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2021年7月31日 (土)

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」:格調高い悲劇   #るろうに剣心 #るろうに剣心最終章ザビギニング #有村架純

1_20210730235901 映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は、シリーズ5作目にしてその最後を飾るにふさわしい作品。でも、一番最後に「The Beginning」って、どうなってんだー? まあ、「これで終わる。ここから始まる。」っていう広告コピーは、まさにその通りなんですよね。

『最終章 The Final』のレビューはこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-05ed71.html

バカみたいにアクションアクションだった『the Final』と較べると、まさに「動と静」。でもアクションがないわけじゃなくて、要所要所でしっかり決めてます(後ろ手に縛られて、口に刀をくわえて相手を次々と切り倒すアクションには、「そんなバカな」と思いながらも、斬新さに拍手しました)。しかも例の「逆刃刀」じゃないので、血が出るし死体が転がります。しかしながら、それだからこそ生じる悔恨や哀しみもありまして、格調高い悲劇となっています。これまでの『るろうに剣心』シリーズ作のようなユーモアはみじんもなく、荘重と言っていいほどです。

当然ながら、佐藤健も有村架純も深い絶望と哀しみを湛えて、素晴らしい演技です。架純ちゃん、はかなげできれいでしたねー。美しい撮影も、この悲劇世界を見事な映像に納めています。特に終盤の雪景色の場面の、カラーとモノクロの中間のようなトーンが素晴らしい効果をあげておりました。大友啓史監督も、良い仕事をしました。

これが最後にくることで、『るろうに剣心』という作品の見え方がガラッと変わってしまいました。だからと言って、これから全部観返そうとは思わないのですが…。ある意味「番外編」的な立ち位置の「前日譚」なのでした。

 

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