」が新発売になったプロモーションだったのですね。さっそく買ってみました(税込149円)。

Center_0001_burst20210630115922313_cover うっまい! いやー、やっぱり揚げたてっていいもんですねー。パン粉のついた皮がサクサクです。ザクザクでサクサクです。中のカレーも暖かくって、とろっとしてます。そして味良し。これは、やはり買ってすぐ食べないとダメ。チンしてもダメなやつです。そのかわりすぐに食べることができたなら、至福ですよ。 大江戸も週に2回も買ってしまいました。

 

Dsc_0001_copy_600x1067 で、セブンのカレーつながりで、もう1品。 銀座デリー監修の「スパイシーカレーおにぎり」(税込140円)です。

銀座デリーのカレー、久しく食べてないので、どんなんだったか忘れちゃいました。でもこのおにぎり、ターメリックライスにしっかりしたスパイシーなカレーが合わせてあって、辛さもしっかり。大人の美味しさです。

 

さすがはセブンのクォリティですね(太鼓持ち記事ではありませんが)。どちらもおいしゅうございました。

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2021年7月 7日 (水)

「ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~」:しょーもない主人公だが…   #ヒノマルソウル #長野オリンピックジャンプ団体戦 #田中圭

1_20210707223801 映画『ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~』は、1998年冬季長野オリンピックのジャンプ団体戦を選手実名で映画化した作品。でも主役となるのは、その選手選考に漏れた西方仁也をはじめとするテストジャンパーたち。だから「舞台裏の英雄たち」ってわけ。

でも田中圭演じる西方が、かなり負の感情をむき出しにしたキャラクターでして…。こんなウジウジした、しょーもない男に描かれていてよかったのか、西方本人は? こいつが主役らしくなるのって、最後の数分だけですもんね。ま、田中圭ってのは、そういう人間の弱さや醜さを持った男を演じさせると似合うんですよね。好きではないけど。

田中と土屋太鳳が夫婦役…といっても、エキセントリックな事にはならないので、安心してください。『哀愁しんでれら』じゃありませんから。それにしても土屋太鳳が、とってもオバチャンっぽくなっておりました。

役者陣では乃木坂46の小坂菜緒の「まっすぐ加減」が良かったですよ。あとは古田新太さんの老練の技ね。原田雅彦に扮した濱津隆之は似せるためのメイクがきつくて、笑っちゃいました。

それにしても、「お国のため」の特攻隊みたいになっちゃう展開は、受け付けない人も多そうですね(タイトルもアレですし)。でも実話ベースだし、そんなに嫌らしくない描き方なんですけどね。それよりも、ジャンプ競技の劇映画って、これまで(世界的にも)なかったんじゃないでしょうか。それにチャレンジした意義は認めてあげたいと思います。

この作品もコロナの影響で昨年6月の公開予定が延期となり、一旦は今年の5月7日に決まったものの緊急事態宣言によって再延期され、6月18日にようやく公開されました。こんなに観客たちがわんさか集まって興奮・熱狂することは今回の東京ではないのだと思うと、かなり寂しく悔しい大江戸です。

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2021年7月 6日 (火)

「海辺の金魚」:映画として昇華し切れず   #海辺の金魚 #小川紗良

01_20210706223201 映画『海辺の金魚』は、俳優でもある小川紗良の初の長篇監督作。彼女といい池田エライザといい、美少女女優の監督進出(しかも自分は出演せず、作品は奇を衒わず、抑制が効いている)が流行りなんすかね。

子供たちの施設で暮らすお姉さん格の小川未祐と、新しく入って来た8歳の少女をめぐる物語。気負いのない、さらっとした描写は悪くないと思います。ただ、肝心な部分でいくつか違和感があるのです。どうも作品をシリアスに見せる仕掛け(イベントでの毒入りかき氷事件?)がうまくいってません。

(以降ネタバレあり) そして、クライマックスで金魚を海に逃がすという行為が、メタファーとしてうまく機能していないんじゃないでしょうか? てか、わかりやすく女の子や自分と金魚を重ねたあたりが単純過ぎて、「映画」に昇華しておらず、残念です。ちょっと観念で作っちゃいましたねー。

