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2021年7月15日 (木)

「ディープフィクサー 千利休」:荒唐無稽なホラ話  #ディープフィクサー千利休 #波多野聖 #千利休 #歴史のホラ話

Tripart_0001_burst20210715221737283_cove 波多野聖の『ディープフィクサー 千利休』(幻冬舎文庫)を読了。荒唐無稽な娯楽作品です。

まず章の題名を見ていただければわかるのですが--「利休、根回しをする」「利休、ソフトパワーで人を動かす」「利休、人間関係のビジョンを示す」など、あたかもビジネス本のごとし。利休の行為や思想を現代社会のビジネスになぞらえて、彼のフィクサー的な政治力を解き明かしています。

(以降ネタバレあり!) そして、あっと驚きながらあきれかえる大仕掛け! なんと、死んだはずの明智光秀が生きていて、秀吉の庇護のもとに茶頭・千利休として政(まつりごと)の裏側を支配し、世に伝えられる様々な業績を残したというホラ話なのでした。ただ、利休自身が謎多き人物なので、興味深い考察であるとも言えなくはないです。実際、「なんで2畳の茶室・待庵を作ったのか?」「なんで武士でもないのに切腹したのか?」「なんで辞世がやたらと勇ましいのか?」などという利休に関する謎に答を与えているので、ある種の説得力を持ったホラであることも確かなのです。大きな嘘をつくために、細部のリアリティを精緻に作り込んでいるというか。

でも、利休の初心者向けではなく、ある程度彼の生涯や業績やエピソードを知っている人に向けた変化球的な作品です。利休本をやたらと読んでる大江戸は、楽しませていただきました。

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