鹿児島県阿久根市の完全バックアップで全編ロケ撮影しているのだそうですが、「ボンタンアメ」が出て来て、おお、さすがは鹿児島だわいと納得したのでありました(兵六餅までは出て来ませんでしたが)。

 

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2021年7月 5日 (月)

「クルエラ」:高品質の極上エンタテインメント   #クルエラ #エマストーン #映画クルエラ #ディズニー実写映画

2_20210705221501 映画『クルエラ』は、最近のディズニー作品の例に漏れず、不幸な公開となりました。つまり日本では、映画館での公開が配信より1日早いだけってことで、劇場側としては認めるわけにはいかないためTOHOシネマズをはじめ大手シネコンでは上映されず、東京でも新宿シネマカリテのようなミニシアターやお台場、豊洲、板橋、としまえんなど都心部以外での公開に留まりました。唯一独立系シネコン(佐々木興業)のグランドシネマサンシャインでやっていたので、大江戸は観に行きました。大手シネコンさんも配信に好き勝手やらせないために戦ってくれてるので、文句は言えません。ただ、「映画館で観たい」ファンは、その結果不満と不自由を抱えているという現状。普通なら興行成績1位の大ヒットになるディズニーやピクサーやマーヴェルの作品が、寂しい成績で終わってしまうという現状。何とかならないものなんでしょうかねえ。

で、予想以上の素晴らしさでした! ディズニー実写版の最高傑作かも。やっぱり映画館のスクリーンと音響で観るべき映画ですね。見事なメジャー作品で、質の高いエンタテインメント。やっぱりたっぷり金をかけた作品の密度が出てます。そこにもってきて、映画作りの頭脳が結集しているんだなあとわかるような脚本。そして各技術パートの見事なクォリティ。ポップでテンポの良いクレイグ・ギレスピー監督(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)の演出。

特に衣装が見事。ファッションデザイン界の物語なので、普通の劇中衣装に加えて二人のデザイナーの各コレクションが華麗なのです。 そして音楽!'60~70年代の英国ポップス&ロックが終始かかって、作品を彩ります。ナイスな選曲です。

エマ・ストーンとエマ・トンプソン(なんかお久しぶり)のWエマが丁々発止。エマはブラック&ホワイトのパンキッシュなクルエラもかっこいいけど、メガネのエステラもいいんですよねー。そして、マーク・ストロングは相変わらず「かっこいいスキンヘッド」の最右翼だったし、『リチャード・ジュエル』のポール・ウォルター・ハウザーが、チンケで気のいい悪党を演じてたのも楽しかったですねえ。

でも、子供時代、特に12歳の頃のクルエラを演じたティッパー・ザイフェルト=クリーブランドが、いかにも英国の美少女って感じで、すっごいカワイかったです。

繰り返しになりますけど、こんなに見事なエンタテインメントが多くの映画ファンの前をスルーして行ってしまう現状って、絶対間違ってます。劇場優先で、ある程度の先行期間を確保して、配信側との落とし所を探ってもらいたいものだと切に願います。

 

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2021年7月 4日 (日)

ラグビー日本代表vs.ライオンズ戦&アイルランド戦   #ラグビー日本代表 #ブレイブブロッサムズ #日本対ライオンズ #日本対アイルランド

ラグビー日本代表のスコットランド~アイルランド遠征2連戦をTVで見て、思いっきり体をねじらせて力んでおりました。ライオンズもアイルランドも強力なFWが岩石のように立ちはだかって、あと一歩の所で押し込めませんからねえ。

まずブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦は、2019W杯以来18か月ぶりのテストマッチとなったのに(その前に国内でのサンウルブズ戦がありましたけど)、あの最強チームを相手に10-28というのは善戦と言えるのではないでしょうか(あ、小生はラグビーのことはよくわかっておりませんので、見当はずれのことや失礼なことを言ってしまうこともあるかも知れませんが、大目に見てください。すみません)。

前半0-21だったのを、一応二ケタ得点同士にしましたからね。とはいえ、フィジカルの差、底力の差はかなり感じました。重戦車みたいなヤツが多かったですもんねー。ただ、松島へのマークを見るにつけ、もう一台のフェラーリが欲しかったですよねえ。福岡がいたらどうなっていたんだろうと考えないわけにはいきませんでした(解説してた福岡自身が一番出たかったのでしょうけれど)。そんな中、タタフと姫野は力負けしていなかったのが頼もしかったです。

 

で、ダブリンでのアイルランド戦。こちらは2019年W杯でジャパンに敗れたアイルランドが、ホームで意地を見せて39-31で勝利。でも日本がリードした時間帯もあったわけで、こちらはどっちが勝ってもおかしくないようなゲームでした。だからこそ、先発に名を連ねていた姫野が試合前のアップで故障して欠場となったことが、返す返す痛かったです。タラレバですが、姫野がいたら…って思っちゃいますよね。

ラファエレは相変わらず力強くかっけーし、近鉄のマシレワも良かったです。彼のキャッチング、いいっすねー。

この試合でも前の試合でも日本代表のユニフォームには、リポビタンDとかTOSHIBAとかSMBCとかスポンサーロゴが入っているのですね。そこらは、サッカーと違うところです。1試合目は青色のユニフォームで、小生なんぞには目新しかったです。アイルランド戦ではいつもの赤白ユニでしたけどね(2019年にTVで石原良純か誰かが「寿司ネタのエビみたい」と言ってたのを聞いて以来、エビにしか見えなくなって困っております)。

コロナでドタバタしてた間に、もう次のワールドカップは再来年に迫っていたのですね。世代交代を上手に行って、ジャパンのラグビーを更に進化させていただきたいものです。

 

 

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2021年7月 3日 (土)

「ゴジラvsコング」:米代表コング様への忖度   #ゴジラ対コング #ゴジラ #キングコング #小栗旬

1_20210703235501 映画『ゴジラvsコング』は、コロナ禍で1年以上公開が遅れた上、今年5月12日の公開も緊急事態宣言で延期となり、ようやく昨日7月2日の公開となりました。待ち望んだ怪獣対決映画ですが、うーん、ダメでしたー。

怪獣を、そしてそのバトルをできるだけたっぷり見せようとしてくれてるのはわかります。大江戸も、その目的のためにはドラマなんか申し訳程度についてりゃいいと思ってました。でも、違ったんです。ドラマがあまりにもつまらないと、バトルもさっぱり盛り上がらないんです。興奮しないんです。SF的なガジェットを登場させちゃったのも、つまらなさに拍車をかけました。そんなのいらないです(東宝はしばしば出してますけど)。怪獣が見たいんだから。マジ眠くなりました。

そもそも設定がねえ、ゴジラとコングの大きさがかなり近似になっちゃってるのが不思議すぎますし、この2頭が戦ったって、ゴジラが熱線を吐けば一発でコング丸焼け、勝負ありになっちゃうと思いますよね。でも、全然そうならないんです。

まあ、もともと東宝の『キングコング対ゴジラ』(1962)があったわけで、あの作品もそうなんですけど、どうしてもアメリカ代表のキングコングさんに気を使っちゃうんでしょうね。てか、「両雄激突どっちが勝つか?」状態にしておかないと、話が盛り上がらないわけですしね。

(以降ネタバレあり) あの結末は『キンゴジ』の逆パターンになっておりましたね。『キンゴジ』では、コングが泳いで帰りますが、今回はゴジラが泳いで帰るのです。タイトルもゴジラとコングの順番が逆になっているぐらいですから、それに合わせてひっくり返したんですね。

それはそうと小栗旬、何のために出て来たの? カッコつけて登場した割には、白目むいてカッコわりー。台詞も少ないし、なんだかなあです。

 

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2021年7月 2日 (金)

カップうどん5連発   #カップうどん #日清どん兵衛 #マルちゃんカップうどん #吉田のうどん

Dsc_02933_copy_600x619 カップうどんのあれこれを5連発で。まずは「日清どん兵衛」3連発から。

Dsc_02942_copy_600x600 1番手は『鬼かき揚げ天ぷらうどん』。これ、気に入ってます。なにしろ後乗せのかき揚げが分厚くて(1cmぐらいある)、タマネギたっぷりで、干しエビも入っていて、パリパリサクサクです。関西風のつゆもダシがきいていて、5分が必要なうどんもなかなかおいしいのです。「ちゃんとうまい」と言える商品です。

 

Dsc_01844_copy_600x605 2番手は、『だし醤油きつね焼うどん』です。かつお香るつゆと七味入り粉末だしで、ピリッと辛いのでございます。

Dsc_01852_copy_612x600 こちらも5分。てゆーか、カップうどんってみんな5分なんでしたっけ?この後紹介するやつも、みんな5分でした。

あたりまえですが、カップ焼きそば同様、湯切り口からお湯を捨てるのですね。そして、焼いてないのに「焼きそば」「焼うどん」なんですね。「焼うどん」と聞くと「野球丼」と変換したくなる大江戸です。しょうゆ味がかなり主張してますね。かつお節も。そしてカットしたお揚げ。実に和風です。あ、うどんだからもともと和風なんですけど。

 

Dsc_00332_copy_800x789 そして3番手は『冷しどん兵衛』です。『ぶっかけきつねうどん』です。こちらも細かく切ったお揚げがたくさん入ってます。わかめも入ってます。こっちのつゆは関東風です。濃い目です。

Center_0002_burst202106051231321052_copy やはり湯切り口からお湯を捨てるタイプですが、その後に冷水を入れて捨てるを3度繰り返して完成なのです。それが面倒な人には向きませんね。

ま、そこそこですかね。つゆがちょっと濃すぎかな。あと、具が今一つつまんないですね。大江戸的には、ちくわ天が欲しいです。

 

Dsc_0252_copy_1067x6002 さてさて、4番目はマルちゃんの登場。『汁なし うま辛担々うどん』です。

Center_0002_burst20210508144113517_copy_ 湯切り方式で、5分ってのは一緒。練りごまとラー油と豆板醤でピリ辛です。ま、こんなとこでしょうかねって味です。別にまずくはないけれど、特段の美点もないという…。

 

Center_0001_burst20210313115930704_cover そしてトリもマルちゃんの『吉田のうどん』。ローソンで見つけて、すぐゲット。富士吉田市の名物として知られる吉田うどんは日本一のコシの強さを誇っていますから、コシ強うどんを偏愛する大江戸としては、大いに期待したのです。

Dsc_0136_copy_1067x6002 しかーし、…ダメでした。どこが吉田うどんなの?? 決定的に麺がドイヒー。それじゃダメでしょ。太くもなければコシもない。まあ、豚肉だのキャベツだのニンジンだのが入ってるところに、似せようという気持ちは感じられましたけどね。うどんがあまりにも違っていて…(看板に偽りありだー!)。「うどんぶりちゃん」はどう思っているのでしょうか?

ちなみにこいつだけ熱湯4分なのでした。


ま、いずれにしても、    ♪炭水化物は おいしいなー

 

 

 

 

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2021年7月 1日 (木)

冷やして愉しむ洋酒チョコ「M's BAR」   #明治エムズバー #エムズバーラムオレ #エムズバーブランデーオレ

Center_0001_burst20210510211626308_cover 近年は冬場の洋酒チョコが好きなお江戸です。では、夏場は?

てなわけで試してみました、冷やし洋酒チョコ。だってパッケージに堂々と「冷やして愉しむ洋酒チョコレート」って書いてあるんですから。まずはこちらの紫パッケージ。明治の「M's BAR  ラム・オ・レ」(Mはもちろん明治のMですね)。チョコレート」の中に、ラム酒を効かせたミルククリームが入っていて、その中にラムレーズンが散りばめられています。「ラム酒パウダー使用」ってことで、アルコール分は3.6%。

実は冷やす前に常温でも食べてみたのですが、やっぱり冷やした方がいいと感じました。でも、期待したほどのことはなく、むしろ洋酒のキツさ(苦いような味)が立ってしまい、その分チョコが負けてしまい、「どうなんだろ、このバランス?」って感じでした。

 

Dsc_02782_copy_896x695 で、次に食べたのは同シリーズの「M's BAR  ブランデー・オ・レ」。こちらは「ブランデーパウダー使用」で、アルコール分3.1%。チョコの中のミルククリームはブランデーが効いていて、中には蜜漬けオレンジピール入り。うーん、こちらも結構ブランデーが強く効いてます。どちらも、お子様は排除するオトナの味ですね。大人って、苦いなあ。

そしてどちらも、冬場の洋酒チョコにはかなわないのでしたー。ま、そういうものなんでしょうね。

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